稲村亭日乗

京都の渓流を中心にルアーでトラウトを釣り歩いています

メダル数の目標を掲げない試みを歓迎

2023年09月29日 | 日々
 杭州アジア大会の真最中だ。

 報道によると、日本オリンピック委員会(JOC)は、この大会でメダルの目標数を掲げていない。

 競技力向上と心の健康を両立させるための試みだという。

 実際、メダルをとるべく「公式に」期待された競技者にとって、
その重圧はいかばかりかと想像せざるをえない。

 こうした悩ましさは日本だけでなく、
外国にもあるそうで、この世界の隠れた深刻な問題性を示唆している。

 スポーツではないが、ぼくはひとつの昔話を思い出す。

     

 弁論大会で優勝した友のこと。

 優勝者は代表としてさらに上級の大会に挑むことになる。

 その大会での優勝を目指し、その友への関係者たちの「指導」が始まった。

 語りのテンポ、間合い、視線・・・はては原稿内容の加筆訂正にまでそれは及んだ。

 大会本番前、その友は力なく
「この弁論内容は、ぼくが主張したかったこととは違っている」と身近な友につぶやいたそうだ。

 このできごとは、関係者が自分たちの属する組織や団体の栄誉のために必死になり、
そのあげく当人の主体性をゆがめてしまった典型例ともいえる。

 はてさて、スポーツの世界にもそれは通じるのでは?

 その意味では今回のメダル目標数を掲げない試みには大賛成だ。

 競技は競技者個人のもの、これが原点であり、国家や組織を背負わせるべきではなかろう。

 ついでながら、
IOCも表彰式典での国旗や国歌もとりやめることを検討してもいいのでは?と思うのだが・・・
 
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納竿前の幸運な1匹

2023年09月27日 | トラウト
 今日は笙の川の中流域へ。

 経験上この水域、下流側の魚影は薄いが上流側は濃い。

 そう思いながら釣り上がる。

     

 深みで最初の手応え。

 竿先を下げ、リールを巻いていると、フッと軽くなってしまった。

 残念!痛いバラシ。

 それでも後半に期待して前進。

 ところが、瀬でも深みでも追ってくる姿がまったくない。

 そんなとき、ようやくプルプル。

 黒い魚体だ。

『イワナ?、ここでは珍しい!」と喜んだが、よく見るとアブラハヤ。

     

 がっかり。

 結局、期待の後半水域でもアマゴの追う姿は一度見ただけ。

 ほかにも数匹の群れで小さいのが何度も追ってきたが、あれはアブラハヤだろう。

 脱渓予定点に着いてしまい、『やれやれ、納竿とするか』
 と思いつつ、最後の深みにミノーを送り込む。

 するといい手応え。

 今日、最後の好機、バレませんように!と慎重に巻く。

 やった!

     

 幸運というべきか、もうあきらめていただけに、うれしい!

 それにしても、今年の9月の不調ぶりはどうだろう。

 過去のメモを確かめても、これほどの不調は珍しい。

 ぼくだけなのか?と、落ち込んでしまいそうな最終盤だ。

 本日 水温 20℃
    ヤマメ 1匹(23cm)
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釣友たちから最後の奮戦の便り

2023年09月24日 | トラウト
 天気予報どおり、急に秋の気配になってきた。

 先日のブログのように、ぼくの釣りの方はさっぱりのまま、季節は過ぎていきそうだ。

 そんななか、釣友たちからメール。

 森さん、なじみの兵庫山中に分け入り、今季最後のヤマメ釣り。

 山中で撮ったという写真。

     

 何の木だろう?

 いかにも源流部らしく、幻想的でさえある。

 ヤマメたちは夏に比べるとあまり活発ではなかったようで、
トラウトたちは「秋の支度をしてしまったよう」との文面。

 それでも今季最後の釣行では、
「一年のうちで数少ない自分のイメージどおりの釣り」ができたとのこと。

     

 さぞや胸の高鳴るような瞬間に満たされた釣りだったにちがいない。

 森さん、お疲れ!

 一方、4年ぶりに信州へ行ったというツバキさんが現地からメール。

 雨で増水して釣りにくかったとのこと。

 しかしこの川の写真、水の勢いがあり、
いかにもたくましいトラウトたちが陰にひそんでいそう。

     

 不思議にも、この川では温泉の香りがするというからおもしろい。

 さて、添付されてきたイワナの写真。

     

 白い斑点がアメマスを思わせる。

 ぼくらになじみのあるイワナとはまた違っている。

 最終盤、いよいよ押し詰まってきた感。

 けどツバキさん、まだ終わらない、「尺上でしめる」と強気。

 朗報、待ってるヨ!
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源流部でまたも惨敗

2023年09月22日 | トラウト
 日本海側でも雨が降ったもよう。

 それなら!と、期待して源流部のイワナねらい。

 しかし、水はほとんど増えていない。

     

 さて、釣り始めたが今日も追ってくる姿はさっぱり。

 遊漁期の最終盤というもの、いつも様々ながら、厳しい年が多い。

 今年はハズレかな?

 そんなことを考えていると、竿先にプルプル。

 引き抜けば小さなイワナ。

     

 もうちょっと大きいのが来てくれたらよかったんやが・・・とがっかり。

 この後も上向かず、釣り上げては二度ほど「ポチャッ」だけ。

 いずれも似たりよったりのミニイワナ。

 今日も惨敗。
 
 本日 水温 20℃
    イワナ 1匹(13cm)
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ダメ元で中流域へ行ってみた

2023年09月16日 | トラウト
 最近はねらった上流部も貧果つづき。

 毎年、9月はむずかしい。

 冬に備えて荒食いを始めたか?などと思うほどに釣れる年もあるのだが。

 今日はダメ元で中流域へ。

 ここはいつもなら4月から5月にかけてよく釣れるところ。

     

 入渓すると水量は結構ある。

 が、水温を測ると23℃。

 これは・・・と悪い予感。

 さて、釣り始めたがやはり反応は弱い、というよりまったくだ。

 かなり釣り上がったところでようやく最初のアマゴ。

     

 ホッ!

 釣れたのは水深20cmくらいの瀬だった。

 4月頃ならかなりの確率でアマゴが姿を見せる深み、
この日、深みはことごとく沈黙だった。

 季節が変わればアマゴたちの居場所も変わるということか。

 そんなわけで、ルアーを追うアマゴたちの姿は少ないまま予定の終着点に。

 3匹、上出来というべきか?

     

 もっとも昨日、釣友ツバキさんからのメールでは、
初心者同行で、二人でイワナを含む11匹とあった。

     
         ( ツバキさんから送られたイワナの写真 )

 やっぱり腕の差かな。

 本日 水温 23℃
    釣果 アマゴ 3匹(16~19cm)
 
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雑種強勢と近交弱勢、してアマゴたちは?

2023年09月11日 | 日々
 おもしろそう、と「日本人の起源」(講談社現代新書 池田次郎著)を読んでみた。

 ぼくのイメージでは、日本人というもの、列島の北から、あるいは南から進入し、
相互に出会い、交易や争いなどを経て今日に至る・・・と単純だったが、
本書を読むと、学説はたくさんあり、簡単ではなさそう。

 そんなわけで、読み終えても頭の中は混沌。

     

 それはともかく、ぼくの関心を引いたのは「雑種強勢」(ヘテロシス)という言葉だ(P63)。

 これは「家畜や栽培植物の雑種第一代が
身体の大きさ、耐性、多産性などの点で両親のいずれの系統より優れている・・・」という現象を指すといい、
これがヒトの生殖にもあてはまるというのだ。

 身長の増大などはその顕著な例だ。

 ぼくがここで思い出すのはカブト虫の飼育の話。

 カブト虫のオス、メスのつがいを飼育して毎年産卵、ふ化を繰り返させる、
つまり近親交配させるとカブト虫は小型化していくそうだ。

 本書ではこの種の現象を「近交弱勢」(P83)という言葉で表し、ヒトの場合にも当てはまることに触れている。

 いや、近親交配でなくとも、狭い範囲内での通婚の継続などでもある種の停滞現象を生むらしい。

 ふと思うのはアマゴたちのこと。

 今の渓流の多くには高い堰堤がいくつも築かれ、
天然モノであれ放流モノであれ、アマゴたちの自由な往来はむずかしい。

     

 ならば、堰堤で閉じられた水域、ここでのアマゴたちは長い目でみてどんな影響を受けるのだろう?

 知りたいところだ。
 
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今日も変わらず

2023年09月08日 | トラウト
 ここしばらく釣果にめぐまれず、気分は落ち込み。

 ウェイダーに着替え、道を歩き始めると地元のばあちゃん。

「釣れましたか?」と尋ねてくる。

「いえ、今からです。ところで最近雨は降りましたか?」

「いいや、ちょっと降ったけどすぐやんでしまいましたで。」
 と答え、畑の水やりが大変だと・・・。

 さて、釣り場に入る。

     

 アマゴたちもめっきり姿を見せなくなった。

 ようやく小さな落ち込みで竿先がプルプル。

 小さなイワナがミノーをくわえ込んでいた。

     

 何も釣れないよりマシなのだが、とにかく小さい。

 気分は落ち込む一方だ。

 そこから上流、初夏ならイワナのよくひそむ段々に達した。

     

 「ここなら!」と慎重にミノーを送り込む。

 一投目で「ギュン」という手応え。

 上がってきたのは意外にアマゴ。

     

 やっと成魚が現れた。

 が、歩けどもその上流は見るべき成果もなく納竿。

 今シーズン、こんな調子で終わってしまうのだろうか?

 力なく帰路に。

 本日 水温 20℃
    釣果 アマゴ 1匹(21cm)
       イワナ 3匹(13~16cm)
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上流のイワナもきびしく

2023年09月04日 | トラウト
 雨は降らず、猛暑は続く。

 今日は気分を変えて上流部のイワナねらい。

 しかし、ねらいの場所にたどり着くと、水が少ない。

     

 これはきびしい!

 雨を待ってからにすればよかったと悔やんだがもう遅い。

 最初のプール状の壺。

 一投目で黒っぽい影がミノーを追う。

 が、食わない。

 「居るッ!」とここでねばる。

 しかし何度も投げ続けるうち、根がかり、ここであきらめ。

 そこから釣り上がり、やっと小さなイワナ。

     

 それにしても今日の反応は悪い。

 減水でイワナたちが活性をなくしているのか。

 イワナはいつもなら二度、三度とルアーを追うが、今日は違う。

 現れても一度きりというのが多い。

 しかもみんな小さい。

 そんな状況に心身ともに疲れてきたとき、ようやく成魚。

     

 23cm、今日一番のイワナ君。

 釣れたのは流れが窮屈になった狭いところ。

     

 イワナというのは広く深いところにもいるが、
こうした何気ない小さなところにも意外に成魚が陣取っている。

 いずれにしても今日はきびしかった。

 雨が降ってイワナの活性が上ってほしいところ。

 本日 水温 21℃
    釣果 イワナ 4匹(15~23cm)
 
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