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NTTファシリテ、福島南相馬でメガソーラ、1万4256kW,32円/1kwで売電、18/12月に稼働、

2017年05月27日 08時25分40秒 | thinklive

脱原発都市を宣言した福島県の南相馬市で再生可能エネルギーの導入プロジェクトが着々と進んでいる。発電能力32MWのメガソーラーの建設工事が沿岸部の市有地で始まった。2018年12月に運転を開始して、1万世帯分を超える電力を供給できる。市内では59MWのメガソーラーも建設中だ。

NTTファシリティーズと北芝電機は5月23日、福島県南相馬市にメガソーラー「南相馬川房発電・メガソーラー発電所」を建設すると発表した。工事は5月24日から開始し、18年9月1日には商業運転を始める予定となっている。この発電所の事業はNTTファシリティーズと北芝電機が共同出資して設立した「南相馬川房発電合同会社」が担当する。出資比率はNTTファシリティーズが66.7%で、北芝電機が33.3%

 

今回の発電所建設では、福島県による「再エネ復興支援事業」の一環である「再生可能エネルギー発電設備等導入基盤整備支援事業補助金」を受ける。太陽光発電モジュールや架台、パワーコンディショナーなど、太陽光発電所本体の建設費用のうち1/5の補助を受け、太陽光発電所を電力系統とつなぐ送電設備の建設費用のうち2/3の補助を受ける。商業運転開始後は、売電事業によって得た収益の一部を福島県再生可能エネルギー復興推進協議会に寄付する。この寄付金は福島第一原子力発電所の事故によって、住民が避難し、その後避難指示解除となった地域の復興支援に充てられる。

 

発電所の建設では、NTTファシリティーズが設計と調達(Engineering、Procurement)に加えて、工事全体の管理を受け持つ。施工(Construction)は協和エクシオが担当する。完成後の運営は前述の通り「南相馬川房発電合同会社」の担当となる。

 

南相馬川房発電・メガソーラー発電所の建設用地の所在地は南相馬市小高区川房字四ツ栗)。敷地面積はおよそ25.5ha(25万5000m2)。地権者から賃借して発電所を建設し運用する。ここに、ソーラーフロンティア製の太陽光発電モジュール6万536枚と京セラ製の太陽光発電モジュール1万4960枚を並べる。パワーコンディショナーは日立製作所の製品を使用する。

 

合計出力は約14.256MW(1万4256kW)。NTTファシリティーズと北芝電機は年間発電量をおよそ15.9GWh(1590万kWh)と見込んでいる。一般世帯の年間電力消費量にするとおよそ4400世帯分に当たる。発電した電力は再生可能エネルギーの固定価格買い取り制度を利用して全量を東北電力に売電する。売電単価は1kWh当たり32円(税別)。

 

 




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