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香港、李嘉誠氏、上海市で建設中の大型複合施設「世紀匯」売却、3225億円、

2015年08月03日 20時26分46秒 | thinklive

 【上海】関係者によると、香港の大富豪、李嘉誠氏の支配する不動産会社、長江実業地産が上海市で建設中の大型複合施設「世紀匯(センチュリー・リンク、センチュリー・リンク・タワー)」を売却する方針である。アジア最大の富豪の1人である李氏はこのところ、中国に保有する不動産を手放す動きをみせている。李氏の動向は、不動産市場の先行きに対する同氏の見方を示すものとして注目されている。

  関係者によれば、長江実業地産は6月にタワーやショッピングモール、オフィスからなる浦東・陸家嘴地区にある世紀匯を売りに出した。提示価格は1平方メートル当たり約6万元。同社のウェブサイトによれば、世紀匯プ

ロジェクトの総面積は約26万9000平方メートルで、提示価格は総額では160億元強(約3225億円)に達する。世紀匯売却については、上海の地元メディアが7月31日に報じた。

  李氏傘下の旧和記黄埔(旧ハチソンワンポア=親会社の長江実業集団と合併し長江和記実業と長江実業地産に再編)やARAアセット・マネジメント(ARA)など李氏傘下の企業は過去2年間に上海や北京、南京、広州の5件の複合施設プロジェクトを売却している。多くの投資家は、李氏の動きが同氏の不動産市場に対する見方をうかがわせるとして注目している。

 中国の不動産市場は、近年供給過剰が広がっている商業部門が特に不振に陥っている。当局が個人の不動産購入規制を緩和するとともに金利を引き下げたことから、住宅販売は回復し価格も上昇に転じる兆しをみせている。ただ、不動産への投資や建設市場は依然低迷している。

 香港実業家の李嘉誠氏が上海市の大型複合施設「世紀匯」を売却するもようだ。同施設は現在、李氏傘下のデベロッパー長江実業地産(1113/HK)が保有する。海外のファンドなどが買収に関心を示しているもようで、提示価格は最高で200億人民元(約3990億円)に達する見通しという。京華時報が31日伝えた。
「世紀匯」は浦東新区・陸家嘴エリアに位置する商住複合施設。商業施設(14万平米)、オフィス(2棟13万平米)などから成る。長江グループは04年、1平米当たり1万2000人民元で開発用地を取得した。
李氏は13年以降、中国本土の保有物件を相次いで売却。このため一部では、李氏が本土から資金を引き揚げるのでは??との憶測も流れていた。ただ、李氏はこれまで複数回にわたり、引き続き本土経済の先行きを楽観していると述べ、撤退の意向はないと強調している。
一方で、李氏以外にも、香港実業家や香港系企業による本土不動産の売却は後を絶たない。直近では今月14日、劉鑾雄(ジョセフ・ラウ)氏率いる華人置業(127/HK)が本土デベロッパーの恒大地産(3333/HK)に対し、四川省成都市の商住複合物件を売却すると発表した。25日には、香港資本の瑞安房地産(272/HK)が上海市黄浦区のオフィスビル2棟を手放すことを明らかにしている。


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