売上高で同国最大規模の民間企業、リライアンス・インダストリーズが携帯市場に参入、通話・データ通信などの「無料」サービスを大々的に打ち出した。10億の延べ加入者を抱えるインドの携帯市場は中国に次ぐ世界2位の規模だが、12社が競合する激戦区、
*NTTドコモはタタと提携したが、価格競争に追随せず、結局撤退した、出資金返還でタタサービシーズと訴訟、NTT側勝訴、リライアンスの純利益率は、9.3%、16年、
RILの通信子会社、リライアンス・ジオのSIMカードは4G対応で、今年12月末まで音声通話・データ通信料ともに無料キャンペーンを打ち出し。キャンペーン後に適用される予定の基本料金も低価格。4Gデータ利用の上限が2ギガバイト、利用期間3週間のプリペイドSIMの料金は299ルピー(約460円)と、従来の通信料相場の半額で、音声通話料は無料になっている。
ジオは自前で4G対応スマホも用意。2999ルピー(4600円)の格安機種をそろえた。「提携ディーラーを含め、インド全国12万超の販売拠点で攻勢をかけている」(ジオ幹部)。9月初旬のサービス開始から1カ月で、既に1600万の加入者(シェアは4位)を獲得している、
「ジオはインド国民12億人のための事業だ。来年3月までに9割の国民をカバーできる通信体制を整える」。RILのムケシュ・アンバニ会長の鼻息は荒い。今後の計画も含めた総投資額は2兆5千億ルピー(約3.9兆円)と破格だ。
20日発表した16年7~9月期の連結決算では石油精製など主力事業の収益が改善し、営業利益は30%増となった。新規事業であるジオに集中的に投資する。
シェア1位のバルティ・エアテル、3位のアイデア・セルラーなどは実質値下げを決めた。2位の英ボーダフォンは9月下旬までにインド法人に4770億ルピーを資本注入し、消耗戦に備え始めた。市場が成熟に向かうなかでRILが仕掛けた「体力勝負」。インド通信市場の業界地図を塗り替える転機となりそうだ。*日経(ムンバイ=堀田隆文)
リライアンスの概要*ウキペデイア
Revenue | ₹2,960 billion (US$44 billion) (2016) |
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₹359 billion (US$5.3 billion) (2016) | |
Profit | ₹276 billion (US$4.1 billion) (2016) |
Total assets | ₹6,062 billion (US$90 billion) (2016) |