東大発ベンチャー、ミドリムシを増産 年100トン体制に
2012/7/20 23:44日本経済新聞 電子版
東京大学発ベンチャーのユーグレナ(東京・文京)は食品などに用いるミドリムシの生産能力を、今秋に現在の7割増の年100トンに増強する。沖縄・石垣島にある生産プラントの隣接地に1億円弱を投じて建屋と設備を増設する。
同社は世界で始めてユーグレナの大量培養技術を確立した、
同社はまたJXニッコウニッセキエネとユーグレナを原料とするバイオ航空燃料の開発にも取り組んでいる、
会社名 株式会社ユーグレナ
資本金 4億6,065万円
設立年月日 2005年8月9日
本店・研究所 〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1 東京大学本郷キャンパス内
東京大学アントレプレナープラザ 7階
弊社は、ユーグレナ(和名:ミドリムシ)を中心とした微細藻類に関する研究開発及び生産管理、品質管理、販売等を展開しています。
ユーグレナ(ミドリムシ)は、体内の葉緑体によって光合成を行う単細胞生物(微細藻類)であり、古くからその有効活用について活発な研究が行われてきました。人間が必要とする栄養素のほぼ全てを含むユーグレナ(ミドリムシ)は、特に機能性食品や化粧品としての有効利用に期待が注がれています。また、太陽光と水と二酸化炭素だけでも成育することから、大量の食料を搬出できない宇宙などの閉鎖系環境における食料源としての研究もされてきました。
また、その光合成の ― すなわち二酸化炭素を炭水化物等に固定し酸素を作り出す ― 効率が優れており、食品利用以外にも、製鉄所や火力発電所などから発生する二酸化炭素の排出削減への活用や、バイオ燃料化、飼料化に関しても研究を進めています。弊社はユーグレナ(ミドリムシ)の特性を生かし、食料問題、そして環境問題の解決法に新たな一石を投じる可能性に挑戦しながら、多角的な事業展開に取り組んでいます。
21世紀を迎えた地球は、これまでにも増して多くの問題を抱えています。
戦争や環境破壊、資源の枯渇など、私たちに託された課題は多く、そしてその殆どが、簡単には解決できそうもない難問ばかりです。なかでも食糧問題や環境問題は、近い将来私たちの生活に影響しかねない、喫緊の課題のひとつです。
日本ではまだ食糧環境は安定していますが、地球上には必要最小限の食事もままならない国がたくさんあります。さらに今後は、二酸化炭素の過剰排出が主な原因とされる地球温暖化によって砂漠化や低地水没が引き起こされ、食糧環境が安定している地域でさえも食糧難が現実のものとなる可能性は決して少なくありません。
私たちに何かできることはないか!
私たちは、学生時代から食糧問題・環境問題・そしてユーグレナ(和名:ミドリムシ)の研究に関わってきました。その思いから、ユーグレナ(ミドリムシ)の食品化、そして大規模培養プラントの建設による二酸化炭素固定及びバイオ燃料等の製造を通して、少しでも問題解決の一助を担えればと、この会社を立ち上げました。ユーグレナ(ミドリムシ)は水と光と二酸化炭素があれば育つことができ、その生産効率は稲の80倍とも言われています。また、人間が必要とする栄養素を豊富に備えているため、食生活が乱れた現代人にも良いものです。いずれはこのユーグレナ(ミドリムシ)を栄養事情が悪い国で生産することで、食料問題、そして国家間の紛争などの問題解決に一歩近づくことができると私たちは考えているのです。
ユーグレナ(藻)*ウキペデア
ユーグレナ藻(ユーグレナそう、euglenids)は鞭毛虫の一群で、運動性のある藻類として有名なミドリムシを含む単細胞真核藻類のグループである。およそ40属1000種が知られており、分類上はユーグレナ植物門を形成する。主に富栄養条件の淡水域に分布し、水田や水たまりに普通に見られる。少数ながら、海域に棲む種や共生性の種も含まれる。大部分のユーグレナ藻は葉緑体を持っており、光合成を行って独立栄養生活を営むが、捕食性のものや吸収栄養性の種もある。
貯蔵物質 [編集]
ユーグレナ藻の貯蔵物質はパラミロンと呼ばれるβ1,3-グルカンの多糖である。これは細胞内に棒状の結晶として貯蔵されており、光学顕微鏡でも確認可能である。パラミロンは時に細胞の乾燥重量の50%に達する。近年、いわゆるサプリメントとしてβグルカンが利用されるようになったのを受け、ユーグレナを加工した栄養補助食品も登場している。
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