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凸版印刷は食品や飲料などの劣化抑制の透明バリアフィルムを2倍増産、世界シェア、現在4割、

2016年12月08日 18時51分41秒 | thinklive

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凸版印刷は食品や飲料などの劣化を抑える透明バリアフィルムを増産する。100億円を投じて2018年秋までに深谷工場(埼玉県深谷市)の生産能力を2倍に増強する。レトルト容器などの食品や医療、産業資材向けに販売する。中国やアジア地域で需要拡大を見込み、4月に竣工した米国工場と合わせて世界で拡販する。

 バリアフィルムは酸素や水分を遮断するのが特徴。レトルト食品の容器や精密機器の保護材として、従来のアルミ材料の代わりに使う。フィルムに入れたまま食品を電子レンジで温められる。精密機器の包装材に使う場合、アルミと異なり透明であるため中身を確認しやすい。またフィルムに入れたまま金属探知機を使った検査も受けられる。

 印刷技術を応用し、フィルムにコーティング材料を塗布して製造する。グループ内の容器工場で加工するほか、他の容器・飲食メーカーに材料として販売する。食品の長期保存や廃棄削減の需要で、バリア性を持ったフィルムの需要が高まっている。

 人口増加や経済発展に伴い、世界の包装材料市場は年平均4%で成長している。凸版印刷は透明バリアフィルムで約4割の世界シェアを持ち、45の国や地域で1万5000商品で使われている。

 凸版印刷は100億円を投じて建設した米ジョージア州の工場が4月に稼働し、バリアフィルムを欧米向けに生産している。深谷工場の増産後は日本からアジア地域への供給を拡充させる。現在は国内の販売が6割を占めるが、海外向けを伸ばし、21年3月期に1300億円の売り上げを目指す*日経


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