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エーザイの新抗がん剤、レンビマ、米,FDA、画期的新薬に認定、ハラヴェン、乳がん適応、

2015年07月30日 16時06分18秒 | thinklive

エーザイ株価推移 8,084前日比-42(-0.52%)

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「レンビマ」は、分化型甲状腺がんに加えて、甲状腺髄様がん、甲状腺未分化がんを含む根治切除 不能な甲状腺がんの効能・効果を有する日本で始めての分子標的薬です。グローバルで実施した分化型甲状腺がんを対象とした臨床第Ⅲ相試験(SELECT 試験)において、プラセボに対して無増悪生存期間を統計学的に有意に延長するとともに、高い奏効率を示しました

1、本試験において認められた 主な副作用は、高血圧、下痢、疲労・無力症、食欲減退、体重減少でした。また、国内で実施した臨床 第Ⅱ相試験(208 試験)では、甲状腺髄様がん、甲状腺未分化がんにおいても、本剤の忍容性と有効 性が示唆されました。 日本の甲状腺がん患者数は、約 13,000~29,000 人と推定されています。甲状腺がんの多くは治療 可能ですが、根治切除不能な甲状腺がんに対する治療選択肢は限られており、新たな治療法の開発 が望まれていました。特に、甲状腺未分化がんは、臨床的に悪性度が高く、予後が最も悪いがん腫の ひとつであり、アンメット・メディカル・ニーズが極めて高い疾患です。当社は、「レンビマ」が、標準的な 治療法が確立していない根治切除不能な甲状腺がんの患者様にとって、新たな標準治療として貢献 することを期待しています。

 「レンビマ」は、当社の筑波研究所で創製され、自社開発した新規抗がん剤です。腫瘍血管新生や 腫瘍増殖に関わる VEGFR、FGFR、RET、KIT、PDGFR などに対する選択的阻害活性を有する経口投 与可能な分子標的薬であり、特に甲状腺がんの腫瘍血管新生、腫瘍増殖に関与する VEGFR、FGFR および RET を同時に阻害します。また、本剤は、VEGFR2 との X 線共結晶構造解析から、新たな結合 様式(タイプⅤ)を有することが確認された薬剤であり、速度論的解析からは、標的分子に素早く結合し 強力なキナーゼ阻害作用を示すことが確認されています

2、「レンビマ」は、15 年 2 月に米国で販売を開始しており、15 年 3 月に欧州医薬品庁の医薬品委 員会より承認勧告を受領しています。加えて、スイス、韓国、カナダ、シンガポール、ロシア、オーストラ リア、ブラジルで承認申請中です。また、本剤に関しては、肝細胞がんを対象としたグローバル臨床第 Ⅲ相試験や腎細胞がん、非小細胞肺がんなど複数のがんを対象にした臨床第Ⅱ相試験が進行中です、

 エーザイは、自社創製抗癌剤「ハラヴェン」「レンビマ」のグローバル展開を加速させる。軟部肉腫を対象とした「ハラヴェン」(一般名:エリブリンメシル酸塩)の第III相試験「309試験」の結果、対照薬のダカルバシン群に対し、主要評価項目の全生存期間(OS)の有意な延長を示したと発表した。転移性乳癌に続き、上半期中に日米欧で軟部肉腫の適応拡大申請を行う予定。一方、甲状腺癌治療薬「レンビマ」は欧州承認を取得し、今後日米欧全ての市場に投入し、グローバル製品に成長させる。

   ハラヴェンは、ハリコンドン系の微小管ダイナミクス阻害剤。乳癌適応で世界60カ国で承認を取得している。

潮間帯の岩に付着しているクロイソカイメン(海洋生物)から抽出したハリコンドリンB1という天然物質に着目して合成開発された、日本生まれの新しい抗がん剤です。

 細胞分裂において重要な役割を持つ微小管という細胞内組織の働きを妨げることにより、細胞分裂を停止させ、がん細胞の増殖を抑制します。

 乳がんでアントラサイクリン系およびタキサン系抗がん剤を含む化学療法を既に受けた患者さんに使用され、単剤で生存期間を延長できることが分かっています。基本的な投与スケジュールは、3週間を1サイクルとして、週1回2週連続で投与し、3週目は休薬します。投与時間が5分と短くなっており、患者さんへの日常生活への負担や拘束が少ない注射薬です。

 適応となるがん 手術不能または再発乳がん

 主な副作用

骨髄抑制による感染症、末梢神経障害、肝機能障害、間質性肺炎、脱毛、吐き気、口内炎、味覚障害、疲労感




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