*雨の土曜日の昼過ぎ、銀座4丁目の木村屋の3階から4丁目clossingを眺める、地下鉄の三越前から中央通を横切ってここへ来たが、すれ違う人たちは9割、訪日外国人たち、物静かな銀座も悪くはない、LINDAが7丁目の資生堂に在職していたころ会いにでかけた、10年前?5,6年は続いた、だから、銀座へ来るのはその面影に会いにくるようなものだ、今日は木村やの4階はパーティで貸し切り、マネージのオジイチャンが今日は3階にいたのでホッとする、4階のメニューをここでも作れます、それでまた和牛のステーキ、スープはオニオングラタンはできない、おじいちゃんといっても、ボクより30歳は若い、この店に40年近い、なんというのか、欲の無い素直さが残っている、オジイチャンなのだ、おまえさん、ムリするなよ、とボクは、雨の中をあるくボクに言いながら銀座まできた、
*昨日は皮膚科へ行けず、土曜日は10時からハジマル、11時過ぎに出て、皮膚科へよって、全身に軟膏を塗ってもらいながら、銀座へ出ようと決める、雨の銀座なんてメッタ行かれないでしょう、皮膚科のナースさんとも親しくなった、背中の肩甲骨が張ってきれいだわよ、と言われる、とにかく皮膚科のDoctorも、あなたの皮膚は特別、ダイジョーブ、よくなってます、と言われる、発疹がやまない、銀色の子ネズミにかじられる感じだ、
*銀座の木村やは1階は雑踏だが、4階は特に静謐のなかにある、50年前に作った自社の建物だからお客さんが少なくても特別なことはなにもしない、そのまんまの何十年か前の時間がいるようである、新しい日産のビルは美しい、持ち主はサッポロビールだ、窓のグラデーションが建物を大きく見せている、ゴシックの教会建築のセンスも入っている?東京は現在も変貌のナカにあるが、今後も変貌し続けて、ますます美しくなる、イイ街だ、最高の複雑系都市!
*ゲーテは80才代になってから2回恋愛している、最初は19才、2回目が17才だったと思う、2回とも振られた、ボクは82才から今日まで10年、LINDAと付き合っている、3年ほど前に彼女も結婚したが、今年離婚した、一度、実家へ帰るという、それで、遅れていた、新年会と別れの会を学芸大の、トクの店で開いた、MariaとBetzyも加わった、最初のデートにLINDAが友達つれてってもイイ、で、断る理由がないから、3人で2次会までいって、その友人がBETZYだ、BETZYとボクも恋愛関係にある、それは魂の交流であって、お金のヤリトリなんて一文もない、泉から湧いてくる清流である、そのなかに住む鮎たちかもしれない、LINDAは自分からボクのところへ来て、生まれた日が一緒よ、と、いって始まった、ゲーテのように挑んだわけではない、今日はkissしたら、口がひとりでに吸われていって、お互いの口の中でであった、Fairie’s Strawberryを食べ合った午後!Mariaのおでこにもkissを贈った、
*BETZYがベビーカーを押してゆくので、学芸大駅までLINDAと手をつないで歩いた、駅前で手を放してボクが駅の防柵の向こうで立ち止まり,振り返ったら、LINDAが傍にいてEmbraceのなかにボクはいた、ボクの両腕のなかにLINDAはいた、ポッペタが触れ合っている感じはあったが、なんの物音も聴こえなかった、ボクラは永遠の中に一瞬いたのだ、身体がとけあってボクらは離れた、目を見つめあって、ボクは振り向いて改札へ向かった、
*必ず帰ってくるから待ってね、約束、というメールが来た、ボクは、過去は畑だ、土地が肥えた、のだ、と、メールを返した、勇気100倍、そして、絵文字のkissが付いていた、GAKUGEIDAI前駅 on My Mind!
*秀吉は朝鮮の役で九州まで出かけた先から、淀殿へ、 「くちをおもひのままニすい不申し」とか、「おかゝにくち吸われ候ましく候」と書いている、秀吉の時代は1500年代だ、510年前はkissは愛の重要な仕草であった、500年前にも及ばない愛への偏見が日本の現在のメディアには溢れている、