*17/3期は三井住友が7000億円、みずほ6000億円で三井住友が回復する、両行共にマイナス金利は打撃!
みずほフィナンシャルグループが13日発表した16年3月期の連結決算は、最終利益が前の期から10%増の6709億円だった。取引先との持ち合い株の売却益に加え、非金利収入を伸ばした。同日発表の三井住友フィナンシャルグループの最終利益は14%減の6466億円で、みずほが07年3月期以来9期ぶりに最終損益で三井住友を上回った。
両社とも日銀のマイナス金利政策導入に伴う国内利ざやの縮小などの影響が出たが、みずほは保険販売などの非金利部門の収入を伸ばした。持ち合い株の売却益もあり、計画していた6300億円を上回る最終利益を確保することになった。
三井住友は出資するインドネシア地場の年金貯蓄銀行の株価が下落し、16年3月期に570億円の減損損失が発生したことが影響した。消費者金融子会社で顧客が過去に払い過ぎた利息の返還に備える引当金を積んだことも響いた。
17年3月期は両社ともマイナス金利の影響が広がる見通し。みずほは最終利益の見通しを前期比11%減の6000億円とする一方、三井住友は8%増の7000億円を見込む。減損処理の影響が消え、持ち合い株売却なども寄与するという。