クリントン氏は「われわれはようやく普遍的な医療保険制度への道筋をつけた」としたうえで、「それを白紙に戻して作り直すことは、国を激しい論争に導くことになる。それは方向が間違っている」と述べた。
両者はウォール街への規制をめぐっても対立した。サンダース氏はクリントン氏が講演料や政治献金で金融セクターから多額の資金を受け取っており、彼らに厳しい規制を課すのは難しいだろうと批判。さらに「私は銀行からカネを受け取っていない。ゴールドマン・サックスから個人的な講演料を得ていない」と述べた。
4回目となる今回の討論会では、かなり激しい議論が繰り広げられた。
サンダース氏は富裕層やワシントンの大口献金者の影響力に関する選挙戦のテーマを力説し、「政治改革」によって政治を一変させると述べた。一方、クリントン氏は、特に分裂状態にある政府内での政治運営について、自らの経験と現実的なアプローチを誇示しようとした。
国家安全保障や薬物中毒対策、刑事司法制度改革、気候変動といったその他の問題については、両者の意見はおおむね一致した。
討論会で最も辛辣なやり取りが交わされたのは、医療保険制度とサンダース氏が提唱する単一支払者医療保険制度に関してだ。クリントン氏はサンダース氏のプランに対し、基本的に政治的観点から反論。
一方、サンダース氏は、自らの掲げるプランは全国民を対象としているため、既存の制度よりも優れていると指摘。また、サンダース氏が既存の制度を台無しにしようとしているとのクリントン氏の批判にも反論した。
サンダース氏は「『全国民を対象にしたメディケア(高齢者向け医療保険)』は、この国の全ての男性、女性、子供に権利として医療保険を与えるものだ」と述べた。
*単一支払者制度(single-payer)による医療制度では、政府(もしくは政府関連機関)が保険料を徴収し、そして政府がすべての医療費を負担する。単一支払者制度でのサービス提供は、保険者と契約した民間組織による場合もあれば(カナダなど)、保険者が自ら ...
*この制度は単純で明快、現在のアメリカの保険制度は保険会社が医療の組織を背負う、住所、身分によって医者の選択は保険会社、治療内容の決定も薬の選択も保険会社、医者は、保険会社の規定に従う、保険会者による、保険会社のための、保健会社の、健康保険である、