4月7日(ブルームバーグ):武田薬品工業が糖尿病治療薬「アクトス」に関連するがんリスクを隠していたとして米国で起こされていた訴訟で、ルイジアナ州の連邦裁判所の陪審は武田に150万ドル(約1億5400万円)の補償的損害賠償の支払い義務があると認定した。陪審は懲罰的賠償の請求についても検討する。アクトスをめぐり米連邦裁判所で判断が下ったのはこれが初めて。
アクトスをめぐり米連邦裁判所で判断が下ったのはこれが初めて。陪審は150万ドルの補償的賠償金についても認定した。同陪審は武田のパートナーである米イーライ・リリーに対しても、30億ドルの懲罰的賠償金支払いを認定した
4月7日(ブルームバーグ):武田薬品工業が売り上げへの影響を避けるため糖尿病治療薬「アクトス」に関連するがんリスクを隠していたとして、米国の男性が同社を相手取って起こしていた訴訟で、ルイジアナ州ラファイエットの連邦地裁の陪審は7日、武田に60億ドル(約6200億円)の懲罰的損害賠償金の支払い義務があると認定した。
*ビオグリタゾン製剤(アクトスなど)は中止、回収すべき
浜六郎 NPO法人医薬ビジランスセンター
木元康介 綜合せき損センター泌尿器科部長
*このブログではとても掲載しきれない、2つの治験による薬剤の有効性調査ではビオグリタゾン製剤の有害性、副作用が立証されているとボクは感じた、冒頭の一部を転載
ピオグリタゾン含有製剤(アクトスなど)について,2011 年 6 月 9 日,フランスでは新規患者への処方を禁止する決定がなされ,ドイツでも同様の決定がなされた 1).7 月以降には回収が開始される予定という.
2010 年 11 月ドイツ保健省が,ピオグリタゾン(アクトス:武田薬品)や同系
統のグリタゾン剤である rosiglitazone (Avandia) とともに,保険で支払う医療費の償還対象から外す決定をしたが 2),そのことに加えて,さらに厳しい決定がなされたことを意味する.
ドイツでの保険償還対象外措置の主な理由は,心不全と骨折の増加であったが
2),今回のフランスとドイツでの新たな患者への使用禁止の主な理由は,膀胱が
んの増加である 1).日本では厚生労働省が,2011 年 6 月 23 日に安全対策調査会を開催し,膀胱がん患者には使用しない,膀胱がんの既往歴ある患者には危険と利益のバランスを特に考慮する,膀胱がんの危険性があることを周知する,血尿など膀胱がんの兆候についての注意などを添付文書に加えることで販売継続が決定された 3)