*スターフライヤーは北九州空港(24時間離着陸可能)が拠点、北九州は中国、韓国、ロシアへの有力なハブ空港への可能性が高い、今回の資本増強は東アジアへの拠点強化の一環、
全日空は今回にスターフライヤーを含めて、国内航空会社への投資は
エアドウ(札幌市) 14%、スカイネットアジア航空(宮崎) 12%、
ピーチアビエーション 39% エアアジアジャパン 67%、LCC
全日空、スターフライヤーの筆頭株主に 株式18%取得、業務提携関係を強化
2012.12.14 15:53
全日本空輸は14日、新規航空会社のスターフライヤーの株式を買い増し、同社株約18%を保有する筆頭株主になったと発表した。今月12日付で、これまでの筆頭株主だった米国のベンチャーキャピタル・ファンドから株式を取得した。投資額は約24億円という。
全日空は2005年からスターフライヤーと業務提携し、07年から羽田-北九州線でコードシェア(共同運航)を実施している。今後も提携関係をさらに維持・強化するのが株式取得の狙いとしている。
一方、スターフライヤーは「(全日空側から)当社への経営関与を目的としたものではないと報告を受けている。当社の経営の独立性は保たれる見通し」とするコメントを発表した。
スターフライヤーの沿革
北九州空港の移転と同時に東京国際空港(羽田空港)との間の路線運航を開始した。さらに、2007年9月14日から東京/羽田 - 大阪/関西線、2011年7月1日から東京/羽田 - 福岡線の運航を開始した。
1990年代の規制緩和後に発足した日本の新規航空会社としては初めてエアバス社製旅客機を導入した。社長以下経営陣は旧・日本エアシステム (JAS) の元社員を中心とした日本航空 (JAL) や全日本空輸 (ANA) の出身者で成り立っている。
ANAでは北九州空港発着の路線はなく、同じエアバスA320を運航していることから、就航にあたり双方の強化を図るため業務提携しており、2007年6月1日からは東京/羽田 - 北九州線、2008年11月1日からは東京/羽田 - 大阪/関西線でのコードシェアを開始した[2]。2007年12月21日に行った第15次第三者割当増資ではANAも増資を引き受けており、資本関係に発展している。
就航以来貨物の搭載は行っていなかったが、2008年3月21日に福山通運と包括的業務提携を結び、同年8月1日から航空貨物事業を開始した。
スターフライアー
本社所在地 日本
〒802-0003
福岡県北九州市小倉南区空港北町6番
北九州空港スターフライヤー本社ビル
設立 2002年12月17日
業種 空運業
代表者 代表取締役社長 米原愼一
資本金 12億5,002万7,000円(2012年3月期)
発行済株式総数 143万2,820株
売上高 225億8,024万7,000円(2012年3月期)
営業利益 11億7,626万8,000円(2012年3月期)
純利益 9億6,669万3,000円(2012年3月期)
純資産 40億4,133万円(2012年3月期)
総資産 105億5,315万2,000円(2012年3月期)
従業員数 501人
(2011年12月31日現在、出向者含む)
決算期 3月31日
主要株主 全日本空輸 17.26%
TOTO 5.08%
安川電機 3.29%
北九州エアターミナル 2.90%
九州電力 2.54%
大和証券 2.18%
大和証券SMBCプリンシパル・インベストメンツ 2.18%
日産自動車 2.18%
福山通運 2.00%
2011年12月21日、東京証券取引所第二部に株式上場[3]。
スカイネットアジア航空株式会社、Skynet Asia Airways Co., Ltd.
略称 SNA
本社所在地 日本
〒880-0912宮崎県宮崎市大字赤江宮崎空港内(宮崎空港ビル2F)
設立 1997年7月3日(パンアジア航空株式会社)
業種 空運業
事業内容 定期航空運送事業
代表者 代表取締役社長 高橋洋
資本金 23億4,559万円(2012年3月31日現在)
発行済株式総数 普通株式:15万1,008株A種優先株式:5万8,000株
売上高 292億26百万円
(2012年3月期)
営業利益 6億55百万円
(2012年3月期)
純利益 5億36百万円
(2012年3月期)
純資産 26億95百万円
(2012年3月31日現在)
総資産 96億87百万円
(2012年3月31日現在)
従業員数 686人
(2012年3月31日現在、他に外国人運航乗務員13人)
決算期 3月31日
主要株主 日本政策投資銀行 27.75%
宮交エアグランドサービス 23.97%
全日本空輸 8.56%*12/12月現在、12%
米良電機産業 6.72%
(2012年3月31日現在)
ピーチアビエーション*LCC
本社所在地 日本〒549-8585大阪府泉佐野市泉州空港北1番地
設立 2011年2月10日
(A&F・Aviation株式会社)
業種 空運業
事業内容 航空運送事業(国内線・国際線)
代表者 井上慎一(代表取締役CEO)
資本金 75億1,505万円(2011年11月30日現在)
従業員数 400名以上[2]
主要株主 全日本空輸 38.67%
ファーストイースタン・インベストメントグループ 33.33%
産業革新機構 28.00%
エアアジア*LCC
2011年7月21日、全日本空輸とエアアジアが共同で出資し、格安航空会社を設立させることに合意し[2]、同年8月31日に設立された[1]。出資比率は、議決権比率で全日本空輸が67%、エアアジアが33%[3]、無議決権株式も含めると全日本空輸が51%、エアアジアが49%である。
ブランド・機体塗装・機内サービスは、エアアジアに準したものを用いる。但し整備等に関してマレーシアで行わない、成田国際空港を拠点とし、2012年8月1日から国内線、2012年10月28日から国際線をそれぞれ就航開始。2013年にはエアバスA330型機を導入し、中・長距離路線にも参入する予定である、
既存路線の半額から3分の1の低価格運賃で、運航初年度から黒字を見込んでいる[5]。
エアアジアジャパン
資本金 12.5億円[1](50億円に増資予定)
従業員数 178名
決算期 3月末
主要株主 無議決権株式を含めた割合
全日本空輸 51%、エアアジア 49%
普通株式の割合
全日本空輸 67%、エアアジア 33%
*2012年8月1日 : 東京/成田 - 札幌/新千歳、福岡線就航開始
2012年8月3日 : 東京/成田 - 沖縄/那覇線就航開始
2012年10月28日 : 東京/成田 - ソウル/仁川線就航開始
2012年11月28日 : 東京/成田 - 釜山線就航開始
2012年12月17日 : 社長兼CEOを岩片和行氏から小田切義憲取締役に交代
2013年3月31日 : 名古屋/中部 - 福岡線開設予定
*エアアジア、日本路線拡充…1日200便以上に(読売新聞 2012年10月8日付)
エアアジア*トニーフェルナンデスが支配するマレーシアのフラッグエアシップ
エアアジア X
2007年1月5日、「AirAsia X」のブランド名で、国際長距離路線に参入すると発表した。2007年8月、ヴァージン・グループが20%の株式を取得、2008年2月、オリックスが10%の株式を取得した[4]。
2007年11月2日、クアラルンプールからオーストラリアのゴールドコースト間に初就航した。2008年2月には中国の杭州へ就航した。2008年10月に新規機材が納入され、2008年11月からオーストラリアへの就航都市が増加した。アブダビ国際空港を中東地域のハブ空港とし、アブダビからはサウジアラビア(ジェッダ)、エジプト、ヨルダン、イランへ就航させる計画があった。
2010年12月9日からクアラルンプール-東京/羽田線に就航開始。東京国際空港(羽田空港)へのLCCの乗入れはこれが初めてである[6]。2011年11月30日からクアラルンプール-大阪/関西線にも就航開始。