◆寧夏回族自治区の首府「銀川」の日本人
「銀川」には現在、6〜7人の日本人が暮らしているようだ。日本企業が2つあり、それぞれの会社に2人の日本人駐在員がいる。彼ら駐在員は3〜5年を経て、交代のため日本に帰国する。あと、北方民族大学には目黒さんの他にもう一人の日本人教員がいる。彼は、日本に留学中の中国人女性と結婚し、奥さん(※現在、寧夏大学の教員)とともに中国の銀川に来て数年後の昨年より、教員としての生活をしているという。あともう一人の日本人も、中国人女性と結婚してこの地に住んでいるらしい。
6月20日(火)、午後12時25分発の飛行機で福州に帰るため、「銀川河東国際空港」にタクシーで向かう。柳の並木やポプラ並木が延々と続く。黄河に架かる橋から黄河が見える。広々とした平原を走る。40分ほどで空港に到着した。イスラム系の衣装を着ているカウンター職員。
航空チケットの発券カウンターに並ぶ。列の前の若い男性が、携帯電話での「映像電話での会話」をしている。彼の彼女のようで、映像が丸見えになる。彼女は今 起きたようで ベットの上で 彼からの電話に応じている。彼と彼女は、携帯の画面を通じて、親愛のキスをし始めた。まあ、いろいろと便利な世の中になったものだな。私は全然ついていけない。
新疆ウイグル自治区や甘粛省、そして寧夏回族自治区の名産品の一つである「棗(ナツメ)」。この地方の棗は果実が大きい。これを乾燥させた「干棗」は、「クコ」とともに中国人は好んで食べる。空港内に「雪山と沙漠と駱駝」のジオラマが置かれていた。蘭の生け花があった。赤ちゃんを抱えたおかあさん。空港の「小さな小さな本店」には、ここにも東野圭吾の本が平積みされていた。
出発予定時刻の12時25分になっても、まだ搭乗予定の飛行機が空港に着いていない。これはかなり遅れるぞと覚悟した。いつもの中国のあきれる航空事情である。赤ちゃんを抱きかかえる若いお母さん。中国の飛行機には、赤ちゃんを同乗させているお客さんがけっこう多い。2時間ほど遅れて、ようやく搭乗手続きが始まった。飛行機が離陸した。窓から黄土高原が見える。飛行機内の現在位置を示す表示。経由地の太原に近づいてきた。
太原に近づくほど、窓から見える風景に緑が多くなってくる。太原周辺のの街が見えてきた。
太原空港で、一度飛行機から荷物を全部持って出る。空港のどの搭乗口に行けばいいのだろうか。とても迷う。たまたま見えにくいところの入り口から次の搭乗口に行くことが分かり安堵する。「SC8440 福州」の電光掲示版があった。
午後7時に2時間遅れの午後7時、福州に到着した。6時間30分を要したフライトだった。少々疲れた。アパートには午後9時すぎに到着。銀川への小旅行がようやく終わった。福州空港に到着した瞬間から、ものすごい湿気をともなった蒸し暑さを感じた。銀川が湿気が少なく、からっと爽やかな高原気候だっただけに、この福州の気候には かなりまいる。
◆以上で、寧夏回族自治区「銀川」へ行くシリーズ❶〜⓫を終ります。かなり長くなってしまいました。