hasyan の 旅の散歩道

元気な間に余暇を通じてドライブなどで得た、行き先々の身近な風景・
神社仏閣・史跡・花の写真などをお伝えします。

吹屋ふるさと村  2010.07.30

2010年08月01日 09時14分10秒 | 公園・名所・名勝

  所在地  吹屋ふるさと村  岡山県高梁市成羽町吹屋

R180を北上、梅雨の大雨で県道85は、途中通行止めで、手前の距離は少し長くなりますが、
広域農道「かぐら街道」から入りました。23kmのドライブです。
 標高500mの山嶺に江戸時代から明治にかけて中国地方筋第一の銅山町に加え、江戸時代末期から
ベンガラという特産品の生産が始まり、幕末から明治にかけて「ベンガラの町」として全国に知られました。 
ベンガラは成羽町吹屋の特産物として全国唯一の生産地であり、陶器、漆器、建造物、船舶等に高級塗料として
使用されてきました。

 鉱山の捨石から偶然発見された天然弁柄は非常に高級品として名を出し、全国に販路を
作っていったのです。ベンガラには数段階のランクがあり、高級品は陶磁器の模様書き(九谷、伊万里、薩摩等)
漆器の下塗(輪島・讃岐等)家具塗装、染料、印肉、船舶錆止め等、非常に広範囲に使われ、古くから貴重品として
扱われてきました。

 ここ下谷地区の三叉路の手前、左に行くと延命寺へ行くことが出来ます。三叉路の端には、立派な家が
絵になる風景ですね。ここより右へ1.5km行くと「吹屋ふるさと村」です。

 やっと「吹屋ふるさと村」に到着です。人がいない暑いからかな?

 まずは、食事です。ここ「藤森食堂」に入って腹ごしらえです。
成羽の旬の素材を使ったおいしい郷土料理。昔ながらの田舎うどん・田舎ソバ・吹屋にきたらぜひ一度は立ち寄たい、
おじいさんとおばあさんが経営する食堂です。土地の素朴な味があり美味しいでした。

 入館料400円(旧片山邸共通券)/5年の歳月をかけて明治12年に完成された吹屋商人の家です。
妻入の入母屋型で塗込造りとベンガラ格子の建並ぶ中でも代表的な建物の一つで、石州大工の手により
建てられ、屋根は石州本焼で葺かれ、ケヤキ、クリ、桜など代表最上級の用材がふんだんに使われ、
その建築のきめ細やかさには目をみはるものがあります。

 吹屋ふるさと村の町並みに蔵を構え、創業文政9年(1826年)より昔ながらの味と製法を育んだ
醤油が作られ続けているようです。

 麻田百貨店です、吹屋では、街の百貨店と言ったところでしょうか?

 1874年(明治7年)に開局以来三代目の局舎で、1993年(平成5年)に建築されたものです。
ちょっとオシャレですね。

 御土産店「あさだ」です。

 ここは、西日本有数の銅とベンガラで栄えた町です。
メインストリートに当たる旧街道沿いにベンガラ格子に赤銅色の石州瓦が印象的な堂々とした商家・町屋が
500メートルにわたって軒を連ねています。

 御土産「あさだ」の前の道を進んでいきますと、吹屋小学校に行きます。

 瓦を載せた塀が続き、「ベンガラ」の町に似合うのかな?、

 吹屋小学校は1999年に校舎築造100年をむかえ、いまだ現役で使われている日本最古の小学校です。
発足は明治6年、明治32年に吹屋尋常高等小学校と改称して現在の場所に移転し、33年木造平屋建の東校舎・
西校舎が竣工、42年には木造2階建の校舎本館も落成しました。

 学校の終始の時間に「鐘 」を鳴らすのかな、「吹屋ふるさと村」は、静で観光客に会いませんでした。
今の時期、暑いので観光客が少ないのかな。
次回をお楽しみに   では またね