『報道を拒否した報道機関の怪』鉢呂「死の町」叩きと同根
3月12日午後3時40分の福島第一原発の1号基水素爆発では、唯一生残っていた地元局の福島中央テレビ(FCT)のライブカメラが世界で初めて捕らえることに成功する。
3月12日3時の時点では、この驚愕すべき1号基の爆発をFCTは同時放送で映像を被災民に放映しただけでなく、放射能の雲が飯建村など北部に流れる様子も正確に報道していた。
『知り得た情報を正しく伝える』との初期の姿勢を報道機関が維持してくれさえすればと悔やまれる。
その後の情報難民の大量発生によって、飯舘村など放射能汚染地帯に取り残された多くの被災住民などの悲劇は起きなかった。
ところが突然『君子豹変』。
一転、地元テレビ局の福島中央テレビ(FCT)は、自分が握っていた驚愕の爆発映像を含む原発から17キロ地点のライブカメラの映像を報道しなくなる。
3・11大震災と原発事故のダブルパンチで現地は大混乱に陥り行政機関や交通、通信網は機能不全になり、被災した人々の情報源はテレビやラジオなどの公共放送以外に無い末期的な悲惨な状態に追い込まれていたのです。
ところが幾らテレビをつけても肝心の福島第一原発の生の映像は、さっぱり写らない。
テレビ画面に写るのは、水素爆発以前の昔のままの綺麗な原発か、30キロ以上遠く離れた場所からのピンボケの映像だけ。
3・11以後の一番情報が欲しい大事な時期に放送局が違っているのに放送内容は同じ。
金太郎飴状態のまったく同じ大本営発表の『同一映像』を、各テレビ局がエンドレスで流すだけだった。
他の情報は一切流さない。
3・11で起きたことは既視感(デジャブ)のある10年前と同じ現象であり、9・11事件の時の悪夢の再現である。
一部の政府等に都合のよい情報は繰り返し繰り返し流すが、『不都合』と看做した他の情報は対照的に遮断する。
政府は早々と未だ住民たちが沢山残っていた(30キロ圏自宅待機)にも係われず、高度制限無しの原発から30キロ圏内の一切の飛行禁止処置を行って上空からの福島第一原発に対するすべてのアクセスを禁止する。
前代未聞の飛行禁止処置と同時に、大手全国紙の各新聞社は『安全』(放射能被曝の回避)を理由にして自社の記者の40~50キロ圏内立ち入りを禁止する報道管制を自主的に行っていた。
今までの飛行禁止なら、必ず付く約束事の高度制限がない日本政府の福島第一原発30キロの飛行禁止など異例中の異例で、史上初めての椿事である。
この国土交通省の『航空機の安全確保』の口実の異様な飛行禁止処置の目的は、『国民の目を塞ぐ』以外の目論みは考えられない。
1万数千メートルの超高空からの映像でも、30キロ(3万メートル)よりも遥かに鮮明に、爆発した原発の惨状が被災住民に判って仕舞う。
国民(被災住民)の目を奪っておいて『安全です』、『直ぐには影響はありません』。
テレビは何回も何回も『デマに惑わされないように』(危険は無い)と繰り返したが、絶対に新しい生の現場映像は放送しない。
新しい他の映像機器が機能していなくても、実は17キロ地点に事前に設置されていた地元福島中央テレビ(FCT)の無人のライブカメラが作動していた。
ところが、これもテレビ報道では当時も今もとうとう報道されることは無かったのですから、意識的な政府や報道機関総がかりによる悪質極まる報道管制(サボタージュ)は、誰の眼にも明らかである。
『報道しない報道機関の責任放棄の罪』
枝野経済産業大臣の、『万が一、一~二回なら安全』だが、『1年間なら危険な日本の暫定基準値』との衆院予算委員会答弁と同じで、地元テレビ局(FCT)が原発事故時の一番住民が情報を欲しがっていた時に、意識的に報道しなかった重大事実(驚愕のスキャンダル)を、困ったことに既存の報道機関が絶対に報道しない。
報道するから報道機関と世間で呼ばれている訳で、それなら日本のような報道しない報道機関は、『報道機関』と呼ぶのは間違いです。
これからは、報道自粛機関とか、報道統制機関と呼ぶべきですね。
枝野発言にも言えるのですが、報道機関が報道しないだけではなくて、他の政治ブログでも記事にするとことが極僅かである事実は、残念なことです。
これ等に共通する問題点ですが、何が一番政治的に重要であるかの価値観の判断に問題があるのでしょう。
『半年後の検証番組の姑息な(不思議な)言い訳』
福島第一原発の爆発での放射能雲(プルーム)が東北地方を襲ったのは13~15日が一番酷かったと判ってきたのですが、この情報を遮断した政府の意識的なサボタージュは正に極悪犯罪である。
『直ぐに影響はありません』の枝野の8ヵ月後の衆議院予算委員会での大臣答弁『万が一、1~2回程度なら健康に影響が無い』『1年間なら危ない暫定規制値』との驚愕の答弁もマスコミは絶対に報道しない。
福島中央テレビは8ヵ月後の11月、『原発水素爆発、わたしたちはどう伝えたか』と題して、一番大事な3月当時の地元テレビ局のサボタージュの検証番組を放送するが、内容が生々しくもあり腹立たしくもあり、何とも不思議な首を傾げる成り行きなのです。
地元の福島中央テレビが意識的に『報道を自粛していた』驚きの事実が、当のFCTの3・11から半年後の検証番組で明らかに。
しかし悪党の犯罪者が、物好きに自分から秘密を暴露することは普通は無い。
番組内容から判断すると、まあ、『良心の呵責に耐えかねて』との理由では無いらしいのですよ。
直接の責任者である福島中央テレビの小林典子報道部長は、1号基の世界初の爆破映像が『とんでもない大きな意味がある。』と正しく認識している。
ところが、白々しくも『被災した人たちの気持ちを考えて』自粛したと恩着せがましく抜けぬけと言い繕う厚かましさ。
傲慢にも『被災者の心』を情報隠蔽のダシに使うとは盗っ人猛々しいにも程がある。
普通なら、こんなビデオ映像は誰も流さないほどの酷い内容である。
見た人は例外なく誰でも不真面目すぎるFCT(小林報道部長の居直り発言)に対して激怒する。
だから、首を傾げているのです。
『密かな内部告発だった??』
『被災した人たちの気持ちを考えて』ですが、誰が考えてもヤクザか強盗の『居直り』とか『開き直り』であり、これでは言い訳に少しもなっていないのですよ。
不思議すぎる。
8ヵ月後の11月の福島中央テレビの検証番組ですが、巨人の清武英利球団代表兼ゼネラルマネジャーのナベツネの鶴の一声の告発と同じで、名指しではないがFCTによる『密かな内部告発である』と解釈するほうが辻褄が合うのです。
報復を恐れて、清武英利GMの対ナベツネのような正面切っての告発は怖くて出来なかったのでしょう。
11月のFCTの検証?放送を福島県民が見れば、例外なく、誰もが3月当時の何も報道しなかった不思議すぎるテレビの放送を、嫌でも思い出す。
福島中央テレビの摩訶不思議な検証番組『原発水素爆発、わたしたちはどう伝えたか』の意味は、清武英利巨人球団代表のドンの鶴の一声に対する内部告発と同じだが如何せん。
何しろ一度は完全屈服した根性無しのへタレなので、内部告発も最初から腰が引けていて恐る恐るなので見苦しい。
検証番組の中では政府の干渉も渡辺恒雄の名前も読売の名前も出て来ません。
ところが、すこし知識が有る人ならば読売本社からの『鶴の一声』で屈服して仕舞った田舎の小さな一ローカル局にすぎない福島中央テレビの、『悲しい悲しい物語』を推察してくれることを期待しての放送だったのでしょう。
『報道フォーラム2011・原子力報道を考える』(民放労連、メディア総研主催)
10月29日、全国から50人の放送記者やディレクターが参加して東京電力福島第一原発事故を巡る報道をテーマにしたシンポジウムが福島県郡山市で開かれる。
11月26日毎日新聞のコラム時流底流 『「原発」報道 あり方議論』でこのシンポジウム (研究発表・討論会)での発言が一部取り上げられている。
福島中央テレビ(日本テレビ系列)の同原発に向けた固定カメラが撮影した1号基と3号基の水素爆発(3月12日、14日)の瞬間をとらえた映像は、他局が撮影できなかった中での世界的スクープとなった。
丸淳也・報道部次長(デスク)は、
『映像を見た瞬間に爆発だと思い、4分後から放送した。』
『ただ、爆発を裏付ける根拠が無く、「白い煙が上がり建屋が壊れているように見える」と表現した。』
『10分ほど放送したが、東電からの情報も無く、裏付けなどに追われてその後しばらく放送できなかった』
『繰り返し流して避難を呼びかけられたのではないか、という反省は残った。』
と話した、と毎日コラム紙は伝える。
今のところ、これが福島中央テレビ(FCT)の世界的スクープ映像の情報隠蔽の一大スキャンダルの唯一のマスコミ報道です。
政・財・官・学・報の鉄の五角形。原発安全村ペンタゴンによるマスコミ総がかりの悪質極まる『情報統制』(大本営発表)は何時まで続くのでしょうか。
25日には外国特派員の記者クラブで清武元GMの発言が注目されます。
彼が本気で内部国告発する気なら結構面白い騒動に発展するが、関連会社への出向との条件闘争の可能性もあり、何とも言えません。
しかしあの、なまの渡辺恒雄の発言は品性の欠片も無く酷すぎましたね。
普通人の正常な羞恥心があれば、到底正視に出来無い酷さ。
あれは正に、ハードポルノですよ。
絶対に純真な子供達に見せるべきでない代物です。
日本国の絶対に人前に曝すべきで無い見苦しい恥部が丸出しであり、大人でも顔が赤らみ見るに耐えない。
そもそも騒動の元になっている江川の巨人入団とは、ナベツネの親分の元祖ドンだった正力松太郎オーナーの野球協約無視のごり押しから始まってる。
巨人の故正力オーナーですが同時にCAIのエージェントでもありアメリカの軍産複合体と組んで原発推進で原発の父(A級戦犯)とも呼ばれるが、テレビ放送の父ともプロ野球の父とも言われている怪物中の怪物。
児玉 誉士夫以上の化け物で、本来は闇の住民なのに何故か表の日のあたる世界に彷徨い出てきて世間を騒がす。
江川入団の空白の一日には自民党の超大物政治家も関与していて、日本国の暗くて深い闇の象徴のような人物です。
江川本人には可哀想だが、彼の顔を見る度にこれ等の禍々しい凶事が思い出されては不愉快な気持ちにさせられる。
巨人軍江川ヘッドコーチ案が白紙になって心底ほっとしています。
皆さんは江川の顔を見ても何も思わないのでしょうか。
実に不思議です。
その昭和の怪物か化け物である正力松太郎の口癖が『紳士たれ。』だったのです。
何とも趣味の悪いブラックジョークですね。
お前だけは言うな。!!!
聞いているだけで良識ある日本人全員が恥ずかしい。
東京電力福島第一原発事故を巡る報道をテーマにしたシンポジウム『報道フォーラム2011・原子力報道を考える』(民放労連、メディア総研主催)が10月29日、福島県郡山市で開かれ全国から50人の放送記者やディレクター集まる。
この毎日紙のコラムの中で、
>福島中央テレビ(日本テレビ系列)の同原発に向けた固定カメラが撮影した1号基と3号基の水素爆発(3月12日、14日)の瞬間をとらえた映像は、他局が撮影できなかった中での世界的スクープとなった。
丸淳也・報道部次長(デスク)は
「映像を見た瞬間に爆発だと思い、4分後から放送した。
ただ、爆発を裏付ける根拠が無く、『白い煙が上がり建屋が壊れているように見える』と表現した」と明かした。
10分ほど放送したが、東電からの情報も無く、裏付けなどに追われてその後しばらく放送できなかったという。
『繰り返し流して避難を呼びかけられたのではないか、という反省は残った』と話した。
これが、今のところ、福島中央テレビ(FCT)の世界的スクープ映像の情報隠蔽の一大スキャンダルの唯一のマスコミ報道です。
マスコミ総がかりの悪質極まる情報統制は何時まで続くのでしょうか。