逝きし世の面影

政治、経済、社会、宗教などを脈絡無く語る

崩壊が始まったフクシマ 「正常な子供たち」次々甲状腺がんに

2014年12月24日 | 放射能と情報操作

『社会面の片隅のベタ記事で、ひっそりと』

福島県の全ての子どもを対象に東京電力福島第一原発事故による放射線の影響を調べる甲状腺検査で、事故直後の1巡目の検査では「異常なし」とされた子ども4人が、4月から始まった2巡目の検査で甲状腺がんの疑いと診断されたことが23日、関係者への取材で分かった。甲状腺がんと診断が確定すれば、原発事故後にがんの増加が確認された初のケースとなる。
1986年のチェルノブイリ原発事故では4~5年後に子どもの甲状腺がんが急増した。このため県立医大は、事故から3年目までの1巡目の結果を、放射線の影響がない現状把握のための基礎データとしてとらえ、2巡目以降でがんが増えるかなどを比較し、放射線の影響を調べる計画。
また、1巡目で、がんの診断が「確定」した子どもは8月公表時の57人から27人増え84人に、がんの「疑い」は24人(8月時点で46人)になったことも新たに判明した。
[2014年12月24日 紙面から]

朝日系の日刊スポーツでは『福島で子どもの甲状腺がん増?4人が疑い』、毎日新聞朝刊では『「異常なし」の子 甲状腺がん疑い』、『福島、2順目検査』の見出しで、日本経済新聞 電子版では、『子供4人、甲状腺がん疑い 原発事故直後「異常なし」』の見出しで、共同通信社の配信した記事をそのまま報じている。
福島県では、前回の検査(2011年度)では『正常である』と判定されていた子供達が、二巡目(2014年度)の検査では、次々と甲状腺がんが見つかっているのである。
細胞分裂で増えるがんは見つかるまでの大きさ
1センチになるまで通常なら15年はかかる。

ところがフクシマではたった2年で小児甲状腺がんが次々発症しているのである。(福島第一原発の吉田所長は前年の検査では健康体だったが、1年後には末期がんになっていた)
基本的にDNAが傷つくことで起きる『がん』は年寄りの病気であり、小児がんは非常に珍しい。人口が日本の3倍のアメリカの小児がんは年間2000人程度。すべての悪性新生物『がん』のうちでも特に甲状腺がんの割合は1%程度の極小数。
(通常の大人の甲状腺がんには顕著な性差があり女性では2%だが男性では0.5%と発症率に大きな違いが有る。しかし今回の様な原発事故での放射能由来の小児甲状腺がんには性差が無いが、今回のフクシマでは男子が3人に対して女子が1人と逆さまになっている)

『ところが、反応しているのは金子勝 @masaru_kaneko程度、』

『福島で一巡目の検査では「異常なし」の子ども4人に小児甲状腺ガンが発見された。5年前後から小児甲状腺ガンが多く発見されるようになるとされるが、今後の増加が懸念される。正確なデータを取らずに調査する?また「放射能の影響なし」の理由捜しか?13:35 - 2014年12月23日
金子勝は、この直後にも、
『 21日のNHKスペシャル「メルトダウン 知られざる大量放出」によれば、福島原発事故後の5日間の放射能放出量は全体の25%、残り75%はその後の2週間で出た、特に3号機では消防車の注水が届かず放射性ヨウ素がベントで大量放出されたという。13:37 - 2014年12月23日
と今までは触れなかった12月22日のNHKスペシャルの放送内容にも触れている。(ただし、それ以外はゼロ。
同じ22日にNHKのEテレで2時間遅れの11時半に放送された、NHKサイエンスZEROの恐怖の不溶性セシウムについては一切誰も触れるものが無い) 
まったく知らない(知ろうとしない)のであれば、能天気で横着な愚か者である。
知っていて触れようとしないのであれば、悪党か大馬鹿者の何れかである、あるいは両方である。 

『船の沈没でネズミが逃げ出す(福島検討委の2順目の最初の発表は12月25日)』

閣僚に任命されて数ヶ月しか経っていない江渡防衛相が23日までに自ら辞任を言い出したことが分かった。
総選挙後の臨時国会(12月24日)の第3次安倍内閣発足を前にして、すでに 安倍総理はすべての閣僚再任を決定していたが、江渡大臣が先手を打って、安倍総理に辞任を伝えたと言う。船が沈没する前に目先のきくネズミが真っ先に逃げ出したのだろう。
同じように風を読む能力だけで政界の寵児となった橋下徹も同じ23日に維新の党代表を辞任する。政界そのものからの撤収も時間の問題である。これ等のネズミが騒ぐ原因ですが 船が沈没するまでに、『残された時間』がもう無いのである。(沈没時に船の残っていると助からない)
福島検討委の2順目の最初の発表は12月25日に予定されている。(24日の共同通信の配信記事はその一部)

最も不思議で理解不能な記事が12月24日のしんぶん赤旗に載っていた、(社会面の隅っこに小さく)『原子力規制委員会が3・11原発事故を想定した新しい住民避難などの新基準の作成』と報じたことだろう。
(しんぶん赤旗の記事によると)原子力規制委ですが、今後『第二次3・11メルトダウン事故が起きる』ことを想定して、新基準の作成を急いでいるのである。

チェルノブイリから3年目に汚染地域から全住民を疎開させた旧ソ連のように、除染による帰還を断念して、日本国もとうとう4年目から全住民の疎開を開始するのか。
それとも凍らない凍土壁の原因である溶解した大量の核燃料が矢張り制御不能で、4年ぶりのフクシマの再爆発が目前に迫っているので住民避難を言い出したのか。(色々な解釈が出来るが真相は未だ不明である)

『福島検討委の平成23年度の意味とは、』

『2011年の健康調査の結果』とあれば、2011年1月1日から12月31日までの統計数字であるが、平成23年度(2011年度)の場合は期日が違っている場合が有る。(会計年度とか学校年度の場合は、その年の4月1日から翌年の3月31日まで)

今年八月で『一巡した』としてマスコミに初めて発表されたのが↑上記の『図2、実施対象年度別市町村』との摩訶不思議な、意味不明の地図だったのである。
白枠の平成23年度検査実施市町村(13市町村)とは立ち入り禁止になっている最も放射能汚染が酷い地域だった。
緑枠の平成24年度検査実施市町村(12市町村)は二番目に汚染が酷い地域である。 残りの平成25年度の34市は比較的汚染度が低い地域である。
平成23年とは、福島第一原発が大爆発して放射能を大量に放出した2011年のことですよ。
それなら幾ら遅くても2012年3月31日までに、白枠の『平成23年度検査実施市町村(13市町村)』は終了していたと考えられるのである。
ところが民主党の野田佳彦は2012年9月に『一人目の小児甲状腺がん』と発表し、11月に2人目なのに『小児甲状腺がんの一人目が見つかった』と恥ずかしげも無く白々しい嘘を発表して衆議院を解散し、12月16日に政権を自民党(安倍晋三)に禅定する。

『検査から発表までの1年間のタイムラグ』

新しく成立した安倍政権は2013年2月17日の北朝鮮の核実験に便乗して発表したのが『3人確定、7人疑い』(10人発症)だった。 
何と、小児甲状腺がんのエコー検査の終了から発表までに1年近いタイムラグが発生しているのである。
幾らお役所仕事でも1年間の塩漬け(放置)は長すぎる。
そもそも福島検討委(福島県立医大)小児甲状腺がんのエコー検査とは甲状腺学会が定めた12項目のガイドラインから大事な血流検査など4項目を省いて迅速化したものですよ。
しかも検査結果は子供達の命と健康に直接関係しているので時間的な余裕は少しも無い。

それなら1年間も平成23年度検査実施(原発周辺の13市町村)の結果が民主党の野田佳彦政権下で塩漬けされた原因とは何か。
間違いなく2012年3月末で終わったいる2011年度(13市町村)の検査結果に震え上がり、民主党(野田佳彦)はババ抜きのババ(政権)を、救いがたい低脳の安倍晋三と自民党に押し付けて早々と逃げ出したのである。


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9 コメント

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報道ステーション (来たよー)
2014-12-24 23:14:40
25日は報道ステーションはないとのこと。
古館さんならぶちかましてくれると期待していたのに。
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25日のニュース (来たよー)
2014-12-25 20:18:20
福島県の発表についてテレビ東京の夕方のニュースでたんたんと報じていました。
NHKは夜7時のニュースでしっかり報じていましたが、被曝との因果関係は分からないという印象でした。

これに比べると24日の報道ステーションでは、がんの疑い等の事実は報じておりさらに被曝によるものと仮定すると大変なことだと専門家のコメントを報じていました。
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アヒルのCMのよう (のすひろ)
2014-12-25 22:18:00
やはり4人が疑いとさもどこかで交通事故でも起きたような取り扱い、福島県医師会は「問題ない、関係ない」と今までの見解を示す。
これも予見したとおりですね。

徳州会ラインも潰したし、毎朝最後まで騒いでいた
みのもんたも黙らした、あとはさっさと黙ってくれた。
もうこの問題を取り上げる奴はいないでしょう。

本来ならこの医師会も全員縛り首かギロチン台行きですが
この国は先生と持ち上げられ悠々と仕事している。
いったいいつになったら船から非難するのやら。
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26日はNHKスペシャル (来たよー)
2014-12-26 07:38:19
情報を持たない専門家に聞くから因果関係は分からないと素人と同じ答えが返る。NHKのほうがヨウ素飛散のシミュレーションなど詳しいのだからNHKが意見を述べればよい。
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籾井NHKが最左翼になる日本の不幸 (宗純)
2014-12-26 10:40:58
来たよーさん、のすひろさん、コメント有難う御座います。

今日のNHKの夜10時からの1時間番組『NHKスペシャル』
『38万人の甲状腺検査』、『子供の健康どう見守る』
『福島・不安と向き合う医師と住民の模索』を放送するとテレビ欄で報じています。
前回放送分のNHKスペシャルといい、EテレのサイエンスZEROといい、何と、極右の籾井が日本では一番左翼なのですよ。
日本共産党機関紙赤旗ですが、前回の驚愕的な内容のNHKスペシャルもサイエンスZEROも一切無視して報道しないのです。他のマスコミも無視しているので護憲左派の政治ブログでも無視しているのです。
唯一の例外が金子勝ですが、それでも僅かに2回ツイッターで呟いただけなのですから、共産党を含めて穏健保守か、愛国的な右翼モドキばかりなのですよ。
NHKの籾井が、日本国では一番の左翼だったなど、これはもう笑い話ですね。
笑い事ではすまないのですが。我々一般庶民としては大笑いするしか道が残されていません。

今夜の10時から始まるNHKスペシャルですが、どのような手品を見せてくれるのか、それとも前回の様なモロ出しが見れるのか。
今から楽しみです。
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いつも勉強させていただいています (銀馬車)
2014-12-26 18:48:36
ブログ主さんのコメントを見て、急いでTV番組表の番組説明を読むと「福島県で18歳以下のすべての子どもを対象に、‘30年’かけて行う大規模な甲状腺検査が行われている。~」との事が!
唖然。。。
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笑います (田辺次郎)
2014-12-27 09:22:53
よく、こんなでたらめな記事を書いてるな。
もっと勉強してから書け。
あと野田ヨシヒコの名前が間違っている。
返信する
アウシュビッツのメンゲレ医師では無くイエスだった福島医大 (宗純)
2014-12-27 09:53:08
銀馬車さん、コメント有難うございます。

12月26日のNHKの夜10時からの1時間番組『NHKスペシャル』
『38万人の甲状腺検査』、『子供の健康どう見守る』『福島・不安と向き合う医師と住民の模索』
ですが、今までこの『逝きし世の面影』ブログでは福島県立医大副学長で県の健康アドバイザーで甲状腺学会会長でも有る、山下 俊一のことを、
『笑っていれば放射能は怖くない』と言い続けていたことから、悪魔の飽食の石井部隊だの、山下メンゲレ俊一と揶揄していたのですが、・・・
今回のNHKスペシャルを見て考えを変えました。
山下俊一ですが、人体実験を繰り返した非人道的な石井四郎軍医中将でもメンゲレ医師でもなくて、
最早助からない人々に対して、最後の心の平安を与える聖職者だったのですよ。
そもそも、我が日本国ですが、大昔から医者が匙を投げれば後は坊主の仕事だと誰でもが知っていたのです。
ところが、医学などが発展して人々が死なななり、日本が豊かになり、近年はこの当然の事柄が忘れられていたのです。
山下俊一ですが、悪魔の飽食でもメンゲレでもなくて、あれはフクシマのハルマゲドンの後の崩壊した日本に降臨したイエスキリスト(救世主)だったのです。
返信する
田辺次郎さん、はじめまして (宗純)
2014-12-27 10:37:05
コメント有難う御座います。

『笑います』とは、まったく、素晴らしい御意見です。
今後も、今の考えかたを変えずに末永く幸せに暮らしていけることを、心から祈っています。
仰られているとおりで、『・・こんなでたらめな記事・・』以外には日本が助かる道が無いのですよ。
ですから私も、こんかいの記事が全て出鱈目であれば、と思わずにはいられない。
その意味では、たぶん、この『逝きし世の面影』の読者の全員が同じ思いです。
もちろんブログ主の私も、まったく同じ意見なのです。
『間違い』か『勘違い』であれば、どれ程素晴らしいか。あ~あ。はぁ~ぁ

ご指摘の変換ミスは修正しておきました。そもそもこの逝きし世の面影ブログは通常は1万字の長文で数日かけて校正を行っているのですが、此の頃が書くことが多過ぎて連日記事を次々投稿するので色々誤字脱字が残って仕舞うのです。

ただ、此処に書いてある色々な不都合な事実ですが、私の創作では無くて単なる科学的な客観的事実の列挙程度の話ですよ。オリジナリティはゼロなのです。
また、このブログ独自の見解なるものも、実は客観的な科学的事実から自働的に導かれる程度の結論なので、一定以上の知識とか経験があれば誰でも同じなのですから、オリジナリティは限りなく低いのですよ。
科学的事実は、それがどれほど自分にとって不利であれ腹立たしくあれ、認める以外の道は残されていないのです。
科学的事実は、辛いからといって否定しても何の意味はありません。
事実を事実として受け入れる以外の選択肢は有りませんが、山下俊一イエスのように、避けれない不幸を笑って誤魔化すのも、最後の最後の手段としては残されている。
幾ら愚かでも仕方が無いのですね、モルヒネ投与と同じ意味で、あながち否定も出来ないでしょう。

それにしても今回のようにアクセス数が増えると場違いな頭が空っぽで目が節穴のネットウョが、お馬鹿なコメント投稿する副作用が有る。ありがた迷惑な困った話です。
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