みちのくの山野草

みちのく花巻の野面から発信。

潰したければ反例を提示すること以外にない

2017-03-29 08:00:00 | 「賢治研究」の更なる発展のために
 この度、末尾に掲げたような〝何故名告らないのですか〟というタイトルのコメントを、「宮澤賢治」さんから頂いた。その主旨は、
 このまま「宮沢賢治学会一会員」さんが名告らずにいたならば、賢治学会の要職に就かれている方々、とりわけ「春期セミナー企画委員会の責任者」に迷惑がかかりますので、「宮沢賢治学会一会員」さんは早急に名告って下さい。
というものであった。
 仰有る通りで、一刻も早く「宮沢賢治学会一会員」さんには正々堂々と名告っていただきたい。さもなければ、ご指摘のような事態が起こりかねないと私も思っているし、懸念をしている。

 そして一方で、私は今から約4年ほど前の「一連のクレーム」を思い出してる。それは、この度の「春期セミナー企画委員会責任者」の私に対する一連の対処と、その方からの私の賢治研究に対する痛罵、そして「宮沢賢治学会一会員 様」からの匿名での批判がちょうど同じ構図をしているからである。

 その「一連のクレーム」とは、拙著『羅須地人協会の真実―賢治昭和二年の上京―』に対するクレームのことであり、具体的には概略は以下のようなものであった
 この拙著は、
〈仮説〉賢治は昭和2年11月頃の霙の降る日に澤里一人に見送られながらチェロを持って上京、しばらくチェロを猛勉強したがその結果病気となり、三か月後の昭和3年1月に帰花した。
が検証できたのでそれを公にしたものであった。ところが、このいわば「賢治昭和二年上京説」に対して、匿名の方(この方には私の方からお願いして、後に実名を明らかにしていただいた)からのご批判と、そしてあたかもその取り巻きと誤解されそうな、やはり匿名の方々からの拙ブログへの批判・批難のコメント、はては脅しともとれるコメント等が沢山寄せられた。一方ではこの方々はツイッター上で私のことを面白おかしくけなし合って下さっていた。
というものである(詳細は〝3618 一連のクレームから透けて見えること(増補版)〟等をご覧いただきたい)。

 しかしながら、私の研究手法は基本的には「仮説検証型研究」によるものだから、私の研究結果がおかしいと言いたいのであれば反例を提示すること以外にはない。言い換えれば、私の研究結果がおかしいと思って潰したければたった一つの反例で充分だ。
 ところが、このクレームを寄せてくれた方々、私の研究結果を痛罵して下さった「春期セミナー企画委員会責任者」、そして「宮沢賢治学会一会員 様」は皆、ほぼ感情レベルのご批判であり、これでは賢治研究の発展には繋がらない。
 つきましては、その発展のためにも、私の実証的研究結果がおかしいということであればどうか「反例」をまずは用意してから行ったいただきたい。所詮、定説でさえもそうであるように、私の一連の主張もそれぞれ「仮説」の一つに過ぎず、反例がたった一つあればものの見事に崩れてしまう。そしてもちろんそのような時には私はあっさりと兜を脱ぎ、即当該の仮説を潔く棄却しますので。

******************************「「宮澤賢治」より様」からのコメント*****************************
何故名告らないのですか (「宮澤賢治」より)
2017-03-28 21:05:13
「宮沢賢治学会一会員」さんへ

 鈴木さんにも至らない点があったにしても、鈴木さんは以前より実名で投稿しているわけですし、「宮沢賢治学会一会員」さんが「正々堂々と名指しで」という批判をしたから鈴木さんは外山 正さんの名前を明らかにしたということになるでしょうから、当然「宮沢賢治学会一会員」さんも正々堂々と名告って然るべきでしょう。
 まして、この度の春期セミナー企画委員会の責任者の、鈴木さんに対する対処は褒められたものでないことは明らかなのですから、そのことを「宮沢賢治学会一会員」さんはその責任者に全く問わないで、一方的に鈴木さんだけを批判することはアンフェアなことです。

 そして私が懸念していることは次のことです。
 この度の「宮沢賢治学会一会員」 さんの一連のコメントから、「宮沢賢治学会一会員」 さんは賢治学会にかなり精通している人、中には賢治学会の要職にある人だと受けとめる読者もいるでしょう。また、そのような「宮沢賢治学会一会員」 さんが、批判というよりは一方的な、それも名乗りもせずにする批判ですから、読者からそれは批難であると見なされてしまいかねないわけです。
 したがって、「宮沢賢治学会一会員」が名告らずにこのまま放置しておれば、読者の中にそのような偉い人が鈴木さんを個人攻撃していると受けとめるかもしれません。あるいは、読者の中には「宮沢賢治学会一会員」さんとは実は「春期セミナー企画委員会の責任者」でないのかと勘ぐる人も現れるかもしれません。

 したがって、このまま「宮沢賢治学会一会員」さんが名告らずにいたならば、賢治学会の要職に就かれている方々、とりわけ「春期セミナー企画委員会の責任者」に迷惑がかかりますので、「宮沢賢治学会一会員」さんは早急に名告って下さい。

                                                           「宮澤賢治」
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