みちのくの山野草

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「一個のサイエンティストとして」の矜恃

2017-12-04 10:00:00 | 三陸
〈11月28日消印「あなたがいてくれてありがとうふ」絵葉書、大槌町教育委員会様より〉

 では前回の続きとして、それぞれについてもう少し詳しく論じてみたい。

 まず、春期セミナーの際の仕打ちについてだ。
 同セミナーに際して、私がセミナーの責任者から間接的に頼まれて作成した「羅須地人協会員名簿」について同責任者が(私に対してではなく)ある方に、
 いただいた「羅須地人協会員名簿」はまさしく労作で、たぶん、(私としては)今までこのようなものは見ていないと思いますので、今回のセミナー資料として有効に利用されることを望みますが……
と伝えておきながら、同時に、これとは直接関係のない私の著作を持ち出して沢山貶していただき、最後には、私の研究結果は「人に文書を読んでもらう必要もないでしょう」という無茶な論理でその方に伝えていた。そして今になって、この最後の言葉の意味を私はおそらく正しく理解できた。
 一方では私の「羅須地人協会員名簿」を評価しておきながら、それとは直接関係のない私の著作を持ち出して貶し、この「羅須地人協会員名簿」の発表を同セミナーでさせなかった理由は、その「私の著作」とは「聖女の如き高瀬露」のことだから、この著作が「賢治学会の一般会員」に広く知られることを恐れたからだという蓋然性が低くないということを、あるいは、このようなことを研究している鈴木 守という人物がいるということが「賢治学会の一般会員」に広く知られることを恐れたのかもしれないということを、この「賢治学会幹部」からはしなくも教えてもらった。そこで私は同幹部に対して、「あなたがいてくれてありがとうふ」と言う。

 次に、この度の秋の総会時の募金計画圧殺についてだ。
 こちらの場合には、〝現「賢治学会」に学問の自由は?(排除の論理)〟で述べたように、私は「賢治学会に反対している」人物と「賢治学会の幹部」から呼ばれているといういうことだから、現に「賢治学会の会員」である私は、なるほど私は当学会には不都合な存在であり、そこには排除の論理が働いているのだということを肌で感じた。しかも、募金とは直結していない被災地の写真展示についても、「賢治学会幹部」の方がそれも禁止だとわざわざ私に言っていたから、もう「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」の類だ。その上、今回の大槌の子どもたちを支援する活動の「言い出しっぺ」は私だ。とことんやっつけたかったのかもしれない。しかし、こんなお偉方が、田舎の老いぼれの私に対してなんでここまで徹底されておられるのか。まさに有難いとはこのことだ。そこで私は同幹部に対して、「あなたがいてくれてありがとうふ」と言う。

 すると、先ほどの拙論「聖女の如き高瀬露」が「賢治学会の一般会員」に広く知られることを恐れたからだという蓋然性が低くないということと、この「徹底」振りを併せてつらつら考えてみれば、私の一連の研究成果を「賢治学会の一般会員」に知られたくないし、私を根こそぎ同学会から排除したいのだという蓋然性が高いのだということを、私は思い知らされる。
 逆に言えば、私は自分の「仮説検証型研究」によって得られた結果にかなり自信を持って良いのだということを教えてもらったと言えそうだ。そこで私は、徳冨蘆花の、
    「新しいものは常に謀反となる。自ら謀反人となることを恐れてはならない」
という叱咤を噛みしめた。自然科学者の端くれとしての矜恃を私は失いたくないし、曲学阿世の徒にもなりたくないものだ、と。

 それは、表現を変えれば、ということでもあり、そのことを、
と草野心平に伝えた科学者賢治が教えてくれていると、私は確信した。

 でも正直、
 拙論「聖女の如き高瀬露」が「賢治学会の一般会員」に広く知られることを恐れたからだとか、私の一連の研究成果を「賢治学会の一般会員」に知られたくないし、私を根こそぎ同学会から排除したいのだとか
が、私の妄想であるということを半分は願っている。まさか、「賢治学会」が間違いを犯すことなど、針の先ほどもあり得ないはずですからね。
 はたまた、先に私は、〈仮説◎〉の反例をあのお二方が共にお持ち合わせになっておられないようだということまでも教えてもらったのだが、その後反例をお持ちになられておられるやもしれない。だから私は謙虚になって、それを提示していただくことをお待ち申し上げよう。

 私の主張がおかしいと仰るのであれば、それとは直接関連のない私の著作をぼろくそに貶したり、「鈴木は学会に反対する人」だなど周りに煽ったりなさらずに(そんなことをなさったところで、一旦検証できた仮説というもを覆すことはできません。それが「仮説検証型研究」というものです)せずに、たった一つでいいのです、反例を私に突きつけて下さい。それしか私の主張を突き崩すことができません(改めて申し上げます、それが「仮説検証型研究」というものです)。

 そうなさっても私は一向に構いませんが、できることならばそう感情的におなりにならずに、理性で私を覆して下さる方がよろしいのではないでしょうか。その理由はもう言わなくてもお解りになって頂けたでしょうから。

********************************《三陸支援の呼びかけ》*********************************
 東日本大震災によって罹災したが、それにも負けずに健気に頑張っている(花巻から見て東に位置する)大槌町の子どもたちを支援したいという方がおられましたならば、下記宛先に図書カードを直接郵送をしていただければ、大槌町教育委員会が喜んで受け付けて下さるはずです。新設された小中一貫校・大槌町立『大槌学園』の図書購入のために使われますので、大槌の子どもたちを支援できることになります。

 〒 028-1121
   岩手県上閉伊郡大槌町小鎚第32地割金崎126
        大槌町教育委員会事務局
                  教育長 様
   なお、大槌町教育委員会事務局の電話番号は
        0193-42―6100
   です。

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