須永博士美術館スタッフブログ

熊本県阿蘇郡小国町にある、須永博士美術館。スタッフ佐藤から様々な情報をお伝えします。

行けるところまで・・・

2008年03月27日 | 須永博士の人生
「もう人生を終わりにしよう・・」

その絶望の時から、

「もう一度、生きよう
  強い人間になってみせる」

と決めた21歳。

知れば知るほど、なぜ、ここまでの絶望から立ち上がれたのか、切り替えられたのか、踏みとどまれたのか、ますます聞きたくなっている私です。
今までの詩集を読み直してみると、前書き、あとがきにこの時の事が何度も書いてあります。
この瞬間が、今でも須永博士の心には 
くっきりとそのときの光景が残っているように思います。
痛ましい事件が現在もたくさんあり、これを書いている私も、
「須永博士は、踏みとどまることができた一人」であり、だからこそ、ギリギリのところにいる人に、そっと手を差し伸べてあげたい。自分にできることは、してあげたい。と心の底から思っているんだと思えてきました。

いよいよ、「一度終わりかけた人生」から、
「強く生きていく人生」へ・・・です。

⑱自分の力で
 
 今までの自分
惰性で生き、やる前にあきらめ、すぐにくじける自分
 は、もう捨てよう。
 
 これからは、一歩一歩、自分という仲間と一緒に、自分をつくっていこう。
 やりたいことをやろう。
 好きなことをしよう。
 そうだ、やっぱり自分が好きな絵を描く仕事をしよう。
 苦しいとき、本を読むと元気が出たなあ。
 特に、詩を読むと、涙がこぼれてきた。
 こんな言葉が書けたらいいなあ。
 
 それまで落ち込むばかりだった自分が嘘のように、心の中は希望があふれてくるような気持ちがしていました。
 「いよいよ、自分への挑戦だ! 」
 「いよいよ、好きなことへの第一歩だ!」

 絵を描く仕事をしよう・・という「夢」ができたのです。
 今までの自分には何の基礎も無い。
 そうだ、それには絵を描く基礎を学ぼう!と、考えました。
 基礎の無い人生は、アマチュアで終わってしまう。
 俺はプロになる!
 それには、ちゃんと学校へいって、基礎を学ぼう!
 そう思い、絵を学べる学校を探していると
 「セツ・モードセミナー」を知りました。
 
 「ここで勉強しよう。」と決めました。

 行けるところまで ひとりでいってみよう
 やれるところまで ひとりでやってみよう

 
でももうひとつ、大きな壁がありました・・・・。
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自然体 (muro)
2008-03-27 22:15:59
「行けるところまで ひとりで行ってみよう・・・」

私が 須永先生の作品と出会った 最初の詩です。
すでにコメントしましたが 
小国町七曲の「岡本豆腐店」でのことです。

たしかに ギリギリのところにいる人には
切羽詰っている分 些細なきっかけをつかむことで
光が差し込むこともあるでしょう。
それを 須永先生は「心の中の棘を抜いてあげる」
と表現されるんだと思います。

 やりたいことをやろう。
 好きなことをしよう。

そうなんですよね。
自分がほんとうに好きなこと やりたいことは
どんなに大変でも 苦になりませんよね。
力まずに 自然体で取り組めます。
自然体でやれば 余計な力も入らず
本来の自分の姿が出せますね。


以下 このブログのコメントからは
逸れてしまいますけど、
この文章をご覧いただいている方への
私からのメッセージです。
とくに 若い方々に 読んでいただければ
幸いに思います。

今 この時に この国に 生まれてきたということ・・・
そのことには 必ず 意味があるんですね。

生まれてきたからには あなたの役目があるんです。

人と同じでなくてもいいんです。

いえ、同じだったら意味がないと思います。

あなたは あなたらしく
あなたの信じる道を 歩んでゆけばいいんです。

少しくらい 他人と進む方向や 速さが違ったって
いいんです。

夢に向かって 突き進むもよし
思案しながら ゆっくりゆっくり進むもよし
時には 立ち止まったり 逆戻りしたりすることもあるでしょう。
 
でも 大切なのは あなたの心に 忠実であること
素直であることです。

決して 飾らなくていいんです。
無理しなくていいんです。
あくまで 自然体で ほんとうの自分の姿をさらけ出しましょう。

初めは 勇気がいります。
でも 一度 扉を開けば 道は開けるはずです。

限りある 一生です。
一度だけの 人生です。
好きなこと やりたいことをやればいいんです。

でも これだけは 忘れないで下さい。

あなたの命は あなただけのものではなく
あなただけの人生ではないということ・・・

そのことを 肝に銘じてください。

先祖から 延々と受け継がれてきた命です。
あなたは 今 その命の ほんの一瞬を灯しているに過ぎないのです。

そして あなたには その命を 将来に繋げる使命があることを 深く認識してください。


なんだか漠然とした文章を並べてすみません
須永先生の「やりたいことをやろう。 好きなことをしよう。」ということばから こんな展開にしてしまいました。

不適切な箇所がありましたら お許し下さい。
                    (muro)
返信する
好きなこと (しょうこ)
2008-03-27 23:09:48
muroさんありがとうございます。

それと、私自身ブログを書きながらも多分皆さんなかなかコメントを書きづらいと思っていますが、北谷長老さん、元気百倍さんからの感想や、とらえ方を読ませていただき、今の須永博士をよく知る皆さんからの目線にまた嬉しく思っています。
須永博士を、詩集や作品から想像してる人のほうが多いかと思います。
須永博士という詩人が今も生きている、今も人の幸せを願い詩を書き続けている原点は何なのかを私も知りたくて3月22日から須永博士に聞きながら書いています。

今朝、今日のブログを書くにあたって、須永博士と話しました。

「今を生きる人、特に若い人達に、
たった一度の自分の人生なんだから、好きな事、やりたいと思うことをして生きて欲しいと思う。

ただ、人に迷惑をかけては絶対にいけない。
人が喜ぶことをしなければ!

それと、今だから言えるが、やっぱり自分は母が大切だった。たくさん心配かけてごめんね。と言いたい。
母が生きている時には言えなかったけど。」

と、強く話していました。
(須永博士の母について、明日書く予定です。)

muroさんから、コメントを入れたあとに連絡が入りました。
不適切であれば削除してくださいと。
こんなご連絡は初めてでしたので今、読みました。

読ませていただき、muroさんの想い、願い、意見が伝わりました。
多分、今朝の須永博士からの話が加われば、muroさんが言いたかった事が、さらにはっきりと伝わるかと思います。
文章で表現することは難しいですね。
すべて伝えたいと思うと、すごく長い文章になってしまうし、短く書くと伝えきれなかったり…。

だけど、自分の子供にもしっかり教えていかなければいけない大切な事、人に迷惑をかけてはいけない。優しさや強さ、それを間違い無く教えていくには、やっぱり人生の先輩方の経験、意見や教えが必要です。

だから…、
もちろん削除なんてしません!

スタッフ しょうこより。
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