須永博士美術館スタッフブログ

熊本県阿蘇郡小国町にある、須永博士美術館。スタッフ佐藤から様々な情報をお伝えします。

須永博士が坊主にした理由

2020年06月12日 | 小さな夢の詩集シリーズ

 

43年前の今日 6月11日 - 須永博士美術館スタッフブログ

東京の須永博士自宅に保管されていた資料などを熊本の須永博士美術館に送ってくれています。その中に、1977年ごろにファンの方々へ送っていたハガ...

43年前の今日 6月11日 - 須永博士美術館スタッフブログ

 

↑昨日のブログでは、須永博士が人生初の坊主にした時のことを紹介しましたが・・・

わたしの知っているかぎりでは、1979年に浜松で出逢った横山真理さん(当時13歳)との出逢いから頭を丸めた・・・と記憶していたのですが、昨日も紹介したハガキではその2年前の1977年6月11日に坊主にしたと書いてありました。

この2年間の間・・・それと、坊主にした本当の理由・・・須永博士本人に聞いてみました。

ファックスで質問したら、電話がかかってきて直接聞きました。

 

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「それはね、もう20代後半ぐらいからずっと悩んでいたんだよ。

髪が抜けることが嫌で嫌で・・・

でもこれは遺伝的なことでね。

親戚のおじさんたちもみんなそういう感じだったから。

だから、20代後半からは展覧会の時は帽子をかぶっていた。

恥ずかしいから。

下を向いて詩を書くから、見られるのが恥ずかしい、嫌だった。

ただ、これを気にしていると、集中的に詩ができない。書けない。

いっそのこと、短くしてしまおう!と思ったのが1977年 35歳の時だったんだよ。

 

この、髪が抜けてゆく、薄くなってゆくということは自分にとってものすごく本当に嫌なことで、気にしていたんだ。

その時は坊主にしたけれど、やっぱりツルツルは嫌で、そのあとはだいたい5分刈りくらいだったかな。

 

そして、それから2年後、静岡の浜松駅ビルで展覧会をしている時に真理ちゃんのお母さんが展覧会に来てくれて、その翌日真理ちゃんを抱えてきてくれて・・・」

 

(↓真理ちゃんとの出逢い、2008年のブログに書いてありました。)

 

5月11日母の日 - 須永博士美術館スタッフブログ

少し早いですが、5月11日は「母の日」ですね。須永博士の詩には、「母」「母への感謝」が、色紙と中パネルであります。ちなみに父は、「親父の背中...

5月11日母の日 - 須永博士美術館スタッフブログ

 

病気と闘い、最後の瞬間まで生きることをあきらめなかった横山真理ちゃん、さっきの電話で当時のことを、本にも書いていないことを教えてくれました。

「それから浜松で展覧会があると、展覧会が終わってから浜松駅から歩いて3~4キロぐらいの病院まで歩いて真理ちゃんに会いに行っていたんだ。会って旅の話をしたり、詩をプレゼントしたりね。

お母さんから、真理ちゃんが亡くなったと連絡があって、車で6時間くらいかけて東京から浜松まで6時間くらいその時はかかって、ご葬儀に行った。

お母さんから、真理ちゃんの最期のことを聞きました。

息を引き取る前、最後の力を振り絞ってお母さんの手を握り、「お母さん、お母さん、お母さん、お母さん・・・・・」と真理ちゃん

お母さんは、「お母さん」という真理ちゃんの言葉を指折り数えていたそうです。

すると、約1分間の間に40回、「お母さん、お母さん、お母さん」と言い続け、40回目に「お母さん」と言って、静かに息を引き取ったそうでした。

その話を聞いて、「お母さん、息を引き取る瞬間に、それは無理でしょう、そんなことできないでしょう。」と言ったんだ。すると真理ちゃんのお母さんは、

「いえ、ほんとです。真理は、最後まで本気で生きたんです。」そう聞いて、祭壇の真理ちゃんの写真を見たときに、真理ちゃんが

「おじさん、本気をだせばなんでもやれるよ」って心で感じた。真理ちゃんの笑顔の写真から、そう聞こえた。

その時に

「なんだよ俺は。髪の毛が抜けるくらいでくよくよしてるんじゃないよ。そんなことでいちいち恥ずかしいなんていってるんじゃねぇ!」って自分に言った。

それで、真理ちゃんの家の近くの床屋さんに行って「一番短くしてください。」と、本当の意味での丸坊主にしてもらった。

「俺は詩を書くことに命懸けでやろう。」と、それから本気になった。そこからだね、本当に、本気で詩を書くことを始めたのは…。」

 

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今日は、こんな話を聞けました。

1977年に坊主にしたのは、髪が抜けてゆくことを気にして、詩を書くことに集中できない自分から抜け出したかったから。

1979年に坊主にしたのは、本気で詩を書くことに命懸けでやろう。」と決意したからでした。

ちなみに、1972年(須永博士30歳)に自費出版で発行した 「小さな夢の詩集」1集の表紙とプロフィール写真(最初はシリーズ化することも考えていなかったので、第1集という表記もありません。)





そして、15年後の1987年(須永博士45歳) 七賢出版から再編集して発行された現在も販売中の「小さな夢の詩集」第1集の表紙とプロフィール写真




 

やっぱりかなり違いますね。

でも、この間15年・・・すごい変化のように思います。ここまで全力で走り抜けていたんでしょうね・・・。

まだまだ貴重なものも届いています。また紹介いたします。

 

 

 

 

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43年前の今日 6月11日

2020年06月11日 | 小さな夢の詩集シリーズ

東京の須永博士自宅に保管されていた資料などを熊本の須永博士美術館に送ってくれています。

その中に、1977年ごろにファンの方々へ送っていたハガキがあり、それを読んでいたら、今から43年前の今日、須永博士の人生の中での大きなことがありました。

それは・・・

1977年(昭和52年)6月11日、須永博士が丸坊主になりました。

丸坊主にした記念すべき日がこのように残っていたなんて…びっくりでした!

 



★6月11日 わたしの頭 坊主にしてしまいました。クリクリのツルツルです。

もっと心を込めた心あたたまる作品を作るためにはそうしなければならなかったのです。

しばらくはこの姿でとおします。

あなたの土地をおとずれたときびっくりしないでください。

明日23日浜松へ展覧会です。27日かえります。

            須永博士

 

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そして、浜松での展覧会の後のハガキには

 

 

★あなたお元気ですか。

旅をしているとあちらこちらに美しくさく

あじさいの花が目につきます。23日の朝の汽車で浜松へ展覧会をしに行ってきました。百貨店さんの1回中央玄関にて4日間がんばりました。坊主頭のわたしがすわっているので不気味だったと思います。土日はパントマイムの清水さんも来店してがんばってくれました。

月曜は(27日)名古屋明治村へ行ってきました。昔のたたずまいがそのままのこっていました。

夜東京着、皆様ありがとうございました。

また旅にでます。

      須永博士

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この当時パントマイムの清水きよしさんとコラボ展覧会というようなことをしていたそうです。

詩を書いている須永博士の横で、パントマイムをしている清水きよしさん。

その時の写真はまだ見たことがないのですが、2014年、東京で公演があった時にうれしい再会がありました。

 

 

再会 - 須永博士美術館スタッフブログ

26日の講演会では、願っていれば、いつか本当に叶うんだ!!という出逢いがありましたo(^o^)oこの方は、清水きよしさん。パントマイムの世界...

再会 - 須永博士美術館スタッフブログ

 

43年前に丸めた頭は、詩人として歩んでゆく決意からで、今もその道を歩み続けいている須永博士、今は自分でカミソリで剃っています。

「小さな夢の詩集」の初版バージョンの後ろの写真を見てみました。

 

第1集、昭和47年(1972年)3月12日発行

第2集、昭和47年(1972年)7月18日発行

 

 

 

こんな髪形だったんですね。
スーツを着てる!

 

それが、月日を重ね、出逢いを重ね・・・

昭和52年6月に頭を丸め、その翌年に発行した第8集の写真は・・・

 

 

凛々しい坊主頭の須永博士でした。

 

ということで、今日は、須永博士の「坊主記念日」でした。

 

 

 

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ひな祭り

2020年03月03日 | 小さな夢の詩集シリーズ
3月3日   ひな祭り   桃の節句ですね。




お雛様バージョンの作品です🎎✨

今日はお天気も良く、心も晴れるような青空です。

いろいろな情報がありますが、まずは自分の身の回りをと、娘2人は自分のこれまでの教科書やプリントなどなどの整理をしています。

なかなか手をつけられなかったところまで、昨日から2人で片付けをしていて、かなりの処分するものも出てきて・・・断捨離ですね。

「なんか家が軽くなるね!」と、片付けが進むに連れて心も軽くなるようで、今朝は歌いながら片付けしています。
自分の空間がスッキリすると、動きも良くなりますね。



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小さな夢の詩集 第1巻より

2020年02月22日 | 小さな夢の詩集シリーズ
今日は、朝から雨が降っていましたが、今は青空も見えてきました。

令和初の天皇誕生日2月23日を挟んだ3連休、皆さまいかがお過ごしですか。

新型コロナウィルスの影響で、予定を取りやめたという方や、予定していた行事が中止になってしまった方もいると思います。

一日も早く終息に向かってほしいです・・・

須永博士美術館では、今日も全国各地の皆様にご卒業お祝いのキーホルダーやクリアファイル、ポストカードなどなどのご注文をいただき、発送準備を進めています。

そんな中ですが、先日も紹介しました「小さな夢の詩集」シリーズの紹介をします。

どのページを紹介しようか迷います😅

なので、ぱっと開いたページです。






あなた 
いいかい
絶対生きること
負けるなよ
世の中には
色々な人間がいるよ
色々な感情を持って
生きているよ
それを自分で
みきわめる力を持てよ
自分に合わなければ
どうしたらいいかの
判断力は持てよ

あなたいいかい
世の中 いいときばかりではないよ
悪いときは
接する人の態度も冷たいし
やることにあせりがでるよ
その時 いかに
冷静になり
自分自身をみうしなわず
生きてゆくかの
自立心は持てよ
あなた頑張れ


もっともっと
人の幸福をよろこんでやりたい
もっともっと人の哀しみを
わかってやりたい
この世の片すみで
野に咲く花のように
忘れられて生きているわたしだけれど
出逢うあなたに
ほほえみかけてやりたい
しあわせになることを
ねがってやりたい
それだけで
わたしの人生をついやしても
いいのです




忘れ名草の初恋は
雪割草への片想い
露にぬれてたその姿
風にゆれてたその姿
ひとりさいてたその姿
そんな姿に恋をして
そんな姿に片想い
忘れ名草の初恋は
雪割草への
小さな小さな片想い

↑この詩は、これまで須永博士美術館を訪れたお客様の中で、何回も「この詩が大好きなんです」と聞いたことがあります。

実は、小さな夢の詩集シリーズは、1987年に改訂版として新しく編集されたものなのですが、それよりももっと前に自費出版で発行していた幻の「小さな夢の詩集」シリーズがあり、その中にも入っていた詩で、40年以上前のファンの方からもこの詩が大好きとお聞きします。

忘れな草の初恋・・・
想像力をかき立てられますね🥰

では、つぎの紹介をお待ちくださいね!

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小さな夢の詩集シリーズ

2020年02月20日 | 小さな夢の詩集シリーズ

時を越え、人気が続いている「小さな夢の詩集」シリーズ、


化粧箱入りの16巻セットです。













東京アカデミー七賢出版発行


時間作ってこの詩集の紹介をしてゆきたいと思います😉


持ってる方は、懐かしいでしょうね!

まず今日は、第1巻から、


まえがきの言葉と、その隣のページの詩です。








「字あまりがあるかもしれません

誤字があるかもしれません

でも ゆるして下さい

わたしはガムシャラに旅をしてきました

わたしは心の思うままに書いてきました

そこには わたしの目に映ったものしかありません

わたしの心にひびいたものしかありません

それが あなたのさみしさを

少しでもやわらげることが 出来るのならば

それが あなたの心を

少しでも幸せにできるのならば

それだけで わたしが ひとりぼっちで歩いてきた旅が

むくわれるように 思うのです

生きてきたならば

幸せになって下さい

苦しむことは本当にさみしいものです

あなたの人生が

幸福であることをねがっています」

 

「泣きたいとき

思いっ切り泣き

笑いたいとき

思いっ切り笑う

みにくいものを見たとき

本当のみにくさを知り

美しいものを見たとき

本当の美しさを知る

そして自分の感情のなすままに

自分の心の思うままに

唯々 自然に自然に

生きて行きたい」


16巻セット化粧箱入りは、須永博士美術館ウェブショップから購入できます。

須永博士美術館ウェブショップ

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