須永博士美術館スタッフブログ

熊本県阿蘇郡小国町にある、須永博士美術館。スタッフ佐藤から様々な情報をお伝えします。

誰も助けてくれない

2008年03月26日 | 須永博士の人生
⑰誰も助けてくれない
 部屋で1人で過ごす日々が1年半続きました。
   
 誰も自分の気持ちなんて分かってくれない。
 こんなに苦しいのに。
 こんなに涙がこぼれているのに。

 もう生きている意味なんて無い。

 毎日思いつめているうちに、
 
 「もう人生を終わりにしよう。
   誰も止めてなんてくれやしない。
  生きていてもいいことなんてひとつもない」

 雨が降る、鎌倉にいました。
 北鎌倉駅を降り、踏み切りの前に立ち、電車の音が聞こえてきて・・

 「もうすぐ電車が来る。
   このまま飛び込めば、楽になれる。
  もうおしまいだ・・・。」

 一歩、前に足を踏み出そうとしたそのとき!!!

「このまま、死んでいいのか」

  確かに聞こえました。
  一歩前に出るはずが、一歩うしろに下がっていました。

  電車は通り過ぎました。
 
 それからです。
 心の中から、こみ上げてくる言葉。
 心の声。

 「誰も助けてはくれないぞ。
  助けてくれる人がいるとすれば、

  自分自身  だ。
  自分がいるじゃないか!おれだ!
  
  今から、この弱い自分を、自分の力で強い人間にしてみせる。」

どこからか聞こえてきたようにも感じた心の声。
なぜだかみなぎってくる力。

さっきまでの弱い自分。惨めな自分。
でも今は違う。
絶対強くなってみせる!
絶対すごくなってみせる!

そう心が決まったのです。
コメント (1)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 20歳の須永博士 | トップ | 行けるところまで・・・ »
最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
先生に会えて 良かった (元気百倍)
2008-03-26 19:09:23
先生のこれまでの人生を 一気によみました 涙がこぼれます 今年鎌倉に行かれたといってましたね あれから40年以上ですね どんな気持だったのだろうと
先生があの時ふみとどまったから 私たちは 須永先生に会えたのです 感謝です先生生きていて ありがとう 苦しみや悩みを自分の力で乗り越えた先生だから 人の気持が 分かるのですね 優しい心で生きていけるのですね

まだまだ 健康で ずっと ずっと 詩人 須永博士でいてください いつまでも応援しています

先生の話しを もっと聞きたいですね
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

須永博士の人生」カテゴリの最新記事