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【株高の代償が実体経済の超マイナス・・・】株高が経済成長をマイナスさせる構図を改めよ②

2017-08-21 00:01:43 | 日本

前回からの続き) 

 本ブログで繰り返し指摘しているように、いまの日本で「アベノミクス」(≒日銀の金融政策「異次元緩和」)によって意図的な通貨安環境にして得られるメリットを実体経済面で見つけることはできません。唯一想定できた、巨額貿易黒字ゲットに向けた集中豪雨的な(対米?)輸出攻勢策も、こちらの記事で書いたとおり安倍首相自らがその実行を否定してしまいました(って、はじめから無理なのは分かり切っていたんだけれどね?)。よって、いまの過度な円安状態では打つ手なし、もはやこの国の経済はマイナス成長に堕ちていくばかりです・・・

 ・・・いや、一つだけ、実体経済とは違うところでアベノミクスのプラスポイントがありましたね。それが「高い株価」です。これ、超緩和的な金融政策で無理に演出したバブルに過ぎないとはいえ(?)、アベノミクス前と比べると日経平均・TOPIXともに円建て、ドル建ての双方で上昇しているわけだから、安倍政権周辺がこのあたりを大きな成果として次のように喧伝するのも分かるというものです―――「アベノミクスで上場企業の業績上振れ期待が高まったおかげで、株価がこ~んなに(日経平均は8千円台から2万円前後にまで)上がりました~!」。というわけで、本ブログでは株高のみが取り柄という意味で、アベノミクスのことを「カブノミクス」と呼んでいるところです。

 さてこの株高、おもにアベノミクスに期待する(風を装う?)外国人投資家の買い(と、これに同調した公的年金基金による高値掴み?)に支えられています(そのいっぽう、アベノミクスの上記本質を見抜いている「ミセスワタナベ」[本邦個人投資家]は外国人相手にしっかり売り抜け、利食っているわけですが・・・)。で、彼ら彼女らが日本株を買うと、前回書いたとおり円安がセットになってついてきます。ということは・・・本稿冒頭で紹介の、当初予想以上のGDP成長みたいな、本来は株にポジティブなニュースが流れると、外国人たちのおかげで株価は上がるが、為替は円安に振れるために、肝心の実体経済にはマイナスの影響が及んでしまう、ということに・・・

 以上により、わが国はカブノミクスに傾倒するほど、じつは国家トータルでは貧しくなっていくという状況下にあるわけです。いくら株価が上がっても、これに付随する通貨安のデメリットを差し引けば、帳尻は超マイナス、といった感じです。まあ株高自体はけっして悪いことではありませんが・・・

続く

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