いくら外貨準備高が過去最高値を更新しました!などと胸を張っても、多くの国民が他国へ逃げ出したいとの願望を抱くようでは、う~ん、どうかな、と思いますが・・・
昨年12月の韓国の報道によれば、大手生保会社のアンケートの結果、韓国人の多く(60.4%)が外国に移住したいと思っていることが明らかになったのだそうです。海外移住の意思は女性(57.0%)より男性(64.1%)のほうが高く、50代49.5%、40代63.7%、30代68.8%などと、若い世代ほど海外移住に肯定的だったのこと。移住したい国としてオーストラリアをあげた人がもっとも多くて全体の16.8%、以下カナダが14.4%、アメリカのハワイ・グアム11.8%、ニュージーランド8.8%などとなっています。
で、韓国国民の高い移住志向の理由は様々なようですが、社会に多くのネガティブ面を抱えているということで韓国には自国を「ヘル朝鮮(ヘルチョソン)」(「ヘル(hell)」は地獄、「朝鮮」は韓国の昔の言い方)と自虐的に表現する言い方があり、各々の移住希望者にはそれぞれの「ヘル朝鮮」的な(地獄のような生きにくい)状況から逃れるために韓国から脱出したい、といった強い思いがあるもよう。その具体例としては・・・厳しい受験戦争に代表される教育環境、若者の就職難や失業率の増加、過酷な労働環境、高い自殺率などがあり、たしかにどれをとっても、自分が韓国人ならば同じように外国に移住したいと思うだろうな、と感じさせられるものばかりです・・・
最近、そんな韓国のヘル的環境を一段と悪化させていると思われるのが、深刻な大気汚染です。先月14日も首都ソウルは過去最悪レベルのスモッグに覆われ、微小粒子状物質「PM2.5」の濃度が基準値(75μg/m3)を大幅に超える122μg/m3に達したとのこと(ちなみに日本の同基準は1日平均値で35μg/m3以下)。ここのところ毎年、韓国では冬のこの時季、上記クラスの悲惨なPM2.5汚染に見舞われていますが、同国の環境科学院の調査によると、どうやらその約75%が国外、ぶっちゃけ中国由来のものとみられるとのこと。もしこれが本当なら、自助努力では如何ともし難く、かといって中国が近隣国を思いやって早急な大気汚染対策を講じるとはとても思えません。であれば韓国の分厚いスモッグが晴れることはとても望めず、人々は個々に自衛するしかない、ということに・・・って、抜本的な自衛策が空気のきれいなヨソの国に移住すること、になるのでしょうね・・・
先日のニュースによれば、文在寅大統領の娘家族がこのほど東南アジアに移住したそうで、これによって警備コストが上がること等について韓国の国会議員が問題提起しているとのこと。その問題性はともかく、これを知った多くの国民は、模範的な愛国者であるべき国家トップ層まで「ヘル朝鮮」から逃亡かよ!?と愕然としつつ、自らは泥船に取り残されたかのようなトホホ感を抱いたのではないでしょうか・・・(?)