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【米が利上げしたのに金価格上昇、ということは・・・】日銀「マイナス金利」で妙味増す「金」②

2016-02-09 00:01:44 | 金(ゴールド)

前回からの続き)

 前回綴ったとおり、日銀が「マイナス金利」を導入したせいで、家計、企業の区別なく、わたしたち日本人にとって最大のマネーの預け先であった日本国債への扉が閉ざされてしまいました。現在、国債の利回りは10年物がかろうじてプラス、9年物よりも短期のものはすべてマイナスとなっています。これでは国債投資つまり預貯金はまったくリターンが得られないばかりか、へたをすれば口座管理にかかる手数料が引き上げられて差し引きが元本を下回る、なんて異様なことになりそうです(?)。

 では手元のおカネ(円貨)をどうしたらよいか? これまた前述のように、株などのリスク資産投資はいま、文字どおり危険です。とりわけアブナイのはドル等の外貨(預金)そして外貨建て株式や債券でしょう。これらはただでさえリスクオフで価額が下がっているうえ、為替が円高方向に進むのが必至(?)の情勢のもと、いま日本人が手を出したら評価損&為替差損のW損失を食らうおそれが非常に高いといえます。ということでマジメな話、「タンス預金」(キャッシュ)もあり、なのかもしれませんが、さすがにそれだけでは・・・

 ・・・そこで浮上するのが「」(ゴールド)投資です。を預貯金しても利息が受け取れない、それどころか逆に手数料を取られて元本割れする、となれば自ずとそうなる―――マネーを預ける対象としての「金」の価値が国債以上に高まる、ということです。これはマイナス金利下の日本はもちろん、以下のような状況から、世界共通のトレンドとなっていきそうな気がします。

 ご存知のとおり米FRBは昨年12月、利上げを開始しました。本来、ドルの金利が上がることは金利を生まない「金」にはマイナス、ということで金価格は下がってしかるべきはずです。しかし実際の金価格はその逆の推移をたどっています。アメリカの利上げ時、つまり昨年12月中旬に1トロイオンス当たり1050ドル前後だった金(先物)価格はその後、急速に上がり、現在(2月8日日本時間23:00)は10%以上も高い同1180ドル台に達しました。

 アメリカが利上げしたのに金価格が上昇、ということはマーケットが今後、FRBが4たび金融緩和という名のドル大量散布に追い込まれると予想しているということでしょう。これは以前からのわたしの個人的な見立てと合致するところです。そう、アメリカには利上げみたいな金融引き締めなんてできっこないんです、ドルをばらまく以外にもはや打つ手はない。以前から使っている「たとえ」で、そしていま世間を震撼させているワードで表現するならばそれは、重篤なヤク中患者が禁断症状に耐えがたいのと同じです。

 円(の預貯金とか日本国債)はマイナス金利、そしてドルは果てしない(?)インフレ・・・。「不換紙幣」と「金」、ともに利息が付かないもの同士なら後者「金」のほうが選好されるのは当然でしょう(?)。

続く

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