(前回からの続き)
前記のように、アメリカはすっかり「仕上がって」しまった感が窺えるわけです。つまり、実質金利(≒[長期]金利-インフレ率)が大幅なマイナス圏(本来ならば景気超~過熱局面のはず)にあるにもかかわらず、景気後退シグナルである「逆イールド」(短期金利が長期金利よりも高くなる状態)が点灯しているよ、ということ。であれば、何度も指摘のとおり、かの国(≒米FRB)は、インフレ再加速(しかできません!)・・・と、あからさまには言えないので、ヨソのせいにして・・・ってロシアのウクライナ軍事侵攻の長期化がもたらす不確実性への対処・・・とかを口実に(?)、より「下」(実質マイナス金利を深堀りしていく方向)に降りていくしかありません。
かくしてアメリカは、蟻地獄に堕ちたアリのように、もう二度と「地上」(実質金利プラス圏)に這い上がることはないでしょう(?)。それが何を意味するのか・・・って、いうまでもないことですね、いまさら・・・
ところで、そのようにアメリカを「仕上げて」しまったのは・・・まあ、まずは自身ら・・・ではありますが、彼ら彼女らを政策巧みに?そんな蟻地獄に(10年間もの長い時間をかけてじっくりと)陥るように誘導し続けた方々がどこかにいたような気が・・・って、もう「仕上がって」しまった―――所期の目的を達成した―――以上、さすがにお役御免の頃合いなのでしょうね、やはり・・・(?)