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【ビットコイン(暗号通貨)の匿名性もまた既存通貨の脅威となる?】既存通貨のトホホさ映すビットコイン高騰③

2021-03-13 00:15:59 | 世界共通
前回からの続き)

 前述したことから、ビットコインは、インフレヘッジになるから値上がりしている、という面があろうかと思います。このあたりは、これとは真逆に価値劣化を続けるばかりの(?)ポンドの価値を守るべき立場の(っても、イングランド銀行ともども守ることができない?)FCA(英金融行動監督機構)あたりからビットコインに対して「いらだち」交じりの(?)発言があったことからも窺えるところです(?)・・・

 ・・・などと綴っているあいだにもビットコインの価格上昇は止まりません。現時点(日本時間12日22:00)で55874ドルと、本稿を書き始めた8日からたった4日ほどで10%近くも上がりました。う~ん、いくらインフレヘッジってっても、さすがにこれスピード違反(?)でしょう。そのあたり、ビットコインは、上述した「希少性」などのため、他の通貨等と比べるとボラティリティが高すぎる(≒価格変動幅が大きすぎる)ことの反映かと思っています。一般的に通貨の価格変動率は、ドルを基準にすると、過去30日とか60日でみると0.5~1%程度、金(ゴールド)はそれより少し大きい程度、と言われます。これに照らすと、ビットコインのそれがいかに大きいかが分かるというもの。ということはこの先、その価格が一転して10%以上も(?)急落する局面が(短期的には?)現れるかもしれません(・・・が、おそらく中長期的には強含みでしょう、上記インフレヘッジの必要性は高まる一方だから)・・・

 他方で現在、ゴールド)価格のほうは急落中です。現時点(日本時間12日22:00)のスポット価格は1トロイオンス当たり1700ドルあまりと、年初の1900ドル台半ばから10%以上も値下がりしています。金といえばインフレに強い資産、そして上記のようにインフレの危機は高まるばかり、なのにどうして?ですが・・・ここは上記ビットコインの急騰と関連があるといえそうです。つまり、同じインフレヘッジになるのなら、いまは金よりもボラティリティがずっと大きなビットコインに投資したほうが利ザヤを稼げそうだと考えた投資家が、同投資用マネーをねん出しようと金を手放している、といったこと(?)。というわけでビットコインと金の価格はいまは逆相関になっている、と考えています。でも、まあ・・・目下の米長期金利のじり高傾向からすれば、どのみち市場(株、債券、不動産、レポ市場などなど)はこれに長くは耐え切れず、FRBが緩和を強化せざるを得ず(金利の低め誘導をするしかなく)、その結果、インフレモードは加速して、マネーはまたも金に買い向かう、となるように思いますが・・・(?)

 さて、このようなインフレ期待(?)の高まりがビットコインの価格を押し上げているところですが、インフレに強いということの他にビットコイン・・・という仮想通貨(暗号通貨)に人気が集まる理由として指摘できる重要な点があります。それは「匿名性、つまりビットコインを介したやり取りが第三者に捕捉等をされ難いという特性です。ここもまたFCAのような金融当局をいらだたせるところでしょう、自分たちの通貨(ポンド)ではない通貨・・・みたいなの(?)が決済等に勝手に(?)使われるばかりか、その動き等を追えないわけですから。これ、ある種の脅威そして反逆に思えるかもしれません、「通貨発行権」を握る(国家)「権力」にとっては・・・

コメント
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