邦画ブラボー

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「獣人雪男」

2006年09月16日 | ★恐怖!な映画
構成よし
撮影よし
特撮よし
演出満点
脚本もよし、
雪男はもちろんよし!哀愁あり!

こんなにワクワクしたのは久しぶりだ。

シートに腰を下ろした瞬間
映画館の暗闇で胸を躍らせた子供の頃を思い出した。

開演と同時に
雪山をバックに書かれた「獣人雪男」のロゴを見た途端、
興奮は最高潮に!

壮大な雪山のロケと
キッチュな山小屋などのセットシーンがバランスよく組まれ、
なんともはや・・・素晴らしくて絶句

山の天気は変わりやすく
2人の仲間が遭難してしまう。

彼らが残したメモには
「恐ろしいものをこの目で見た・・」と記されていた。
宝田明、中村伸郎、河内桃子らが
捜索に向かうが、悪徳動物ブローカーたちも絡んで
ややこしいことに・・

案外あっさりと登場する雪男は
その風体といい隠れ家といい、
「雪男」はこうあって欲しい!という期待に
十分答えるものだった。
加えておまけ(子供)もついている!!(喜)

その怪物を山の主とあがめる集落には
異形の民が住んでいた。
後年、姉御役が多かった根岸明美がまだ初々しい娘っ子
まぶしい太腿をさらしている。
村おさに
「七人の侍」の爺様、高堂国典が扮し貫禄十分だ。

アナログな映像に温かみがあり、
無骨な獣人の顔も味わい深い。

監督は本多猪四郎 特撮は円谷英二、
そして
助監督に岡本喜八の名がある!

恐ろしげな姿形のため、怪物は恐怖の対象だ。
が、人間には怪物よりも卑劣で
醜い心を持つものがいる。

我が物顔で自然破壊してはイカン!
のである。

集落の描写等がひっかかって
これも地上波放送や
DVD化は難しいかもしれない。
でも傑作であることには変わりありません。

1955年 本多猪四郎 
原作 香山滋
脚本 村田武雄
撮影 飯村正 
音楽 佐藤勝
美術 北辰雄

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