邦画ブラボー

おすすめ邦画(日本映画)のブログ。アイウエオ順(●印)とジャンル分け(★印)の両方で記事検索可能!歌舞伎、ドラマ感想も。

園佳也子さん亡くなる

2010-07-30 | 日々の泡
園佳也子さんといえば
早口でまくしたてる人情味のあるおかみさん、腹にいちもつある豪傑女社長、
太目のアイラインからちらっと見える黒目が
抜け目無さを感じさせる家政婦など、
いかにも我々の身近にいそうな庶民的な役柄が多かった。
茶目っ気のある関西弁でコマーシャルに登場したこともありましたね。

しかし私の中で一番印象に残っているのは
1981年に放送された
沢井謙爾演出:寺内小春脚本のドラマ、
和宮様御留」でのきらびやかな十二単に身を包んだ庭田嗣子だ。
いつもの園さんとは違い、やんごとなき身分の役で
厳格で冷たい雰囲気の漂う才女。

和宮に扮装させられた下女・大竹しのぶを
ひと目見るなり偽者と見抜きながらも
粛々と任務をこなす、したたかな女官で
和宮の母 森光子との、
火花が散るようなやり取りもさすがだった。
切れ長の目が鋭く光ってとても怖かったが、どことなく
ブラックなユーモアも漂って、役柄の厚みを感じさせる堂々とした芝居だった。

どんなところに出ていてもピリッとスパイスを効かせる女優さんでした。
張りのある声も懐かしい。

数年前の波野久里子、
水谷八重子と組んだお芝居「三婆」を見なかったことが悔やまれる。

親と同じで、ステキな俳優さん女優さんも
いつまでも元気でいると思っていてはいけないのだなあと
ひしひしと感じてしまった。

謹んでご冥福をお祈りいたします。

追悼:「和宮様御留」関連記事

和宮様御留

大竹しのぶの「和宮様御留」再放送決定!

●「和宮様御留再放送感想

おまけ
斉藤由貴の和宮様御留



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早乙女愛さんが亡くなる

2010-07-29 | 日々の泡
早乙女愛さんが亡くなられたそうだ。
51歳。

人気漫画の映画化でデビュー。
主人公と同じ名前を芸名にされたので
あの「愛と誠」の!と思い出した。
その後は目立った活躍は聞かなかった。

女優業を引退され
アメリカで暮らしていたことも知らなかった。

当時最も油が乗っていた梶原一騎が原作:
札付きの不良・誠と純真な女子高生・愛の純愛に
はまって
シリーズをイッキに読み倒したのは何十年前のことだろうか?

謹んでご冥福をお祈り申し上げます。

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“恐怖劇場アンバランス”第一話「木乃伊の恋」感想

2010-07-28 | ●面白かったTVドラマ
炎の中の黒猫!
「恐怖劇場アンバランス」の
タイトルバックは美しく、そして怖い!

大人のための恐怖劇場の趣があるシリーズ第一作は
江戸時代の話と現代がリンクしている、
めくるめく清順的摩訶不思議ワールド。

上田秋成の浮世草子「春雨物語」に基づいた前半のお話はかなり過激。
ん百年前に没したはずの
即身仏が夜な夜な鐘を打ち鳴らす“までは怖かったが
掘り起こされてからの顛末は怖がっていいのか
大笑いしていいのか、混乱!

ひからびたミイラが段々水気を帯びて?
人間化していく過程がグロテスク。特殊メイクはさすがです。

なんてったって、生き仏であるはずの高僧(大和屋竺)が
前世の反動のため!?愛欲の虜となって女を追いかけまくるのだから
神仏を恐れぬめちゃめちゃアナーキーなお話!

しまいには「入定の定助」と仇名をつけられて
村中の笑いものになってしまう。

春雨物語の怪が現代に蘇る後半は、
浜村純のねちっこい視線に戸惑う渡辺美佐子が
色っぽい。現世とあの世が交錯する不思議な物語。
エロスとは人間の生に不可欠なものなのですね~~

清順監督って面白くてへそ曲がりで
食えないオジサマというかなんといいますか・・・
でも好きです。


余談ですが
即身仏になる高僧は
入定する前に木の実や木の皮などしか口にせず
数年かけてだんだん食を細くしていくのだとか。
生きている段階から徐々に自らをミイラ寄りにしていくのですね。
それほど厳しい修行に耐えたはずの人が!

人間の煩悩とは土に埋められても蘇る?

監督 鈴木清順
監修 円谷英二
脚本 田中陽造
原作 円地文子
音楽 冨田勲

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「木乃伊の恋」序章

2010-07-21 | 日々の泡
このところ私生活が
バタバタしていて
なかなか感想が書けないのですが

「恐怖劇場アンバランス」

第一話「木乃伊の恋」(ミイラの恋)

ぶっ飛びました。

怖がっていいのか、
笑っていいのか、
気持ち悪がればいいのか、
はたまたうっとりすればいいのか

見るものの頭を混乱させる素晴らしい内容でした。

さっすが鈴木清順!
やりたい放題です。

後はまたのちほど~~

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「恐怖劇場アンバランス」放送

2010-07-14 | 日々の泡
日本映画専門チャンネルで
「恐怖劇場アンバランス」が始まった!

特撮といえば!
円谷プロ製作の怪奇な物語全13話一挙放送される。

1973年の放映当時(フジテレビ)は遊びまわっていて
落ち着いてテレビを見る暇が無かったため
見逃していたのだ(爆)

このシリーズの魅力は、
一話ごとに変わる
鈴木清順、藤田敏八、長谷部安春、黒木和雄ら多彩な監督陣、
野坂昭如、蜷川幸雄、唐十郎、緑魔子など一風変わった
魅力的なキャストで製作されていること。

個人的には
鈴木英夫の回がすごく楽しみ!

狂言回しに青島幸男が登場しているが
これはのちのフジTV「世にも奇妙な物語」のタモリの原型だろうか。

夏の夜はやっぱり怪奇もの。欠かせませんわ。
これに枝豆とビールがあれば!って、違うか!

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つかこうへいさんが亡くなった

2010-07-12 | 日々の泡
つかさんのお芝居は見たい見たいと
思いながら一度も観ず仕舞いだった。

「蒲田行進曲」「熱海殺人事件」
映画も面白かったけど加藤健一、
平田満、風間杜夫らが活躍していた頃の
ナマの芝居を見たかった。
そして新しいお芝居も。

早すぎる死でした。
謹んでご冥福をお祈りいたします。

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「遊び」

2010-07-10 | ★愛!の映画
噂には聞いていたけど
こんなに面白いとは思っていなかった!
増村保造監督、大映最後の作品。

電気部品工場で働く関根恵子とチンピラの大門正明

不幸に育った似たもの同士は、ふとしたことから出会い、
急速に惹かれあっていく。

原作は野坂昭如の「心中弁天島」
脚本は脚色:今子正義、伊藤昌洋。

少々大げさな大門正明の台詞回しと
関根恵子のストレートで端切れのいい口調が
ピタリと合い、まるで音楽を聴くかのようなテンポの良さ。
歌舞伎か浄瑠璃を聴いているようなリズムのいい台詞が特徴的だ。
出会ってから結ばれる、たった一日のことを描いているのにスリリング。
そして恋する二人から目が離せない。

回想形式ではさまれる劣悪な家庭環境や
これまでのエピソードは閉塞感いっぱいで
息が詰まりそうだ。

飲んだくれで男出入りが激しい大門の母親に根岸明美
巣鴨で売っているみたいなでっかい赤パンツが目に焼きつきました。
関根恵子の家庭もメタメタでどうしようもない。
二人はこれまでの情けなく惨めな環境から抜け出そうと決心するが、
状況は甘くなかった。

大門がアニキと呼ぶやくざに蟹江敬三
さすが!のガラの悪さで久々に真骨頂を見た思い。
「龍馬伝」でも異彩を放っているが、
こういう粗暴で胡散臭い役をやると最高!

今は聴かれなくなった言葉も満載だ。
「ズベ公」「フーテン」「スケ」
「スケをこます」「ゴーゴー」「温泉マーク」
ゴーゴークラブにたむろするズベ公役に「松坂慶子」が扮していて
大女優となった今では貴重な映像。

貴重といえば
関根恵子のヌー●は抜群に美しい。自然だし。
整形無しのナチュラルな目、
ナチュラルな鼻筋、ノーシリコンの程よい大きさの胸(爆)
伸びやかな肢体が素晴らしい!

不器用な恋が
切なくて愛しくてたまらない。
目頭が熱くなるラストも秀逸。

日本の恋愛映画の5本指に入る傑作だ!

1971年 増村保造監督

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関根(高橋)恵子礼賛

2010-07-08 | 日々の泡
関根恵子さんというと
今では美しい大人の女性の代表格だけど
昔は
15歳でヌー●になるなど早熟なイメージがあった。

けばけばしい化粧をするわけではなく、
ストレートヘア、ナチュラルメイクで
大胆なシーンをこなすので、普通の高校生っぽくて
リアリティがあった。
少し野暮ったい感じがかえってどきりとさせた。

昭和45年くらいの日本では
今のように化粧している高校生はいなかった。

今日も電車の中で一心不乱にコンパクトを覗き込んで
黒々としたアイラインで
目を囲っている高校生(もしかして中学生?)がいたけど、
昔の映画だったら、確実に関根恵子をいじめる不良役だと
思いながら眺めていました。

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「おさな妻」

2010-07-05 | ★愛!の映画
関根(現高橋)恵子主演。
17歳の妻をめとった果報者に新克利。

つっこみどころ満載の話題作。
原作は富島健夫。

女子高生の玲子は母を亡くして叔母にひきとられる。
色々あって家を飛び出した玲子は
アルバイト先の保育園で父子家庭の男性と知り合い、
迷いながらも結婚することに。

この頃、テレビでは
「奥様は18歳」が爆発的にヒットして
岡崎友紀が一躍お茶の間アイドルになりましたね。
こちらはままごとみたいな夫婦生活をコミカルに描き
性的な部分は除かれておりました。

それに比べて極めてざっくばらんな表現の
「おさな妻」のハイライトは
なんといっても初夜シーン。
人ごとといえどもかなりどきどきもの(爆)

関根恵子の身体は文句無く綺麗ですし、
脱ぎっぷりも実にさばさばしている・・

目を閉じた
関根恵子のアップ!

そうこうしているうちに
木々がそよぎ、ススキがなびき、
なぜかリスが木の実を食べる映像がかぶさる!!

再び関根恵子の顔のアップ!

という具合で期待したほど(?)すごいものでは
ないのになぜか心拍数上がりました・・・・

夫の元恋人に現蜷川幸雄夫人 真山知子が出ている。
60年代に流行していたサイケ調のワンピがよく似合っていて
色っぽい。この頃のファッションまた流行ってますね。
ステキな女優さんだったのにすっかり引退されて残念だなと思っていたけど
少し前に文化村で蜷川演劇を見たとき会場の外のベンチに腰掛けているお姿発見。
以前と変わらぬ美貌でした。

さて
「おさな妻」に戻りますが・・・

ハネムーンが終わり学校に戻った玲子を囲む女生徒たち。

「ねえねえ、どうだった?」

「なんだか玲子綺麗になったみたい」

好奇心いっぱいのクラスメートに
愛の真実について語る玲子ちゃん。

玲子「夫婦にはというものがあるの」

クラスメート「絆?」

玲子「からだよ!」

ブラボー「が~~~んん!!」

だが玲子は17歳。
妻と母の大役をこなすにはあまりにも若く
悩みも多い・・

セーラー服の女子高生を妻にした中年男は、
真面目に語れば語るほど
欲望に燃える
エッチなおじさんにしかみえない!(爆)
新克利さんごめんね。

関根恵子のピカピカなお肌、伸びやかな肢体と屈託の無い笑顔
あっけらかんとした、しかし確かな演技が
際どい話を明るく見せておりま~す。

1970年

監督 - 臼坂礼次郎
脚本 - 白坂依志夫・安本莞二

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