邦画ブラボー

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金子國義先生が亡くなった

2015-03-17 | 日々の泡

金子國義せんせいが亡くなってしまったあ~~~ 

 

一時期、澁澤龍彦の本にはまっていて

澁澤が推していた金子先生の絵にも魅かれていた。

その周りの

四谷シモン、高橋睦郎、

エキセントリックで独特の美意識を持った方々に憧れたのでありました。

 

 

もっとファンになったのは

個展にお邪魔して

ご本人に会った時から。

実物はお目目がきらきらで

妖精のような、少年のような方だった。

 

お気に入りのものに囲まれたお部屋は

美意識が詰まった空間だったらしく、

個展ではその雰囲気を再現するために

自宅から小物を「えっちらおっちら」運んできたという。

初対面なのに

ただのファンなのに、フランクに話しかけてくれた。

 

ディスプレイされたバンビの人形を持ちながら

「小さいころバンビちゃんって呼ばれてたのよ」

 

普通のおじさんが言ったならば

が~~~~~っとひいてしまうこのような言葉も

金子先生だと

ああ そうなんだそうだろうなあと素直に受け取れてしまう。

そんな不思議な魅力がありました。

ありがたいことに、当日着ていた着物も褒めてくださった。

母からもらった、黒と淡いピンクの市松小紋でした。

 

春になろうとする、こんな華やかな季節に亡くなるなんて

金子先生らしすぎる。

 

ああ 書いていて悲しくなってきました。

 

ユーモアと耽美、

貴族趣味と猥談、悪魔と天使

美少年と美少女、

パリと江戸、

日本舞踊にバレエ、

義太夫、都都逸にシャンソン、

そしてムード歌謡!!!(「心凍らせて」などがお好きと聞いた)

一見矛盾だらけのこれらが混然一体となって

甘美な金子ワールドを作り出していた。

 

写真は個展のお誘いのハガキ。

一枚ももらさず大事にとってあります。

今頃は澁澤さんと、久しぶりにパーティでしょうか?

最後に先生のお言葉で大好きな一言を書いておきます。

 

「好きなものは変わらない」

 

ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

 

 

 

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里見浩太朗 in 「コロッケ千夜一夜 」

2015-03-14 | ★TV番組

里見浩太朗がBS日テレの

コロッケ司会のトーク番組

「コロッケ千夜一夜」に出ていた。

 

時代劇映画の大スターという

イメージとは裏腹に

すごくフランクで饒舌、

驚くほどの茶目っ気がある方なんですね。

最後の水戸黄門様としても有名だけど、

役作りには苦労したとか。

東野英治郎や西村晃に比べると

どうしても映りが若く(特に目が)、年齢を重ねた渋さが最後まで出なかったそうだ。

確かに、助さん格さんより強そうな黄門様でしたね。

 

広い撮影所内で移動する際、

扮装したまま、

バイクで飛ばしていたとは笑った。

 

名前を呼ばれて振り返る時のアクション、

現代劇バージョンと時代劇バージョンの「間」の違いも

演じて見せてくれましたよ。

 

好きな俳優さんとして

鶴田浩二をあげ、傷だらけの人生を謳って聞かせてくれた。

なんでも、俳優より歌手になりたかったとのこと。

その点は杉良太郎や松方弘樹に似てますね。

哀愁のある鶴田版に比べ

からっとした明るさがあったのはやっぱり持ち味か。  

 

水戸黄門のテーマ、「ああ、人生に涙あり」(作曲:木下忠司!)を

「これは黄門様が歌う歌じゃなくて、助さん格さんが歌う歌なんですよ」

と言いながらもコロッケと仲良くデュエット。

すっと背筋が伸びた立ち姿は

78歳とは思えない若々しさでした!

  

筆者は

幼少の頃、東映時代劇を見て育ちました。

 

当時は銀幕のスターとして

雲の上の存在だった方々が

テレビで意外な素顔を披露する時代がくるとは

夢にも思わなかった!

 

おしゃべりで明るい高橋英樹とか、

小林旭と浅丘ルリ子が「もう時効だから」と言いながら

公然と男女関係をばらすなど、ビックリすることばかり。

 

里見浩太朗様のお勧め時代劇:

「十三人の刺客」でのイケメンぶりは必見ですぞ!

 

 

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「小さいおうち」の銘仙

2015-03-14 | 日々の泡

「小さいおうち」の中で、

女中の黒木華が

奥様からのお下がり着物をいとおしそうに

撫でている場面があった。

それは銘仙。

銘仙は明治後期から昭和初期に庶民の間で流行したといいます。

平織りの織物で触るとつるつるとしており、裏も表もないので

色が褪せたら裏返しにして仕立て直ししたとか。

ものすごく経済的ですよね。

色とりどりの模様で、木綿よりもちょっとお洒落っぽいところが

婦女子の心を掴んだのでしょうか?

 

「小さいおうち」のワンシーンから。

 

 庭先で伸子張りをしている黒木華。水玉模様が可愛い。

同じ色の足袋(別珍だと思う)を履いた、完璧な銘仙ファッション。

他にも色々出てきますが

奥様からもらった銘仙は、模様も凝っていて

少し上等な着物でしたね。

 

今見てもびっくりするほど

カラフル&ポップで斬新なデザイン。

大胆な幾何学模様とかね。

銘仙に魅せられ

コレクションしておられる

通崎睦美さん、 有名ですね。

 

一度行ってみたい

ちちぶ銘仙館はこちら

 

通崎さんにはもちろんおよばないけど

 実は筆者の箪笥にも親戚から集まってきた

何枚かが眠っている。

さらには大量のはぎれが引き出しにあるんでした!

 

これをああしようかこうしようかどうしようかしらんと

考えている時間は楽しいけど、

仕舞ったきりでは布たちが可哀想。

 

以前、ふとんやさん主催の

「座布団作り講習会」に参加した時に作った、

真綿入りの小座布団の

カバーにしてみようと思い立ちました。

 

45×45センチなので

反物の幅だとちょっと足りないので

工夫して

切りばめ(今の言葉ではパッチワークともいう)にしてみました。

 表はこっち

裏がこっち

 けっこう派手?

 

姿見の前にちんまり収まりました。

すべすべの感触が心地よい。

座布団に座っていたら

着物目線で

もう一度「小さいおうち」が見たくなってきました!

 

 

 

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「小さいおうち」

2015-03-12 | ★愛!の映画

中島京子さん原作の「小さいおうち」。

山田洋次が映画化を熱望したというので

ちょっと気になっていた作品。

地上波で放送されたので見ました。

 

戦前の東京、山の手に建てられた

小さな赤い屋根の洋館に暮らす一家の日常が、

東北の雪深い村出身の女中の目を通し、丁寧に描かれております。

物語は二層式になっており、

舞台が変わった現代では

アパートで

ひとり暮らしの元女中(倍賞千恵子)の回想形式:自叙伝として語られます。

 

庭で女中が着物の伸子張りをしている様子や

松たか子が運針しているところなど

演出も細かくて面白かった。

自分もお裁縫をするのでこんなところを見てしまう。

運針はイマイチだったけど、

吉永小百合とか他の女優さんと違い、正面からトライしておられます。

(今まで見た映画の中では乙羽信子(香華)と

田中絹代の運針が上手かった!女学校でお裁縫が必修だったころの女優さんはすごいですわ)

 

それと倍賞千恵子の、

とんかつをあげる手つきや料理の盛り付けの

仕草が印象的でした。

微細なところまでの役作りがさすがです。

 

セットが作り物っぽい乙女チックな雰囲気で

物語もどこか大人のメルヘン風。

現代の作品の中の

昔を再現したセットは

絵に描いたようなステレオタイプで、いつも違和感を感じるのですが

思いっきり作り物っぽいので、すんなり受け入れられました。

 

久石譲の抒情的なメロディが繰り返される

序盤は、

私たちが思うような戦争前の陰鬱な雰囲気とは違い

平和でのんびりした市井の生活が描かれます。

向田邦子のエッセイにも

戦前の庶民の生活は穏やかだったと表現されていたのを思い出しました。

回想形式という点、ちょい色っぽさということも含め、全体に

ちょっと向田ドラマにも似た風情、

そしてそこここに

小津安二郎的趣も感じられます。

(もしかしてオマージュもある?)

 

徐々に戦争の色が濃くなってきて

人々の表情に影が出てくる。

世の中の情勢が変わっていくにつれ

暮らし向きも変わっていきます。

 

その中に織り込まれたひそやかな秘密。

奥様の不倫 に気付いた女中が思い悩んだ末、

ある行動に出るというものですが、

これが!!

筆者 一言言わせてもらうと

奥様のお相手

吉岡秀隆には

色気がない・・・ちゅうことです。

どうも「秘め事」の匂いがしなくて・・ほんとに二人は?と疑問に思ったくらい。

これが伊勢谷友介だったら、井浦新だったら?緊迫しただろうに!(爆)

思ってみましたが、

どうも、

山田洋次監督に原因があるのではないか?

ラブストーリーはムリだったのではないか??という結論に達しました。

 

色気が・・・・・・・・!足りない・・・・・・・・

 

松たか子は綺麗だけれど、奥様言葉もどこか空々しく、

吉岡を本気で愛している気持ちが伝わってこない。

重要な役柄の黒木華も、

たたずまいは女中だけど、

奥様や吉岡秀隆に対する

複雑な思いが

イマイチこちらに伝わってこなかったのは

演出のせいなのか役者のせいなのかわかりません。

片岡孝太郎、台詞棒読みです。

 

米倉斉加年はお年を召されて声が変わっていて

びっくり。この後 亡くなられたと聞いた・・・

 

色々ありましたが

みんな死んでしまって、

人々の悲しみも悩みも

みんな夢の中・・・という無常観と

さらりとした軽い後味が残りました。

おばあちゃん思いの妻夫木くんの現代的な明るさが

そうさせてくれたのかもしれまっしぇん。

 

私のキャスティングでは月丘夢路が奥様、

口うるさい奥様の姉は杉村春子かな。

相手役に伊勢谷友介・・・女中は・誰がいいっかな~~~?

 

時系列がめちゃくちゃでスミマセン!

 

 

 

 

 

 

 

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