邦画ブラボー

おすすめ邦画(日本映画)のブログ。アイウエオ順(●印)とジャンル分け(★印)の両方で記事検索可能!歌舞伎、ドラマ感想も。

平成版「赤ひげ」

2017-11-07 | ●面白かったTVドラマ

「赤ひげ」が船越英一郎主演で

BSプレミアムで放送中だ。

山本周五郎原作。

 

あまりにも有名な

黒澤明監督版は

贅沢な俳優陣がそろった重厚極まりない作品だったが

人間の原点にまで食い込む

かなりキツいエピソードぞろいで

「狂気」を感じさせるほどのハードなテンションだった。

 

重すぎ濃厚すぎの内容を

三船敏郎と若き医師加山雄三の

を感じさせる華やかな大スターの存在が

中和させていたように思う。

 

平成版「赤ひげ」の一回目は

蝋燭のゆらぎとかボロボロの衣裳など

細かい演出に並々ならぬ熱意が感じられました。

若い医師役の中村蒼は酒ばっかり飲んでいるし

これでもかというくらいの

陰々滅滅に少々気が滅入りましたが 船越さんの新しい面が見られそうで期待しています。

 

 

 

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「三人家族」木下恵介:山田太一ドラマ

2017-10-04 | ●面白かったTVドラマ

「三人家族」は
竹脇無我演じる上昇志向の強いエリート商社マンと
通勤電車で出会った、OLの栗原小巻の恋を軸に
親しくなった互いの家族(同じく三人家族)の間の人間模様を細やかに描いています。
竹脇の家族は、
定年まで勤め上げたサラリーマンの父(三島雅夫)と

、のんき屋の浪人生の弟(あおい輝彦)の男家族。

家族のように親しまれている家政婦の菅井きんが
女らしくて可笑しくて、ほろりとさせて一家にかかせない存在になっている。

三島雅夫は、悪役から家康のような老獪な役と、なんでもこなす変幻自在の役者だ。
若尾文子様との「雁の寺」の住職なんて、ほんとに嫌な奴でしたが・・
この作品では、いつも朗らかで優しくていいお父さん。
菅井きんとの絶妙なやり取りは、必見です。

栗原の父親はというと、幼いころに失踪。

以来女手一つで母親(賀原夏子)が娘たちを育て上げた、女三人家族である。
思ったことをずばずば言う天真爛漫な妹役を沢田雅美が演じている。

沢田さんはこのキャラを橋田ドラマまでずっと保ち続けているような・・・
賀原夏子は、下町のおかみさん的な役が多いイメージだったけど、
ここではレストランの女支配人という ハイカラな役。
「シン・ゴジラ」の石原さとみよりずっと流暢な英語で外人客相手に話すシーンもあり、びっくりです。

演技が上手い人って、きっと英語もうまいんだなと思う。

美男美女の竹脇&栗原コンビは
どこの角度からみても100点満点だ。
ウキウキするような恋の始まりから、いらだち、とまどい、切なさ。
いいですね~~

恋というものは すてきな もの なんだ~~~♪
という歌があったものだったが・・・

二人の恋の行方を追いかけつつ、
家族同士の心温まる交流を見る 至福の時間。
けっこうみんな本音をズバズバ言い合うところも新鮮だった。

栗原のお父さんの失踪理由がいまいちピンとこなかったけど

男それぞれ生き方が違って・・

現実に満足できなくて、夢を求める男と

運命を甘んじて受け入れ、耐えて行く人(三島)と

いうことだろうか。

 

竹脇無我の、仕事のために

栗原への思いを抑える鉄の自制心もすごいと思った!

 

人はみんな寂しいから、みんな人にやさしく出来る。

いいな いいな にんげんっていいな~~~♪

まさにそう思うエンディングであった。
矢島正明の、折り目正しい二枚目な声も良かったな~~
爽やかな秋にふさわしい、大人のドラマでした。

今日も良い日でありますように。

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木下恵介アワーから「3人家族」見ました

2017-10-03 | ●面白かったTVドラマ

日本映画専門チャンネルで
大好物ドラマを鑑賞いたしました。
木下恵介アワーから「3人家族


歴代最高視聴率だったという26話からなる物語。
演出はもちろん木下恵介、
脚本は連続作品デビューの山田太一とくれば飛びつくに決まっています。

木下恵介のホームドラマは大好き!

ユーモアもあり情感もあり、物語を盛り上げる弟の木下忠司の音楽も最高。
中でも新藤英太郎主演の「おやじ太鼓」は楽しかった。


主人公は愛すべき雷おやじ(懐かしい言葉!)。

怒りっぽくてしょっちゅう雷を落としているが、実は情に厚い熱血漢だ。

のちの向田邦子の「寺内貫太郎一家」にも通じるワンマン亭主です。

鶴亀次郎という名前もグ~~~!!だった。

「3人家族」には

対照的な二人のお父さんが出てきますが、

男家族の三島雅夫の父親が、実直で温厚で、昭和のお父さんっぽくて ディティールまで完璧で良かったなあ~~

さらに、「矢島正明」によるナレーションが入っているのも特徴的。
矢島正明といえば、60年代大活躍の声優さんで、
「ナポレオン・ソロ」のソロ役といえば、あ~~~あの!と思う方も多いと思う。
(ちなみに相棒のイリヤ・クリヤキンは同じく当時売れっ子の野沢那智でしたね)


しっとりとした、安定感のある美声が 登場人物の気持ちを代弁して、

ほろりとさせてくれたり 笑わせてくれたりと 影ながら重大な役割を担っている。

 

長くなりそうなので またあらためて。尻切れトンボですみません。


今日もいい1日でありますように。

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「やすらぎの郷」が面白すぎる

2017-04-23 | ●面白かったTVドラマ

「やすらぎの郷」

毎回

意外な展開にわくわくする。

 

それにしても豪華なキャストだ。

 

八千草薫(美しい~)

有馬稲子 浅丘ルリ子

加賀まりこ 草刈民代 

ミッキーカーチス 山本圭 名高達郎

そしてあの藤木孝まで出てる!!

有馬稲子演じるシャンソン歌手の

愛人=しもべ の役だ。

まだ台詞はあんまりないからこれからが楽しみ♪

歌ってツイスト踊ってくれないかな笑

 

各々の見せ場がたっぷり、

その

台詞が長いことといったら!!

まるでひとり芝居を見るような贅沢感だ。

 

明日はどうやら野際陽子が

主役?

 

大スター達の圧巻の演技を

受ける石坂浩二がまた上手い~~くるくる変わる表情が可笑しい~~

 

こたえられない大人のドラマです。

ず~~っと続いていて欲しいなあ。

 

 

 

 

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「やすらぎの郷」第一回

2017-04-04 | ●面白かったTVドラマ

面白かった。

いや 面白くなりそうという予感を感じさせる

スタートだった。

 

石坂浩二の語りを聴いているだけでも

気持ちが落ち着く。

 

馴染みの店の大将(小松政夫)の

軽妙なボヤキに

クスリとさせられたと思ったら、

そこに入ってきたのは

親友のプロデューサーだという、近藤正臣。 

 

ゴージャス!

 

言葉の間に、気心が知れているもの同士の

思いやりを感じさせて絶妙だった。

カウンターに座る二人の背中に、

ヴィンテージの輝き?があった。

二人ともさすがの風格だった。

 

もうちょっとみたかったな?

続きが見たい!と

思わせる演出が心憎い。

 

今日も見ます!

 

 

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「早春スケッチブック」再び

2016-09-15 | ●面白かったTVドラマ

日本映画専門チャンネルで 

山田太一脚本の

名作ドラマ

「早春スケッチブック」を放送している。

過去に放送された時に見て、

感銘を受けた。

 

80年代の東京近郊の庶民生活を

映し出す

タイトルバックと、ほのぼのとした音楽がすでに素晴らしくて

ワクワクする。

 

岩下志麻が、そこらのおばさん風のファッションに身を包み、

パートに出ているごく普通の主婦を演じているんだけど

どう見ても普通じゃないゴージャスさが、隠しきれなくて

「はみ出てしまっているところ」が

見どころのひとつ(私だけか)です。

 

嵐を巻き起こす山崎努、鶴見辰吾と二階堂千尋の兄妹、河原崎長一郎の上手さ

アクセントになる美女、樋口可南子 が

すばらしいハーモニーを醸し出しています。

 

ご覧になっていない方は、ゆめゆめこの機会を見逃すでないぞ!!

 

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「チロルの挽歌」

2015-11-16 | ●面白かったTVドラマ

なぜ「赤い橋」にたどり着いたかといいますと、

そもそもの発端は

高倉健主演のテレビドラマ「チロルの挽歌」でした。

 

そこで「挽歌」にひっかかり・・・ 北原ミレイの「石狩挽歌」へ→ 「懺悔の値打ちも無い」

→ 刃物系 → 「かもめ」の歌詞 → 浅川マキ → 「赤い橋」とまあそうなったわけです。

 

「チロルの挽歌」は山田太一脚本の1992年に放送されたドラマで、

北海道芦別市が舞台になっています。

 

健さんには珍しく、女房(大原麗子)に出て行かれた男、という役柄を演じているのが

興味深かった。過疎化した町起こしに奮闘する市長役の

河原崎長一郎が珠玉の演技を見せるかと思えば、

頑固な牧場主役の岡田英次も役者魂を見せてくれる。

ユーモラスで、スパイス的な役割の金子信雄と、

芸達者が揃ったドラマでした。

そして大原麗子と駆け落ちする男がなんと

杉浦直樹なんですから、見る前から期待していました。

山田太一の脚本は、それぞれのキャラをうまく引き出し、

北海道の小さな町を舞台に絶妙に絡み合わせます。

どうなるんだろうと最後まで

ひっぱるところもさすがです。

 

大原麗子が、生涯のベストワンの作品だと自負していたそうなのも

納得。

彼女の役柄は、まるで大原麗子そのもの?のような強い女で、

不倫・駆け落ち(しかも夫の知り合い)・娘も捨て:失踪 したのにも

かかわらず、夫に見つかっても開き直って堂々としています 

「私だって、すみませんばっかりじゃないんだから。私も言いたいこといっぱいあるんだから」

と、「無口で男らしくていい人だけど、女の気持ちがわからない夫」をなじります。

しまいには「(高倉も杉浦も)どっちも好き!うまくやっていけないでしょうか!」

と、

登場人物そろった場所で公然と言い放つではありませんか!

どっちとも別れたくないなんて

普通だったらわがままで身勝手で小悪魔どころか大悪魔です 爆

 

でも

大原麗子に微笑まれると

捨てられた娘でさえもにっこりしてしまうのです。

 

あっけにとられたのは私だけではありますまい。

 

高倉健は、

女房に再び振り向いてもらうため、

自分を変えようと努力します。

泣けます。

 

大原麗子だから成り立つドラマ、

健さんだから納得できる、ドラマだと思いました。

ちょっとファンタジーが

入ってるところも山田太一らしい、作品でした。

 

最後のシーンでは

今まで見たことない

アルプスの青年健さんを見られる貴重な作品です。

日本映画専門チャンネルにて

 

 

 

 

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「トラベルヘルパー」:55歳からのハローライフから 第四話

2014-07-09 | ●面白かったTVドラマ

毎週観ているドラマも第4話となりました。

 

小林薫が、独身のトラックドライバーを演じている。

昔はけっこう女にももてたけど、

気が付いたら老いを感じる年齢に達してしまっている。

独り暮らしの男が

ある日突然一目惚れ。

日常が一変してしまう。

 

自嘲的な独白をはさみながら

恋をしてしまった孤独な中年男が

失恋から立ち直って、新しい希望を見出すまでを

時々可笑しく 時々切なく 見せる。

 

古書店のおやじを演じる

麿赤児とのテンポの良い丁々発止の絡みは

小林薫の

熱い状況劇場時代!を思い出させてくれた。

 

いくつになってもLove is The Drug   

風呂場で

安田成美に絶縁を告げられた

小林が

「会いたい~~~!」と、

あられもなく

泣くシーンは哀れで涙を誘った。

 

このドラマシリーズって

役者の顔の老いをリアルに

映し出しますね。

肌の質感、

額に深く刻まれた皺もくっきりと。

 

あの風吹ジュンも例外ではなく

クマが残っている顔や疲れ切った表情を見せていたし

今回の

マドンナ役の安田成美ですら

普通のおばさんに見えた。

女優さんもコマーシャルや雑誌で見るのとは違う顔で撮られていて

味わい深いです。

テナーサックスが吠える!エンドロールも、シリアスなタッチで渋いし

他の話の主人公が、ちらっと登場する演出も洒落てる。

(今回はスーパーで原田美枝子が試食販売していた)

 

安田成美の言葉遣いがとってつけたようとか

初対面の男とこんなに気軽に

お茶飲みますか??とか

つっこむところは多々あったけど、

見応えのあるドラマだということは間違いない。

 

中高年の、老いへのとまどい、将来への不安、

希望がないまぜになったテーマは誰もが思い当たること。

原作者の村上龍も同年代なのですね。 

いろんな角度から、

老年にさしかかった主人公たちが

懸命に生きる希望を探そうとする姿を映し出す

ドラマも

あと一話となった。

 

次回はイッセー尾形と火野正平?楽しみにしてます!

 

 

 

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「55歳からのハローライフ」

2014-06-18 | ●面白かったTVドラマ

更新怠っておりまして

 

まことにまことに申し訳ございません・・・

 

久々に面白い!と思ったテレビドラマがあったので

書かせていただきます。

ドラマは時代を映しますね。

 

それは週末に見た「55歳からのハローライフ」!

早期退職した

営業職のサラリーマンが主人公(リリー・フランキー)。

妻(戸田恵子)は絵を描くのが趣味の専業主婦で

成人した息子と娘あり。

 

退職した夫が描いていた夢と、

妻の思いには大きなギャップが存在していた。

 

そのギャップに気づいたとき

夫は精神のバランスを崩してしまう・・・・

と なんとも皮肉な男と女のすれ違い・・・

 

幻想的なシーンを織り交ぜて生真面目に

夫の心情に迫っていく手法が

新鮮だった。

 

「私には自分の時間が必要なの」

 

このセリフに頷いた妻は日本全国に

何百万人いたことでしょうか???

この妻は優しい心根を持つ女性らしく

そう言った後

「ごめんね」を必ずつけるのだが・・・

 

なぜ夫は気づかないのか????

これ、女にとっては永遠の謎です。

 

それを受け入れた時(精神科医の分析によると)、

夫はヘンになってしまうっていうところが

これまた女にとってはショッキング!!!・・であった。

 

リリー・フランキーの自然な演技が

よかった。

結末部分は甘くなりすぎじゃ???

と思ったけど

それは男性側から描いた話だからかしら

女性が書いたらもっと シビアなものになったかも

などと

同じ世代としては

色々考えさせられるドラマであった。

 

高齢化社会。人生が長くなった分

ドラマがありますね。

 

原作は村上龍。

5話のオムニバスドラマだそうだ。

 

来週は風吹ジュン主演で「ペットロス」をテーマにした

話だそうです。

 

大人が見て楽しいドラマって

なかなかなかった。

 

週末に楽しみが増えた!

 

おっと 週の半ば(今夜!)には「ベランダー」があるのだった!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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ドラマ版「飢餓海峡」ショーケン×仲代

2014-01-24 | ●面白かったTVドラマ

ふ~~~

 

テレビドラマ版「飢餓海峡」拝見。

仲代達矢が犬飼かと思いきや

弓坂警部役で驚き。

映画でバンジュンがやった役ですわ。

弓坂を支える糟糠の妻役に

藤村志保・・・滋味あふれた

和食の風味?で、またいいんですわ。

ナレーションも藤村さんで

しみじみと生きることの悲しみを語ります。

 

そして犬飼役は

なんと萩原健一ショーケン!最初どうしても三國連太郎と比べてしまい

少し線が細いかなと思いましたが、

ショーケン犬飼も大いにアリでした。若い頃のワイルドな犬飼ね。

 

こんな作品あったとは知らなかった。

 

仲代VSショーケンの対峙場面は

二人とも抑えた演技ながら

行き詰るような緊張感に包まれていました。

 

ショーケンの独白を黙って見つめる

仲代さんの目が素晴らしい!

 

犬飼を庇い、恩人と慕う

杉戸八重が前面に配された演出、脚本だったことも意外でした。

八重役の若村真由美が素朴で美しく哀しく

ショーケンとの絡みもすごく

良かったですよ。

八重とお茶室で向かい合うシーンが今までに無い演出。

なので、

ショーケンがお茶をすすめるシーンありました。

さすがに手元は映さなかったけど

それはちょっと違和感あった。

 

水上勉の原作を

名優たちが重厚に演じ、贅沢なテレビドラマでした。

ダイナミックな内田吐夢版とはまた違った趣。

叙情性があって

満腹~~!!

 

日本映画専門チャンネルにて

 

 

 

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