邦画ブラボー

おすすめ邦画(日本映画)のブログ。アイウエオ順(●印)とジャンル分け(★印)の両方で記事検索可能!歌舞伎、ドラマ感想も。

パリの女忍者

2009-05-24 | 日々の泡
普段から街を歩くのは好きだけど
旅行先では好奇心に後押しされて
時間が許す限り歩きに歩く!

足元はスニーカーではなく、履き慣れた
草履!草履が一番疲れない
それに着物を着ていると
パスポートが無くても国籍が証明されて便利だ。
着物の持つ柔らかな雰囲気に相手の警戒も緩むので
女忍者にとっては(?)好都合なのである。

暑くも寒くもない五月のパリは歩くのにもってこい。
ちょっと用を済ませた後
観光客でごった返すシャンゼリゼ通りを抜けて
大統領官邸、エリゼ宮のほうへ向かってテクテク歩いていると
前方に数名の人だかりを発見!・

宮殿前の道路は通行人および一般車両通行止め・
武装した警官があちこちに配置された厳戒態勢が敷かれている・・

何かある!

ピリピリピリ・・・

簪(かんざし)に仕込んだアンテナが反応した!
女忍者、ただちに始動開始
忍者は十ヶ国語堪能・・とまではいかないが
度胸だけは十ヶ国分あるので
そこらにいた野次馬に聞いてみる。

「エキュスキューゼ・モア?(ここだけフランス語)
ダレか来るんですか?(英語)誰?(日本語)」
「知らない」
「ぜ~んぜんわからない」

野次馬おばさんたちの視線は、私が着ている着物に集中。
「あなた日本の人ね」
「ウィ」「まあ着物いいわね」
たあいのない井戸端会議モードに入っていたところ、

突然
ゲートが開いて
シャンデリアがまばゆく輝く玄関が見えた!

玄関前では近衛兵がいっせいに凛々しく敬礼している!
と、そこへ
目の前を横切る一台の高級車!



慌てた野次馬たちは
カシャカシャカシャ!!
シャッターを押しまくる!

後部座席みえな~い!

ゲートはすぐに閉じられ、野次馬の興奮最高潮に達す!
「○××***●●○::::!!」
「××*****!!!」
英語フランス語スペイン語イタリア語
色んな国の言葉が飛び交う。

隣のアメリカ人おじさんも興奮している。
「あれは要人でしょうか?」
「メイ ビー!」
・・・
もしかしてサルコジ大統領では??
メイ・ビー!
もしかしてカーラ・ブルーニ???

「メイ・・・」

その途端またゲートが開いて
二台の車が入ってきた。
またまた響くシャッター音。

「まるでシロウト・パパラッチ!」
思わずつぶやくと

Wahahahaha!
Ahahahahaha!

10人ばかりの野次馬、全員爆笑!

結局のところ、誰のお出ましだかわからなかったが
「シロウト」は無理としても、
パパラッチ」は世界共通に通じることが判明。
ミーハーに老若男女、国境は無いことも確認した。
パパラッチたちは満足そうな様子で四方に散っていった。

忍者のミッション終了!



*写真は、一仕事終えて
女忍者に向かって、
「ボンジュール!ボンジュー!」と愛想よく笑いかけてくれたおまわりさんたち。

帰国したらシャッターチャンスを逃さない、
忍者用連続撮影可能カメラを買おう!と思ったことだった。

*注:私はエリゼ宮に特に用があったわけではありません

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「けものみち」

2009-05-19 | ★TV番組
ムソルグスキーの「禿山の一夜」、
そして「展覧会の絵」に乗って
ドラマはぐいぐい進んでいく。
音楽が緊迫感をあおり、効果的に使われている。

割烹旅館で仲居として働く民子(名取裕子)。
仕事が終わってぐったりと家へと帰る民子をカメラが後ろから追います。
質素な身なり、無造作にゴムで結わえた髪、暗い表情。
「不幸せな女オーラ」が体全体から立ち昇っております・・

あばら家では
寝たきりになり一層嫉妬深くなった夫(石橋蓮司)が
あろうことか
民子の腰巻を巻いて寝ているのであった!
おぞましさに顔を背ける民子だが、微妙に目の動きが変わって
カメラは名取裕子の恍惚の表情を追うのでありました・・
・・・・・
・・・・・

という幕開けからして衝撃的。大人・・大人な演出・・・
だけどこれは序の口。
全編息を呑む展開なのです!

はっきり言ってエロティック!
この作品はエロスの匂いがたちこめております。

民子は小滝(山崎努)という客に会い
誰も通らない
「けものみち」を走り始めるのだった。

名取裕子は表現力が豊かで、恋をする女、ふてぶてしい女、
官能に燃える女、可愛い女、修羅の女と
幾通りもの顔を見せて最高!
濡れ場も上手い。
山崎努(こちらも最高)との絡みも息を呑むほどセクシ~~だ。
政界の大物鬼頭(西村晃)の底知れぬ恐ろしさ、
底無しのいやらしさも必見!

和田勉の演出が冴え渡り、
全3話、あっという間に見終わってしまう傑作ドラマだ。

脇も役者ぞろい。
民子の周辺を嗅ぎまわる刑事に伊東四郎
加賀まりこは、鬼頭家の女中頭、
美しいが少しトウが立った女を演じていてさすがだった。

全員ひとくせもふたくせもある登場人物たち。
けものみちの先は果たして??

最近米倉涼子主演でリメイクされたが
平幹二朗がやった鬼頭はすごい衣裳とメイクで化け物っぽかったし
屋敷もデフォルメされ遊園地みたいだった!

82年にNHKで放送されたこの和田勉演出版は
一度見て忘れられなかった作品。
このたび、松本清張生誕100年記念特集として
日本映画専門チャンネルで
放送された。

余談:女性のみなさま、
艶の無い
ゴムで束ねただけの髪形はいくら美人でも
不幸なオーラが出るのでNGです。
バッサリ切るもよし、
もしくはコジャレたシュシュでもみつくろいましょう。
民子は化粧して髪をあげてピンクのフリフリのブラウスを着た途端、
幸せオーラが出てました。
しつこいですが、「ゴム」「ゴムだけ」はやめときましょう!

1982年
和田勉演出
松本清張原作
ジェームス三木脚本

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「けものみち」なかば

2009-05-17 | 日々の泡
週末は客人が来ていて
にわかホステス?
オーベルジュの女支配人?いや旅館の女将、
もとい仲居さん?に変身し
テキパキと、
もとい バタバタと 走り回っておりました。

おフランスで食べたような美味しい料理を作ろうと思えども
なぜか出来あがったものは
あれもこれも醤油味のバリバリ日本料理・・・

かの国のように順番に
ちまちまと出そうと思っていたはずが・・
ええい
全部まとめて出しちまえ!

乱暴な料理人に早変わり。
これでは間違っても「マダム」とは呼んでもらえませんわ。

仲居さんといえば
日本映画専門チャンネルで
和田勉版
「けものみち」半分鑑賞!!

割烹旅館で仲居をしていた名取裕子が、
山崎努に出会って「けものみち」を歩き始める・・
家で寝たっきりの
半身不随の夫は石橋蓮司だ!

脚本ジェームス三木。
息をつく暇も無いくらいに
面白い!

前も書いたかもしれないけど、
松本清張のネーミングセンスってすごいなあ。

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森光子「放浪記」ドキュメンタリー

2009-05-16 | ★TV番組
森光子さんのドキュメンタリーを見た。

気持ちが身体を動かすのだという現場を見た思いがしました。

ワイドショーの司会、
テレビドラマ、舞台と百戦錬磨の女優さんも
89歳とあっては、誰もが連日の舞台公演は「大丈夫かな」と思うところ。

確かに去年の大阪公演の終盤、
疲労でふらふらになり、
表情も無くなったような状態に陥っていた森さんだった。

だがここからが凄いところで、
5月の東京公演の稽古では
魔法にかかったように見事復活したのだ!

「放浪記」2000回を迎える頃には
目の光が生き生きと蘇り
舞台を飛び回っていたのにはほんとうに驚いた。
インタビューにはジョークで返すなど、頭のキレも抜群だ。
2000回を超え、
「2001回を迎えてどんなお気持ちですか」と問われ、
「2002回の前って感じですね」と答えていた!

人って信じられない可能性を持っているものだと
びっくりしました。
もはや人間の身体を借りた
魂そのものがそこにあるような・・・

黒柳徹子が登場して最高に可笑しかった。

オカッパの鬘にピンクの楽屋ガウン、
モガ風の装いはバッチリ似合っていたけど
奥様風アップ鬘に普通の羽織に着物、
普通のメイクだと全然誰だかわからない!

続けること・張り合いを持つことって大事なんですね~~

余談:森さんは下積み時代が長かった。
私の世代だと「時間ですよ」の女将さんとか印象に残っているけど
その前の
映画女優時代では配役の5番目か6番目、もっと下に
名前があることも。
その当時か、
「あいつより上手いはずだが何故売れぬ」という川柳を書いたそうだ。

「あいつ」って誰??

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パリのあれこれその2

2009-05-15 | 日々の泡
パリでは地下鉄の構内や街角に
ホームレスというか、
「物乞い」を大勢見かけた。

動物連れ、特に犬連れが多かった。
それもなぜか大型犬が多い。
毛の艶が失われたラブラドールを二三匹引き連れている人もいた。
あれだけ大きな犬を食べさせるのも大変だろうに。
彼らは元気無く、ご主人の側に
ぐた~~っと寝そべって哀れを誘っていた。

ガタイのいい若者物乞いもいた。
同じおにいさんを別の日に違う地域で見かけたので
移動する体力もあるみたい。

ハタチ前後の娘乞食もいた。
傍らにはお金を恵んでもらうための缶があり
石畳の上でボロ毛布をひっかけ、
どんよりした目で犬と一緒に(犬も同じ目をしていた)通行人を見つめていた。

ヨーロッパの不況も深刻だとは聞いているが
若い身空でなんでまた・・・

五月とはいえぐっと冷え込む夜もある。
10時をまわって、ライトアップされたオペラ座が
ようやく闇にまばゆく映える頃、
(9時過ぎまで明るかった)
街の角には犬にくるまって(?)寝るひとの姿が。

あれもパリ、これもパリ・・

*写真はメトロのホームで愛を語り合う恋人たち

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脱兎のごとく ・岡倉天心

2009-05-13 | ★TV番組
和田勉演出
松本清張原作「岡倉天心・その内なる敵」より
1985年NHKドラマ

西洋へと流れ始めた明治の美術界で
日本の美術を守ろうとする岡倉天心(山崎努)の奮闘と苦悩。

 岡倉VS西洋化へ傾く美術界

人の奥様(名取裕子)との激しい恋愛も見所だった。
もちろん自分にも妻子がありながら・・ですよ。

このころの和田勉の松本清張ものって面白いんですよね~。
これは見逃していたので
録画して見る。日本映画専門チャンネル。

名取裕子のダンナ役は佐藤慶なんですよね。

山崎VS佐藤

どっちも負けそうにない組み合わせ・・・(汗)

とにかく岡倉のエキセントリックさ、
天衣無縫!を前面に打ち出した演出は
しばしあんぐりクチが開いてしまう激しさ。

普通の俳優なら無理、不自然、
奇をてらっているように見えるようなところを
すんなりこなす山崎努は凄い。

和田VS山崎

和田勉は音楽も多用するけど
これはショパンの「英雄」などの旋律が
全編にわたって駆け回る。
ちょっとしつこいくらいな使い方が持ち味で
それが
猛烈なエネルギーをかもし出すのだ。

西洋シャクナゲの花のように
華やかな美貌の名取裕子は、男性を激しく求める役がぴったりで
岡倉とくんずほぐれつ・・って感じで
こちらも戦いのような恋愛。まるで格闘技のようであった。

山崎VS名取

岡倉の正妻を演じる樋口可南子は控えめ。
本来は
名取VS樋口の図式なのだけど。

最後は印度ロケも交える意欲作。

山崎 イン ガンジス川!
ガンジスで吼える!

なんかもう、激しい。全編戦いのドラマだった!

そういえば本棚に
読みかけの「茶の本」があったのだった!
岡倉先生の思想をもう一度勉強しよう。

和田勉演出
松本清張原作
脚本:筒井ともみ

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フランス現代事情

2009-05-08 | 日々の泡
パリに行って来ました。

ヨーロッパはインフルエンザの影響もほとんど無く、
出入国はスムーズでした。

パリは10年ぶりで
街並みは相変わらずと思いきや、
オペラ通りに「スターバックス」が!

似合わ~~~~~ん!!

昔と比べ、英語を話す人が格段に増えていると感じました。
レストランでもお店でもほとんど英語で済んだのには驚いた。
少し前までは考えられなかったこと。

飛行機の中で見たジュリエット・ビノシュ出演の
「夏時間の庭」でも、世界中に散らばる家族を通して
フランス人の価値観の変化を表現していました。

ここ十年のあいだの世界の劇的な変化は
携帯電話の普及や「インターネット」の存在で
情報の伝達やあり方が
大きく変わったことによると思う。
それがけっこう深いところまで影響して
人の有り様までも変えていっている気がする。

携帯電話が日本に普及する前に香港に行った折、
誰もが路上で誇らしげに(そう見えた)
大声で携帯で喋っているのがどこかはしたなく見え、
奇異に感じたものだった。
携帯文化は東京より香港のほうが先だったのだけど
その一年後、日本も瞬く間に同じ状態になった。

メトロでは若者が日本の若者と同じく
片手でメールをせわしなく打っており、
ほとんどメールしないロンドン、
両手でメールしていたNYの若者とは大違いだった。
ブラックベリーもちょっと進んでる系?の人がよく操っていた。

そうそう、高級惣菜店「エディアール」のカフェでは
ハウスブレンドティーを「鉄瓶」で
出していました。モダンな品揃えのインテリアのお店でも
洒落た形の鉄瓶が並んでおり、
パリは鉄瓶ブームがきているよう。
リニューアルして超お洒落になった
フォーションカフェはなぜかティーバッグだったけど!
スーパーで緑茶を見つけたので
そうかそうかと思い、買おうとしたら
「蜂蜜入り」だったのでやめました!

また、以前は「犬」連れが
ものすごく目立ったパリの街ですが
ぐっとお犬さまは減っていた。
うちの近所のほうが多かったりして。
犬ではなく
人間様の子」を連れた若いカップルが多かったのも今回の発見でした。

以上、おフランスの潜入流行レポでした!

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