邦画ブラボー

おすすめ邦画(日本映画)のブログ。アイウエオ順(●印)とジャンル分け(★印)の両方で記事検索可能!歌舞伎、ドラマ感想も。

「るにん」

2005-02-27 | 日々の泡
俳優の奥田瑛二さん(54)は
自らが監督した「るにん」を、
海外の映画祭に意欲的に出品すると発表した。

「るにん」はゆうばり国際ファンタスティック映画祭2005、
そして東京国際映画祭ですでに上映されているが、
一般公開は今冬の予定。

江戸時代、男女の区別無く
罪人が流された八丈島で繰り広げられる魂の人間ドラマ。
吉原に火を放った咎で流されてきた花魁に松坂慶子(綺麗)
他に根津甚八、西島千博、島田雅彦、なすび、他。
奥田さんは監督に徹しているようで自らは出演されていないようである。

物語の題材が題材なだけに興味が湧く。
時代劇でいうところの「島送り」である。

流人はいったいどういう生活を強いられていたのか、
脱走者はいなかったのか・・流人どうしがカップルになることは
あったのか・・何を食べていたのか何を着ていたのかどんなところに寝泊りしていたのか
男と女は分かれて生活していたのか島の中で犯罪はなかったのか役人はどのくらいいたのか・・・

早く一般日本人にも広く見せて欲しいものである。

なんて思っていたら、なんと!

奥田瑛二さんご自身によるブログ発見!
*瑛二独談

原作は、音楽家の團伊玖磨さんの息子である、
團紀彦さんの「るにんせん」
こちらも面白そうだ!本を読んでから見ようか。

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華岡青洲の妻(5)”別離”

2005-02-26 | ★TV番組
わああ~加恵の目が!

人体実験の結果、失明してしまった加恵を抱きしめ
泣いて詫びる青洲。

優しく世話を焼く息子の姿を見て
嫉妬する於継に、もはやつける薬はない。

戦意を喪失してしまっている嫁に対して
まだめらめら闘志を燃やし続ける姑の激しさを見よ!

K1、PRIDE、恐れるに足らず。
女の戦いの激しさと恐ろしさを見よ~!

ダメ押しの、
「跡取りを産んだことだけは私の勝ち」という
言葉におののく加恵だったが
そこで於継、ばたんと遂に倒れる!

華岡家で必死に居場所を作って城を築き上げた於継。
雲平さんだけが私の居場所だったと言い涙を流す。

「居場所・・」「雲平さんだけが・・・」
枯れ木のようになった於継に思わず同情!

その後の
「私が盲い(めしい)たかった。雲平のすべてを引き受けて死にたかった。」
という究極の言葉におののく私!

加恵は思わず於継の手を握り締めたが・・・
どうとっていいやらこの言葉!

加恵の出産シーンに重なる於継の臨終、雲平出産シーン独り語り。
ドラマチックな演出でしたね。
「黒い雨」に次ぐ田中好子の代表作になりうる演技だったと思う。
臨終シーンといえば「大奥第一章」の高島礼子の名演も思い出す。
どちらも見事な御最後で、胸を打たれました。

青洲の弟子の言葉、
“華岡家のような暖かい家を作りたかった、
ごっさんとおおごっさんは本当の親子のようにお互いを思いやっていた”
という言葉にとまどう加恵。
そんな言葉に加恵以上にとまどう我ら視聴者!
かすかな表情の動きで感情を表現する和久井映見が素晴らしい。

今週もまた、きめ細やかな演出に裏打ちされた
俳優さんたちの迫真の演技に堪能した45分でした。

来週は、とうとう最終回。

嫁ぐことも拒み華岡家のために働き続け、
母と兄嫁の戦いの歴史を全部見てきた青洲の妹小陸が病に?
美しい首になにやら恐ろしく大きく醜悪な塊が!
しかも大変な言葉を口走っているようで・・・衝撃!

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岡本喜八トリビュート

2005-02-25 | 日々の泡
岡本喜八監督の通夜「お別れ会」が24日行われた。

「独立愚連隊西へ」に出演した加山雄三は
「やさしく演技の基礎を教えてもらった。残念です。」と語っていた。

岡本監督が構想しながら撮影に入れなかった「幻燈辻馬車」。
原作は山田風太郎!
緒形拳が主演で「日本刀をフェンシングのように扱う悪役」だったそうだ。
岡本喜八プラス山田風太郎プラス緒形拳が悪役!
かえすがえすも悔しい。見たかった。

緒形の「すぐ生まれ変わって監督になって。」という言葉が心に沁みる。

主な弔問客:
浅井慎平、岡田裕介、緒形拳、加山雄三、
賀来千香子、岸部一徳、黒沢年男、佐々部清、佐藤允、
篠田正浩、鈴木京香、高井英幸、鶴見辰吾、寺田農、
富山省吾、永島敏行、本田博太郎、三浦友和、三船史郎、八千草薫・・・

岡本監督の作品、出来るだけ沢山見たいが、
レンタルビデオ屋にあまり無い。

DVD化されていない作品も多い。
岡本作品だけではなく日本映画の旧作には
見たくてもなかなか見られない作品が多い。

数少なくなった名画座での特集を狙うしかないか~
こういう状況をなんとかならないだろうか。
●●ぱーに契約するという手もあるが
見たいとなったらすぐ見たいので、困ったものである。

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源平の物語:配役

2005-02-24 | 日々の泡
大河ドラマを見ている方もそうでないかたも
誰でも知っている源平の物語。

ここのHPで過去の映画、ドラマの配役が網羅されています。

意外な俳優さんが意外な役を演じていて
面白かったのでご紹介。
(現在放送中の「義経」の俳優さんを最初に書きました)

義経:滝沢秀明
高峰秀子、美空ひばり
北大路欣也→南郷京之助
志垣太郎、尾上菊之助(現菊五郎)、
風間杜夫、田村正和、中村錦之助など

薄幸な美男子像が強い義経。配役を見ても納得。
中性的なイメージもあるため、女優さんも演じていたようだ。
尾上菊之助はこのドラマで静を演じた藤(冨司)純子と結婚!
寺島しのぶは義経と静御前の子供だったのだ!

頼朝:中井貴一、
上原謙、大友柳太郎、芥川比呂志、
杉浦直樹、菅原文太、榎木孝明、永塚京三など

華やかな義経俳優に比べると少し年齢層もあがり落ち着いた感じ。
芥川比呂志の頼朝はぜひ見たかった。

杉浦直樹の頼朝も。
私はこの人の焦った顔や照れ笑い、呆然とした顔が好きだ。
複雑な感情の機微を表現できる俳優さんだと思う。
永塚京三は冷徹な頼朝でしょうか。似合っているのでは?

清盛:渡哲也、
市川雷蔵、松本幸四郎、辰巳柳太郎、
佐藤慶、仲代達矢、管直太郎、小松方正
芦田伸介、若山富三郎、金子信夫、鈴木瑞穂、松平健など

大物の清盛は俳優さんの顔ぶれもそうそうたるもの。
押しも押されぬ大スターがそろい踏み・・と思いきや、
あれえ?狂気のまなざし、切れる殿様を演じたら天下一品の管直太郎が!
「好色源氏絵巻」の中での清盛。どうやら◎ルノ映画のようです。

小松方正の名も!えらくずるがしこそうな清盛、
好色そうな清盛である!
「壇の浦夜枕合戦」に出演。
こちらも題名から想像出来る、お色気源平物語のようだ。

ちなみにこの映画では前出の風間杜夫が、
女性を犯しまくるふとどきな義経を演じているようである。
監督は神代辰巳!ナットク。

松平健はすでに弁慶のイメージが強すぎて清盛といわれてもぴんとこない。

現在放送中の渡清盛も、
考えてみれば予想外の配役だった。
ドスの効いた台詞まわしで今までにない清盛。
ドラマ史上に残るであろう、見逃せない役作り。

弁慶:松平健、
大河内伝次郎、月形龍之介、
尾上松禄、伊藤雄之助!、丹波哲郎、緒方拳、
佐藤充、中村吉右衛門、松形弘樹、里見浩太郎、
時任三郎、殿山泰司、益田キートンなど

弁慶役には正統派からあれれ?派まで、
バラエティ豊かな俳優さんが並ぶ。

殿山泰司の弁慶も見てみたいが、
なんといっても伊藤雄之助!
世にも恐ろしい弁慶!頼朝もさぞかしびびったであろう。
血だらけの伊藤雄之助の仁王立ちなど
絶対に想像したくない!!!

他にも高橋英樹の後白河法皇(弁慶ではない)とか、
油ギッシュな中尾彬法皇など過去の意外な配役に驚く。
俳優さんが変わるとまた味わいも変わる。
色々想像するのも楽しそうだ。

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「侍」

2005-02-23 | ★ぐっとくる時代劇映画
岡本喜八レトロスペクティブ/
勝手にひとりでやっています。

見るぞお!勝手にはりきっている。

雪の桜田門外で
井伊直弼(松本幸四郎)を待ち伏せする水戸天狗党。
美しい構図に目をみはる。大胆なカット割りにも。
画面に大きく「侍」の字、その横には三船敏郎の顔が。

う~んとうなるカッコ良さ!

岡本喜八監督プラス橋本忍脚本。

時の大老井伊直弼を狙う冷酷非情の親玉
星野監物に、怪優伊藤雄之助!
やはりすごい面構えだなあ。
あなたは伊藤雄之助が刀を持って
裏切り者にユラ~リ、ユラ~リと近づく場面を
果たして正視できるだろうか?

私は目をそらしました。

物凄い殺気、不気味さはへたなお化けより断然怖い!

新納(にいろ)鶴千代(三船敏郎)
狼のような浪人。ある事件をきっかけに真っ当な道からはずれてしまった、
動物のような男である。
幼少からの鶴千代を知る木曽屋政五郎(東野英次郎)は宿の女主人
お菊(新珠三千代)に鶴千代の身の上話をする。
数奇な運命にあやつられる男。

物語のはじめに
「二月も二十日となれば、春のよう・・ですな」という台詞がある・・
ちょうど今時分の出来事。

これは、「愛も無いのにゆきずりの女と戯れに関係し子供を作ると身を滅ぼす」
という戒めの話である。
というのは冗談として・・・

事情が事情とはいえ
鶴千代の行動は情けなく、哀しい。

いよいよ三月三日の決行の日。
激しい吹雪の中の死闘は・・・凄まじい。そして美しい。
息を呑む迫力である。
この場面は一度見たら一生忘れないだろう。

「わしが死ねば徳川はつぶれるだろう」と言っていた直弼。
激しい斬り合いの最中
籠の中で「馬鹿め!」「馬鹿!これで侍はいなくなるぞ!」
と、振り絞るように呻く。

手柄を取って、ひとかどの侍になりたいと願った鶴千代だったが
自分が手を染めたその事により、
侍の時代を終わらせることになってしまうとはなんたる皮肉!

もうひとつの皮肉とは・・

ラストに直弼の首を狂ったようにかかげる三船が傷ましい。
大きな力に利用されただけの鶴千代。
こんな怪物みたいな男を演じられるのは
今は・・・いないのではないか。

他に、大辻伺郎、中丸忠雄、志村喬、杉村春子、
小林桂樹、八千草薫、江原達怡 、黒沢年男、平田昭彦など

これもまた「独立愚連隊西へ」と共に、
あなたの街のビデオ屋さんの片隅にあったらラッキー!
借りてみて。
そしてぜひ感想をお聞かせ下さい。

1965年 岡本喜八監督作品 橋本忍脚本
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「独立愚連隊西へ」

2005-02-22 | ★痛快!な映画
先日亡くなった岡本喜八監督の痛快戦争活劇。

面白い!

クレヨンしんちゃんグッズが中国で売れているとか。
そんな中国で戦時下、ぼろぼろの軍旗を中国軍と奪い合う、
加山雄三率いる左文字隊。

キャラが立っているというのはこういう映画をいうのだろう。

加山演じる左文字少尉はきりりとした美男子。
明るくタフで頼りになる。
農家の息子という設定が似合わなくて面白い。

真っ白な歯がまぶしい戸川軍曹(佐藤允)は
やんちゃ坊主がそのまま大きくなったようだ。
さばさばしていてすごく男っぽい!

そろばん占いで戦況を占う神谷一等兵(堺左千夫)、
アカチンのあだなの小峰衛生兵(江原達怡)、
ワイルドな謎の男早川(中谷一郎)。

怪しげな中国語に不思議な日本語。
くすぐった途端「ヤメテヨ」と言い、
日本語が喋れることがバレる中国人捕虜。

国境を越えた友情をかわす中国軍の梁隊長にフランキー堺。
中国軍のスパイ(中丸忠雄)もからんでスリルも満点。
いきなり現れるゲリラ隊の隊長が・・
出た~!怪人天本英世 !怖いけど可笑しい。

激しい戦闘地においても明るく能天気。
いいヤツばっかりの左文字隊。
だがそんな中でも「宇宙家族ロビンソン」(たとえが古すぎ?)の
ドクタースミスのように、いやな奴も当然いる。

ありえない設定でのありえない物語。
痛快な台詞がリズミカルにバンバン飛び交い、活気があるある。
なによりでっかい愛がある!

左文字隊、がんばれ!死ぬな!
大江大尉(平田昭彦)に軍旗奪還の報告をし、
ぼろキレのような軍旗をかかげて歩くラストが滑稽で、
戦争への痛烈な皮肉を感じた。

♪いーりゃんさんすう、いーりゃんさんすう!
どこだよ次は~ 西か東か南か北か
どこでもいいや、こんちきしょうめ!♪

挿入歌も最高にゴキゲン!おすすめ!

1960年 岡本喜八監督作品 脚本 関沢新一 岡本喜八

*岡本喜八監督のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

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「遊侠五人男」

2005-02-20 | ★ぐっとくる時代劇映画
合羽(かっぱ)からげて三度笠。

長谷川一夫(駒木野の源八)、
梅若正二(韮崎の佐吉)、黒川弥太郎(佐原の又四郎)、
勝新太郎(野州無宿の徳次郎) 市川雷蔵(妻木兵三郎)

・・・が五人男と思われる。

市川雷蔵は侠客ではないのだが・・
五大スター競演の股旅もの時代劇。

長谷川一夫はいいところ見せまくっています。

旅芸人お藤(木暮実千代)がやくざものに囲まれているところに現れ、
豪勢に小判をばらまいたり、大勢を相手に大立ち回りをしたり。
(もちろん負けない)

この源八、元はれっきとした旗本だと言うが、
立ち居振る舞い、喋り方など、どこからみてもバリバリの渡世人です。

カッコイイ長谷川一夫に、
不肖の子分である勝新太郎がコミカルに絡む。

こたえられません。

黒川弥太郎は出ているだけでその作品の格を上げる役者。
梅若正二の律儀な若親分ぶりもいいけど、
木暮実千代のキップのいい姐御ぶりはなにより必見である。
頼りがいがあり、粋で色っぽい。
姐さんはかくあるべきというお手本。
市川雷蔵はかつて源八と道場仲間だった役人を演じて華を添えている。

股旅ものの魅力に粋な台詞を聞く楽しみがある。

今はあまり聞かれない「さんぴん」
(≪一年間の扶持が三両一分であったところから≫
江戸時代、身分の低い武士を卑しんでいう語―大辞泉)
などという言葉も出ていた。

渡世人同士の立て板に水が流れるような掛け合い、
喧嘩の威勢のいい啖呵や毒づきなど、聞いていて楽しい。

「命を粗末にするねい、あばよ!」「こきゃあがったな!」
江戸吉原でとうとう憎い敵を見つけた際にも、
「花の吉原、血の雨降らすが本意じゃねえ。」
なんて、キザな台詞がさまになる長谷川一夫。

恋人役の勝新太郎中村玉緒
息ぴったりで、映画の中でも似合いのカップルです。

クライマックスは花の吉原での派手な斬り合い。
軽快な音楽が盛り上げる。
昔の映画館の中はこんな場面で喝采が巻き起こっていたのだろう。

長谷川一夫のこってりした声に、絶妙な間合いで絡む勝新の台詞。
鰻重に特大あんころ餅が付いているようなお得感がある映画である。

1958年 加戸敏 監督作品 八尋不二 脚色 川口松太郎原作

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華岡青洲の妻(4)”悲しみをこえて”

2005-02-19 | ★TV番組
なんという展開!
まさに激辛ドラマ!
有吉ワールドを
今回も第3回と同じく森脇京子さんが脚色。

於継に張り合って麻酔薬の実験台になる加恵を
憎憎しげに見守る於継。
そしてまた於継も2度目の実験台に。
実験に夢中になっている加恵たちを
愛娘小弁の死が待ち受けているとは!
川に流された櫛を追いかけて・・
「おかはんの櫛、おかはんの櫛!」耳に残る。

しかし、最近の子役さんって上手いわ~

みんな肩幅が20センチくらいの幼い体なのに(そんなわけないか)
「義経」で牛若丸に扮した神木隆之介くんといい、
幼少の頼朝役の池松壮亮くんといい、
「大奥第一章」の竹千代、須賀健太くんといい、
大人顔負け、いや大人と同等に張り合う演技の巧みさに驚く。
逸材揃いである。

少ししか出番が無かったが、村崎真彩ちゃんもまた
小弁の利発さ、愛くるしさを表現していて秀逸だった。

そんな達者な演技ゆえ、
可愛い子供を亡くしてしまった加恵の悲しみが際立った。
葬儀のシーンの魂の抜けたような表情は
見ていられないほど痛ましかったですね。

そんな加恵を同じく子供を亡くした於継がいたわり、
せめて新しい着物をと、機を織るのだった。

・・・・・・・ここまでなら普通のドラマなのだがっ!

ここからが激辛炸裂!

加恵が2度目の実験に挑むと知るや、
於継はせっかく織り上げた反物を
炉にほおりこんでしまうじゃありませんか!
それを見ちゃった青洲の妹・小陸(小田茜)の驚きの表情。

きれいごとではすまされない人間の本性を表現。
野田雄介、中寺圭木、 勝田夏子の
非常に丁寧で細かい演出が、ドラマに一層の深みを与えている。

実験の時、足元が乱れぬように両足を縛って寝ていた加恵を
「さすが武士のおなごじゃ」と褒め称える青洲に
「やられた!」とばかりの於継の表情は
嫉妬丸出しで滑稽なほどだった。

実験から目覚めた加恵が差し出す手を、
とまどいの表情で握る於継。
また、台所でおかゆを作りながら泣く於継。

加恵の無事を喜ぶ涙のようだが実は、
疎外感と二人への嫉妬の涙だったという衝撃の事実!

そんな母をみつめる小陸のまなざし。

麻酔薬「通仙散」完成の喜びもつかの間、加恵の目が!!!
あまりにも大きな代償。

和久井映見の演技はますます冴え渡っている。
田中好子の表情の豊かさも面白い。
華岡青洲役の谷原章介は、
今の役者さんではこの人以外にないくらいに
ぴったりはまっていますね。

来週はどうなっていくのか。
絶対に見逃せない金曜時代劇である。

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「呉清源」

2005-02-18 | 日々の泡
昭和の碁聖・史上最強といわれる呉清源九段(90)の波乱の生涯を
「青い凧」の田壮壮(ティエン・チュアンチュアン)監督(52)が映画化する。

1914年に中国で生まれた呉さんは父の影響を受け、
少年期より北京の囲碁界で頭角を現す。
やがて天才棋士・呉清源の噂は日本にまで伝わり、
14才で日本に招かれる。

その来日をサポートしたのはときの総理大臣・犬養毅と
前総理・西園寺公望
であったといわれている。

日中戦争から戦後にかけた「十番碁」で
木谷実や坂田栄男ら一流棋士を次々に破った。

だが当時は日本が中国へ進駐した時代。
日中のはざまで苦悩する呉さんを支えたひとりとして、
大の碁好きだった川端康成がいたという。
当時川端康成は、半年掛けて打たれた本因坊名人の引退試合の観戦記を担当。
(この模様を元に小説「名人」を執筆)
また、呉清源へのインタビューも多く書き留めている。

映画の9割は日本の場面。
滋賀県近江八幡市に本拠を構えて撮影が行われた。

主役の呉清源には台湾のスター張震(チャン・チェン)
日本語の特訓を受け大役に挑んだという。

女流棋士に松坂慶子、師匠に柄本明、
新興宗教の教祖
に南果歩の他、
(”璽宇教”という宗教への入信と離脱という葛藤もあったらしい)
万波佳奈女流棋聖や円田秀樹九段ら、
東西の現役棋士も出演している。

製作主体は中国だが、
撮影の技術スタッフや出演者は大半が日本の日中協力作。

呉さんは終戦を迎えても中国へは帰らず、
90歳になってなお熱心に後進の指導にあたっているそうです。

古来、色々な文化が中国から渡ってきたが、
「ひな祭り」も中国から伝来した風習だと聞いて驚いたばかり。
囲碁もまたそうだったのですね。

囲碁に関してはまったく無知だけど、
(”ごもくならべ”しか、やったことありません)
その勝負には深遠な世界が広がっているようで興味がつきない。

呉さんをサポートした面々の顔ぶれがこれまた、
すごいじゃありませんか。

今秋に中国、日本、韓国の同時公開を予定しているそうである。

*関連書籍
「呉清源」
江崎 誠致著 新潮社

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帰ってきました

2005-02-17 | 日々の泡
まだショックから立ち直っていませんが、
友には必ずまた会えると信じています。

あっちに行っていろんな土産話が出来るように、
しっかり生きていこうと思っています。

留守にしていてすみませんでした。
またよろしくお願いします。
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