邦画ブラボー

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森繁の「サラリーマン忠臣蔵」

2004年10月20日 | ★痛快!な映画
切腹抜きの、わははははは・・・・と笑える忠臣蔵です。
森繁の「サラリーマン忠臣蔵」と「続サラリーマン忠臣蔵」。

筋も登場人物の名前も全部パロディ。
赤穂産業の「浅野」社長に池辺良、「大石」専務に森繁久彌、
卑劣な「吉良」銀行頭取に東野英次郎等。

思わず大笑いしたのは松の廊下ならぬ、
「松の壁画が描かれているレセプション会場の廊下」での
浅野社長VS吉良頭取の刃傷(暴力)沙汰の場面。

ねちねちいびる吉良に思わず手を上げる浅野の殿さまじゃなくて社長。
止めに入る部下の様子はカメラアングルまで本家とそっくり。

現代劇にもかかわらず、バックに時代劇そのものの音楽が使われているのも笑えます。

乱暴を働いた浅野社長は蟄居を命じられ失意のうちに自動車事故で命を落とす。
そして吉良は赤穂産業の新社長に就任する。
社員は大石専務の元、主君の無念をはらすために立ち上がるのだった!!!

続編は同じ監督による続き。2本でワンセットの感。
ラブロマンスのエピソードも散りばめながら、
大石以下腹心の部下47人が力を合わせて
吉良を失脚させるまでを描く。

東宝映画黄金期の楽しいメンツが揃っています。

森繁久彌、夏木陽介、池部良、新珠三千代、東野英治郎、
加東大介、有島一郎、三橋達也、団令子、小林桂樹、司葉子、
宝田明、山茶花究、三船敏郎、草笛光子、柳家金語楼、志村喬など 

例によって喫茶店のシーンや部屋のセットを穴があくほどみる。
アメリカ映画の影響か、台所がカウンター式。幾何学模様のカーテン。
今巷で流行っている「カフェ」は、この時代のインテリアの模倣が多いことがわかる。
ヴォーグ誌から抜け出したような女性のファッションやメイク。都会的で華やかです。
カフェ好き/洋服好きの人もこの時代の映画をチェックすることをおすすめ。

エンディングテーマは歌舞伎「仮名手本忠臣蔵」にも使われている下座唄、
「花に遊ばヾ」が流れて心憎い選曲。洒落ている。

*1960年 東宝映画

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