邦画ブラボー

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「怪談新耳袋劇場版」

2006年08月28日 | ★恐怖!な映画
フジテレビの人気ホラー番組を劇場映画化した一本。
8作入ったオムニバス。深夜に地上波でやっていたので見た。

「夜警の報告書」監督:吉田秋生
「残煙」    監督:鈴木浩介
「手袋」    監督:佐々木浩久
「重いッ!」  監督:鈴木浩介
「姿見」    監督:三宅隆太
「視線」    監督:豊島圭介
「約束」    監督:雨宮慶太/出演:曽根英樹
「ヒサオ」   監督:平野俊一


「夜警の報告書」は竹中直人が出演しており
軽いギャグが入っていたので
全体このノリなのかなと思っていたら
そうでもなかった。

次の「残煙」は、
森の中での得体のしれない恐怖描写が
ハリウッドホラー的。
「ブレア・ウィッチ」などを彷彿とさせるも
アイディアがあっさりし過ぎ?
洒落たファッションの可愛い女の子が、パニくった途端
汚い言葉になることのほうが恐怖だったぞ!!

この中では雨宮慶太監督の
「約束」が一番面白かった。
ストーリーが個性的で、ユーモアセンスが◎。
主演の曽根英樹が今の若者を好演していた。

「ゼイラム」「タオの月」を監督するなど
マルチな才能を持つ雨宮監督は
「仮面ライダー」などのクリエイチャー作家でもある。

カリスマ的な人気を誇っているだけあって、
出物の造型」には生々しい迫力があった。
それはストレートに「出たなあ!」という期待を
満足させてくれるもので
動きが若干「貞子」なのがちょっとアレだったが、
主人公との対比などが斬新で、驚きがあった。

首をかしげてしまったのは
ラストの母モノ「ヒサオ」。
ヒサオは息子の名前なのだが
最初から話がわかってしまうのは
ホラーとしてはどうなのだろうか。
わかっていながら
烏丸せつ子の一人芝居を見なくてはならないのはキツかった。
かなり暗く重くじめっとした話なので
これを最後に持ってくるのは、映画一本の
バランスを崩してしまうようでもったいないことだと思う。

中盤の「姿見」が怖い怖いという評判だったので構えていたのですが
オチで
爆笑してしまったのは正しい見方なのか正しくないのか・・・

シリーズ化しているようなので
「おっ!」と驚くような新しい「恐怖」を見せつけてくれるのを
期待したい。

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2 コメント

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最近の恐怖ドラマは (オタクイーン)
2006-08-28 21:32:03
「怖がらせたいのか」「笑わせたいのか」「ちょっといい話に感動させたいのか」よく分からないものが多いですよね。

怪奇番組特有の、人を恐怖のどん底に突き落とすようなパワーある作品の登場を期待したいです。



この「怪談新耳袋」、ブラポーさんがご覧になった劇場版は見逃しましたが、たまに深夜で放送していたものを見た事があります。面白い試みとは思うのですが、まだまだ「ぬるい」。深夜なんですから、怖くて明かりが消せないくらいの名作が欲しいです。



古いオタクの私などは昔の番組「怪奇大作戦」などがお気に入り。今もたまに見ますが、最近の番組と違い即物的な恐怖(首が飛ぶとか人が絵から抜け出るとか)が満載の、恐ろしいドラマです。放送禁止になった回もあったりして。



またまたご迷惑とは思いますが関連記事をTBさせていただきます。この記事は別に怖くありませんので(笑)よろしければご笑覧下さい。
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恐怖のどん底(笑) (ブラボー)
2006-08-29 09:44:22
おっしゃるとおり、

パワーがあるものになかなか出会えません。

テイストとしてはわかるのですが、

さらっとした作品が多いですね。



もっと枠からはみ出た、逸脱したものが見たいです。(大笑)

恐怖ドラマにはセンスが必要と思いますが、好みもあるのでしょうか。



私も世間で恐いといわれるものを見ても

?だったり、

また「感動」「泣ける」というものも

「ゼンゼン」だったりするので、

ツボがずれているのかも。



「怪奇大作戦」はおぼろげながら記憶にあります。(カマトト)

岸田森さんが出ていましたね!また見たい!!見たくなりました!



私も好きなもので、

恐怖映画について語ると止まりません。(笑)

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