邦画ブラボー

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「雁」

2004年08月07日 | ★愛!の映画
高利貸しのおめかけさんになった薄倖の娘が
学生に淡い恋を抱き・・
森鴎外原作の「雁」の高峰秀子版を見ました。

坂の途中にある小さな家は、
いつ旦那が来てもいいように
こざっぱりと片付けられている。
旦那は商いの合間に昼間でもそそくさとやってくる。
そんな時、お玉は女中に小遣いを渡し銭湯にやるのです。

玄関の格子戸にそっとかんぬきをかける仕草が
色っぽく傷ましい。

身分違いのエリート青年の将来を想って、
身をひく姿が哀れ。
芥川龍之介の息子、比呂志がその青年を演じている。

明治の家・街並みが見事に再現されている。
東野英次郎がいいんですよねえ。憎たらしさの中にも
味があって。お玉を呼ぶ声が甘ったるくて。

豊田四郎の大傑作。

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