海辺に心中とみられる遺体。
が、腑に落ちない点がいくつか。
警察の執念の捜査で、
ある人物が浮かび上がってくるが
彼には完全なアリバイがあった。
最初から犯人が割れている展開。
前半は刑事の捜査風景で地味だ。
色でいえば鼠色なのだが
中盤、高峰三枝子の登場から一気にパアッと薔薇色に
華やぐのはさすが。
黙っていても、目はもちろん、背中が、肩が、まつ毛が演技していて、
隙というものが無い!
口の開け方、眉の動かし方が綺麗!
この世にこんな綺麗な人がいるのか
と、
いちいち細かいところまで見てしまいます。
昔の床屋さんに貼られていたポスターの男性みたいなイイ男系若刑事は、
この後刑事役が多くなった南廣。
固い喋り方が初々しい。
彼の目線で、「この男、何かクサイ」と
アリバイ崩ししていく面白さ。
脇は加藤嘉/志村喬らのベテランが支えているのでバッチリ。
公開されたのは1958年で、蒸気機関車が移動手段。
もちろん新幹線は走っていない。
飛行機はまだ一般的ではなく、一日に数便のみの時代の話だ。
推理も楽しいが、やっぱり人間を深く描く清張作品ならではの
楽しみ方がある。
その意味で、上手い俳優は不可欠なのだ。
高峰三枝子が色っぽくて哀しくてこのうえなく美しい!
魚に餌をやっていても寝ていても
座っていても寝巻きを着ていても
何をしていても何を着ていても美しい。
やんちゃな男をやらせたら天下一品の山形勲(夫役)は果報者である。
プラットフォームの「四分間」シーンは
さらっと流されている。
事件の犯行現場も直接的な描写は無いので、想像に任されている感じ。
ここにも、昭和の女がいた。
清張さんは
少年の頃から苦労したと聞いたけど、
恋愛経験も豊富なのかなあ。
フッたりフラレたりと修羅場もくぐったのだろうか。
女性心理を書くのがとっても上手いわねえ。
1958年 監督 小林恒夫
原作 松本清張
脚色 井手雅人
音楽 木下忠司
美術 田辺達
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が、腑に落ちない点がいくつか。
警察の執念の捜査で、
ある人物が浮かび上がってくるが
彼には完全なアリバイがあった。
最初から犯人が割れている展開。
前半は刑事の捜査風景で地味だ。
色でいえば鼠色なのだが
中盤、高峰三枝子の登場から一気にパアッと薔薇色に
華やぐのはさすが。
黙っていても、目はもちろん、背中が、肩が、まつ毛が演技していて、
隙というものが無い!
口の開け方、眉の動かし方が綺麗!
この世にこんな綺麗な人がいるのか
と、
いちいち細かいところまで見てしまいます。
昔の床屋さんに貼られていたポスターの男性みたいなイイ男系若刑事は、
この後刑事役が多くなった南廣。
固い喋り方が初々しい。
彼の目線で、「この男、何かクサイ」と
アリバイ崩ししていく面白さ。
脇は加藤嘉/志村喬らのベテランが支えているのでバッチリ。
公開されたのは1958年で、蒸気機関車が移動手段。
もちろん新幹線は走っていない。
飛行機はまだ一般的ではなく、一日に数便のみの時代の話だ。
推理も楽しいが、やっぱり人間を深く描く清張作品ならではの
楽しみ方がある。
その意味で、上手い俳優は不可欠なのだ。
高峰三枝子が色っぽくて哀しくてこのうえなく美しい!
魚に餌をやっていても寝ていても
座っていても寝巻きを着ていても
何をしていても何を着ていても美しい。
やんちゃな男をやらせたら天下一品の山形勲(夫役)は果報者である。
プラットフォームの「四分間」シーンは
さらっと流されている。
事件の犯行現場も直接的な描写は無いので、想像に任されている感じ。
ここにも、昭和の女がいた。
清張さんは
少年の頃から苦労したと聞いたけど、
恋愛経験も豊富なのかなあ。
フッたりフラレたりと修羅場もくぐったのだろうか。
女性心理を書くのがとっても上手いわねえ。
1958年 監督 小林恒夫
原作 松本清張
脚色 井手雅人
音楽 木下忠司
美術 田辺達
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発見されたそうですね。
この「点と線」は、原作の方が優れていた
かも知れません。
安田のアリバイをひとつひとつ崩していく
スリリングさが、映画ではいまひとつ描き
こまれていず惜しい気がしました。
原作を先に読んだからかも知れません。
今では、時刻表を手に取ることもありませんが、
時刻表に惹かれるのは「点と線」の影響かも
知れません。
ちなみに銀河流星は、お時と佐川の心中死体が
発見された海岸に行ったことがあります。
全然、面影がなくあのあたりの変貌ぶりに驚き
ました。(あたりまえですが)
トリックを考えついたと言っておられましたね~~
私は原作を読んでいないので
じっくり読んでみたいと思っています。
高峰三枝子さんの美しさに、
ぼ~~っとしてしてしまいました。
時刻表って眺めていると
けっこう楽しいですよね。