なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

肺炎、肺炎

2014年12月25日 | Weblog

 一昨日に腰椎圧迫骨折で入院した83歳女性が昨夜から酸素飽和度と血圧が低下した。今朝整形外科医から相談された。入院時の胸部X線ですでに両側肺野に粒状~斑状影が広がっていた。今日のポータブル胸部X線で陰影がさらに広がっていた。入院後から普通に食事が出ていて、8~10割食べていた。病棟看護師さんの話では明らかなムセはないそうだ。

 入院時から肝機能障害があり、CKは測定されていない。血清ナトリウムは正常域だった。意識障害があり、血糖が糖尿病薬の内服もないのに血糖40mg/dlと低下していた。グルコース静注で回復した(と、理解したが、入院時に比べて戻ってはいなかった)。

 尿中肺炎球菌肺炎抗原とレジオネラ抗原は陰性だった。心電図は洞調律で虚血性変化は目立たない。心不全の所見はなかった。両側肺炎だが、進行が速すぎるようだ。基幹病院呼吸器科の先生に電話で相談すると、引き受けてくれたので、主治医の整形外科医同乗で救急搬送となった。

 脳梗塞再発で入院した76歳男性は、食事がとれそうだったので、嚥下訓練担当の言語療法士(ST)に依頼してゼリー食で嚥下をみてもらっった。大丈夫でしょうということで、ゼリー食を続けたところ、昨夜から発熱が出現して酸素飽和度が低下した。今日ポータブル胸部X線で確認すると、両側に誤嚥性肺炎があった。絶食にして、抗菌薬(ゾシン)を開始した。これは経管栄養しかないようだ。

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