なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

病院総合診療学会2日目

2017年09月15日 | Weblog

 「The Diagnostic Strategy」志水太郎先生

 症例は50歳代男性の運動失調。甲状腺ホルモンは正常域だが、抗Tg抗体陽性・抗TPO抗体陽性(髄液の抗Tg抗体も陽性)で診断は橋本脳症。他疾患が否定的な中枢神経症状の時は橋本脳症も考慮する必要がある。

 「IDATEN 想定外の奴らに気をつけろっ!鑑別診断に挙がれば慌てずに済む感染症」岡秀昭先生、忽那賢志先生、上原由紀先生

 岡先生の症例は、1)レプトスピラ症、2)卵形マラリアの休眠体再発、3)チクングニアウイルスによる関節炎。海外渡航歴は過去のどこまで訊くかという話が出た。普通は過去3か月くらいだが、不明熱で原因が不明な時は、生涯全体に渡って訊く必要があるという。沖縄に行くのは海外渡航歴ではないが、感染症を考えると渡航歴扱いになる。忽那先生はマクアックな(本人談)ダニの話。ツツガムシはマダニではない。

 「バイタルサインでここまでわかる」徳田安春先生

 若手医師セミナーでの講演と被っていたような気がするが、本当に何度聴いても勉強になる。ナース向けでは分かりやすい本を出されているが、バイタルサインの決定版の著書を出してほしい。

 「American Collage of Physicians choosing wisely」、「病院総合診療医に必要な診療スキルを学ぶ」もざっと聴いて帰ってきた。ディズニーアンバサダーホテルはないなあ。会場としては、昨年の品川プリンスホテルがよかった。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 病院総合診療学会1日目 | トップ | 周期性発熱 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事