中野不二男(新潮社)
相当前(1989年)の出版ですが、ノンフィクションとしておすすめ本だったので、読んでみた。
最先端の技術開発の苦労話で、なかなか日本人には、発想できない世界を一種の「変人」たちが成し遂げる。どこか負荷の国で発明したものを改良して売るのは得意だが、最初に着手するというのが苦手な我が国のメンタリティ。開発に着手した会社が倒産したのが残念だ。
実は、個人的な経験だが、胃がんの手術でこのレーザーメス(メスと言うよりレーザーで”焼く”というのがふさわしい)を使って、患部を蒸発?させたことがある。おそらくこの技術の開発の初めに近い時代だったのかと推測している。手術はその意味(切除または焼ききった)で成功した。
恩恵にあずかっていたわけで、ある意味身近な医療技術だったと言える。
文章的には、ちょっと物足りないところがあったが、内容で読ませた。😛