今年も終わりですね。

何だかあわただしい一年が終わろうとしています。
何度もやって来た、台風。

暑くてながーい夏。
強風で、電車が止まったり、ベランダの屋根が飛ばされそうになったり、

川が増水して後ほんの少しで、決壊するところだったり。
大きな被害は、まぬがれたけど、自然災害の恐怖に振り回された一年だった。

実際に被害に合われた方のことを思うと、心が痛む。

高齢ドライバーによる悲惨な交通事故。

老々介護に疲れての殺人。

長年にわたる息子の暴力に耐えかねた父親の殺人事件など・・・。

なんともやりきれない事件が多くあった。

来年こそは、良い年であってほしい。
虚しい願いだと言われるかもしれないけど、願わずにはいられない。

皆様も、どうぞ良いお年を、お迎え下さい。

クリスマスの街で・・・。

昨日は、この冬一番の寒さだった。
早朝の街は、まだシャッターの降りている店が多く、その店の前だけに、小さな灯りがついていた。

店のショーウインドウを、小柄なおばあさんが、丁寧に磨いている。
清掃会社のマークが付いた制服は、大き目で、足元もおぼつかない。

８０は、とうに過ぎてるだろうに・・・。
こんな年になってまで、働かなくてはいけないなんて・・・。

赤くなった手に雑巾を、握りしめて、思い切り背を伸ばして、ガラスを拭いている姿は、痛々しくて涙が出た。
７５歳まで現役？

何処かの誰かは、おっしゃるけど、この現実を知っていて、そんなことを、おっしゃっているとは、とても思えない。
地元で、知られたケーキ屋さんの前には、朝からヘビのような、行列が出来ている。

富む者がいて、貧しき者がいる。
何時の時代も、何も変わらない。

今にも雪が、降り出しそうなクリスマスの街。
子供の頃読んだ絵本を、ふと思い出した・・・。

忘年会 ㊳

マスターの店恒例の忘年会が、今年もまたやってきた。
顔ぶれは、いつものメンバー。

ヤマさん、ヤマさんの奥さん、冬子さん、マスターの店の近所のご隠居、加藤のおじいちゃん。それに、新顔の久実さんも加わって、マスターお手製の料理を囲んで、話に花が咲いた。

昔は、酒豪だったという加藤のおじいちゃんも、今は、ワインを嗜む程度で、却って、日ごろは静かな冬子さんがワインを飲んで、陽気になつたり、久実さんが、意外にも笑い上戸だったりで、ゲコのマスターは、皆の様子を見て楽しんでるようだった。

ヤマさんは、台風のせいで、アンテナの修理に走り回った日々を振り返って、本当に、忙しい年だったとぼやいていた。
でも、そのおかげで、売り上げも良かったしねと、奥さんが付け足した。

マスター特製のポテトサラダのレシピを、久実さんがたずねたり、ご隠居と冬子さんの若かりし頃の思い出話に耳を傾けたり、
楽しい時間が過ぎていった。

最近の若い世代は、忘年会が、苦手という人が増えているらしい。
でも、気の合った仲間と、ささやかだけど、毎年忘年会が出来るって、シアワセだなと思う。

久し振りに風邪を引いた ㊲

「凄い声ね。」
冬子さんが、気の毒そうに言う。

「仕事休めないの？」
「休めないんですよ、忙しくて・・・。」

マスターが、柚子茶を運んできてくれた。
のどに良いから飲んで見なよと言ってくれた。

ああ、のどに沁みる・・・。

「でも、あなたが風邪ひくなんて何年ぶり？
無理してるんじゃないの？」

「そうかもしれませんね、代わりがいないから、休めなくて。」
「ホントは、家でゆっくりしたら良いのにね。」

「治りが悪いと、年を感じますよ・・・。」
「年っていうより、風邪は、誰でもひくけど、無理しないのが一番なんだけどね。」

マスターや冬子さんに慰められて、午後の仕事に戻った。
何だか寒気もしてきたような気がする。

肉大根

師走に入り、朝夕の冷え込みが、厳しくなってきた。
寒い日には、肉大根の煮物が、オススメ

朝市で新鮮な大根を、手に入れたので、早速こしらえてみた。

　　　　　　　　材料

大根、半分。　　豚バラ肉２５０ｇ。　生姜。　砂糖。　料理酒。　醤油。　だしの素。
　　　　　　　
　　　　　　　

深めのフライパンにサラダ油を、薄くひき、大根の銀杏切りにしたもの、豚バラを大きめに、切ったものを痛める、
大根と肉を焦げ目が付くくらい炒め、だしの素、砂糖、酒、醤油を足し、水を少な目に注ぎ、味がしみこむまで煮る。

途中で、おろし生姜を入れ、仕上げに七味唐辛子をかける。
器に盛った時、柚子の松葉切を飾りに載せる。

火を止めて暫く置くと味が染みて、より美味しくなる。
砂糖醤油は、好みで入れて。　砂糖を、やや多めに入れたほうが美味しく仕上がる。

熱々ご飯にも、お酒のおつまみにも合って、体が温まること請け合いなし。