店の常連が、勢ぞろいした久しぶりの忘年会は、9時半に、お開きとなった。
後かたずけは、久実さんと航が、マスターを手伝うと、申し出たけど、
すっかり酔いが、回った二人を見かねて、結局、渚が手伝うことになった。
遅れてきた星も、料理は、得意じゃないけど、皿洗いくらいは、出来るからと、マスターのエプロンを借りて、手伝い始めた。
ヤマさんが、冬子さんと加藤のおじいちゃん、椿さん親子を、車で送っていった。
航は、悪いと思ったのか、一度、久実さんを、アパートに送った後、差し入れだと言って、コンビニで、肉まんと、餡まんを買ってきてくれた。
「マスターや、渚ちゃんは仕事が忙しくて、あんまり食べてないでしょ。星さんも、後から来たから、中華まんくらいまだ、いけるでしょ」と、皆に勧めてくれた。
マスターが、航の心遣いに、感謝して、☕入れるから、一旦休憩しようよと言った。
渚と星も、タオルで、手を拭くと、航に、お礼を言ってから、まだ湯気の出ている中華まんを、頬ばった。
「外、寒かったけど、星が綺麗でしたよ」航が、二人に話しかけた・・・。