読書日和

お気に入りの小説やマンガをご紹介。
好きな小説は青春もの。
日々のできごとやフォトギャラリーなどもお届けします。

「16歳の白い地図」

2007-11-10 16:16:03 | ノンフィクション・エッセイ
今回ご紹介するのは歌手・川嶋あいさんのノンフィクション「16歳の白い地図」。
路上活動時代のことが綴られています。

-----内容-----
歌手になるために上京。しかし、なかなか芽が出ずに街へ。
渋谷を拠点に路上ライブを続ける歌手、川嶋あい。
街で歌い続ける16歳の少女が抱く不安、そして夢と希望を写真、本人直筆のイラストとテキストでつづる本書。
みずみずしい言葉で満ちた本書には、次々とヒットをリリースする歌手、川嶋あいの原点がある。
当時、書きためていた未発表作品を特別収録。


-----感想-----
『渋谷公会堂でライブをやろう!
手作りのCDを5000枚売ろう!
路上ライブ1000回やろう!それも女子高生のうちに…。
きっと何かが始まるはずだ。
そう思ってスタートさせた路上ライブ。
今振り返ってみると「勇気」だったのか「最後のカケ」だったのか、もうわからなくなってきている。
どっちにしても、私にとって「大切な一歩」だったことは間違いない。』


これは本の最初のほうにある、川嶋あいさん直筆の文です。
目標が3つ掲げられていますが、既に彼女はこの目標を全て達成しました。
何もないところから一歩一歩進んできて、本当にすごい頑張りだと思います。
今では有名なアーティストとなった川嶋あいさんですが、そこに至るまでにはかなりの苦労があったようです。
中学を卒業した春、歌手を目指して東京に上京。
初めての路上ライブは、拍手も歓声もなく、誰も聞いてくれなかったとありました。
それでも地道に路上ライブを続けていき、徐々に軌道に乗ってきたある日、路上で大学生から声をかけられました。
それは「手伝わせて」という言葉でした。
ついに、彼女の頑張りが新しい仲間を作ったのです。
その日から、少しずつ仲間も増えたみたいです。

川嶋あいさんには父も母もいません。
父は小学校のときに、母は16歳のときに、亡くなっています。
新たな仲間ができて、『父も母もいなくなった。でも、この東京でちゃんと新しい家族ができた』という言葉には心が温かくなりました。
右も左もわからない東京で、たった一人で地道に頑張るその姿勢が、回りの人の心を動かすのかもしれません。
この本を読んで、川嶋あいさんのCDを聴きたくなってきました☆
「I WiSH」の曲は何度か聴いたことがありますが、「川嶋あい」の曲はまだ聞いてないので、ぜひ聴いてみようと思います。
何かオススメがあったら教えて下さいね(^-^)

※図書レビュー館を見る方はこちらをどうぞ。

最新の画像もっと見る

4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
いい話ですね・・・ (viviandpiano)
2007-11-10 17:54:39
輝かしい舞台に立っている人にも、
勇気を振り絞って1歩踏み出す瞬間があるんですね。
ノンフィクションだけに胸にせまるものがありそうです。

苦労した分だけ、彼女の曲の世界も大きくなってるのかも・・・
返信する
viviandpianoさんへ (読書日和)
2007-11-10 18:46:57
勇気を振り絞って踏み出した一歩、今も川嶋あいさんの心に残っているのだと思います。

たしかに、そういう苦労があったからこそ、今日の彼女があるのかも知れませんね。

心に残る一冊でした。
返信する
Unknown (ビオラ)
2007-11-10 20:59:37
なんて勇気のある人なんでしょう・・・ものすごい信念でこの人生・・歌にかけた!って言うのが、記事から伝わってきました。
最初にお父様がお亡くなりになられた時点で、これからの自分を幼いながらにも考えたにちがいありません。自分の力で強く生きていかなければ・・って。
恵まれた環境の中で育ったあいさんと同じ年頃の女の子には、この路上ライブ等の目標3つは、まず浮かんでこないのではないかと思いますから。
私もあいさんの曲を聴いてみたくなりました。
返信する
ビオラさんへ (読書日和)
2007-11-11 19:43:48
そうですよね、こういう目標って、本気で歌を頑張ろうって人にしか持てないでしょうし。

それを全て達成するのがまたすごいと思います。

その努力の結果、歌手として花開いたのでしょうね。
返信する

コメントを投稿