読書日和

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参議院選挙2016 民主主義の否定

2016-06-30 19:22:13 | 政治
今回の参議院選挙の争点の一つである憲法九条改正。
憲法九条改正を目指す安倍晋三首相に対し、民進党、共産党、社民党、生活の党と山本太郎となかまたちの野党四党が選挙協力をし、憲法九条改正反対の主張をしています。

この憲法九条改正反対の主張について、民進党の作った参議院選挙用ポスターが目に留まりました。
そのポスターには「まず、3分の2を取らせないこと」と書いてありました。
3分の2とは中学校の社会の授業などでも習う「憲法改正の発議に必要な国会議員の数」です。
衆議院と参議院の両方で国会議員の3分の2以上の賛成があった場合に憲法改正が国会で発議され、憲法改正をするかどうかの国民投票が行われることになります。

ここで疑問なのが民進党、共産党、社民党、生活の党と山本太郎となかまたちによる「3分の2を取らせない」という政治主張。
これは民主主義を否定しています。
この野党四党は「3分の2を取られたら憲法九条が改正されてしまう。よって3分の2を取らせない」と言っていますが、改憲派の国会議員が衆参両院で3分の2以上になった場合に行われるのは「憲法改正の発議」です。
この発議により憲法を改正するかどうか国民に意見を聞くことになり、国民投票が行われます。
国民投票で過半数以上の賛成があった場合に初めて憲法が改正されることになります。
憲法を改正するかどうかについて、最後に判断するのは主権者である国民なのです。
民主主義的な手法である投票による多数決によって決まります。
野党四党の主張は憲法改正について国民に意見を聞くことさえ許さないと言っているのであり、明らかに民主主義を否定しています。

安全保障法制(集団的自衛権)の時にあれだけ「民主主義の否定だ」と主張していた人達が平気で民主主義を否定するとはどういうことなのでしょうか。
つまり気に入らないもの(集団的自衛権)が可決された場合は民主主義の否定だと言う一方で、同じく自分達の気に入らないもの(憲法九条)が改正されるかも知れない場合、阻止するためなら平気で民主主義を否定するというダブルスタンダードを使っていることが見て取れます。
共産党全員、社民党全員、民進党の大半の議員のような反日左翼思想の人達によく見られる傾向であり、こういうところが不信感を持たれる原因なのだと思います。
憲法九条改正反対を主張するのは自由ですが、国民に意見を聞くことさえ許さないというのは酷いです。

ちなみに日本には中国による尖閣諸島侵略という目の前に迫っている危機があります。
最初、漁船による領海侵犯が行われ、次に巡視艇による領海侵犯が行われ、やがてそれが頻繁に行われるようになり、先日はついに中国軍の艦艇による領海侵犯が行われました。
中国による侵略行為はどんどんエスカレートしており、このまま行けば遠くない将来、武力による尖閣諸島侵略に動くでしょう。
私は戦争は嫌なので、そのような戦争を仕掛けられる未来になってほしくはないです。
中国による尖閣諸島侵略を阻止するには中国に「日本に戦争を仕掛ければこちらもただでは済まない。迂闊には動けない」と思わせること、つまり抑止力を高めることが重要であると考えます。
昨年秋の安全保障法制で集団的自衛権の行使が可能になり従来より抑止力を高めることができましたがまだ万全ではなく、憲法九条改正という問題が残っています。

中国の尖閣諸島侵略がどんどんエスカレートしている現状を見ても、こちらがいくら憲法九条を信じても中国は尖閣諸島の侵略を止めてはくれないことは明らかです。
憲法九条の平和の理想は世界中の全ての国が善良で他国の領土を侵略する国が一つもない場合にしか成り立たないことを受け止める必要があります。
平和とは憲法九条を信じてさえいれば守れるものではなく、危機に対処することによって初めて守れるものです。

現実の一切から目を逸らし憲法九条に縋り付くのではなく、領土を侵略してくる国がいるという目の前に迫っている危機に対応できる憲法にしてほしいです。
抑止力を強化し、日本の平和を守れる可能性を高めるため、私は憲法九条の改正を希望します。
そして憲法九条の改正を目指す安倍晋三首相を支持します。
戦後誰も成し遂げられなかった憲法九条改正を、安倍晋三首相に成し遂げてほしいです。

参考記事
「平和記念公園の折鶴から見る戦争と平和」
「参議院選挙2016 民進党と共産党の共闘について」
「参議院選挙2016 自衛隊予算は人殺しのための予算という政治主張」