今夜も本をまくらに。

山歩きが好き、落語が好き、おいしい物が好き、中島みゆきが好き、
でもやっぱり活字がなければ生きていけない私。

長流の畔

2020年06月29日 | 「本」のひきだし

ブクログより


前作と、よしもとばななの対談を読んでから、宮本輝はもういいかなぁ、と思いました。
どういえばいいのか、理屈っぽいというか、説教臭いというか、自分はこれだけの人生を生きてきて、今こうあるんだ、というような自信。
それに対して、よしもとばななも、はいはいと同調するそういうのが鼻について嫌でした。

でもこの流転の海シリーズは別ですのでやっぱり読みます。
状況はなんだか悪いほうへ悪いほうへ向かって行っています。歯車が狂い始めたというか、物事がすべて思うようにいきません。今回ノブちゃんはあんまり登場しませんが(高校生なのかな)やはり苦しい時代だっただろうと思います。作者も言っているように自伝なので、ほとんど真実なのだと思って読んでるわけですが、そこまでさらけ出すのか・・・という思いです。
いよいよ次巻が最終章、行く末が気になります。

小説の登場人物には結構共感できたり、すんなり入り込めるんですが、対談やエッセーはその人の素がでますね。


長流の畔(ちょうりゅうのほとり) / 宮本輝

2019/10

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よれよれ肉体百科

2020年06月28日 | 「本」のひきだし

ブクログより


前作重くて長い話を読んだので・・・
なんて言ったら群ようこさんに叱られますね。
年を取るということはこういうことなんだよね。
しみじみと実感させられ、はっとして自分の体を確認したり、思わず失笑したり、苦笑したり、ため息をついたり・・・

身体各部56か所、このように老化しますよ、という解説本です。
私もこの年になり、わざわざ解説していただかなくても十分わかっておるのでございます(シュン)


よれよれ肉体百科/ 群ようこ

2019/9



≪本日の暦≫
菖蒲華(あやめはなさく)   七十二候

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まだ春山です、鍋倉山~藤倉山

2020年06月20日 | 「山」のひきだし
花を見に行きましょうと誘っていただき、出かけてきました。
今年の春は、フクジュソウもミスミソウもヤマシャクも、とにかく何も見に行っていないのです・・・


電車で来る人たちと今庄駅で待ち合わせ。
私は車で行きました。駅の両側に大きい駐車場がありとても便利です。4月から少し利用方法が変わったとかで、注意が必要です。


駅前の看板


駅を右手に見ながら古い街並みを行きます。


登山口の看板


歩き始めるとイカリソウが出てきます。


八十八か所観道山弘法寺の参道になっている登山道わきには石仏が並んでいます。




タムシバもあちこちにいっぱい。
枯れ木の中にチラチラ白い花がきれいです。


白いハンカチをふわりと乗せたような。


岩屋不動明王の祠。






ごくらく橋を渡ると


観道山弘法寺に到着。


イワウチワが出てきました。


このあたりではトクワカソウというのでしょうか。




おもしろい。


鉄塔を超えて






小さな標識がなければ通り過ぎてしまいそうな頂上。
このあたりで密を避けてバラバラと散らばりランチ。


ずっと咲いています。


藤倉に向かいます。


ブナの変木


何とも気持ちのいいブナ林、芽吹きの頃や秋の紅葉は素晴らしいでしょうね。


ここも地味な頂上です。




何とか椿、忘れました💦


タムシバはずっとありましたね。




愛宕山まで降りてきました。


燧ケ城跡。源平時代に木曽義仲が籠城した古戦場、だそうです。


カタクリがやっとお目見え。








3時の電車に間に合いそうだというので、カタクリの群生地には寄らず帰ることに。
これだけ見られたら十分です。




新羅神社の境内。


花盛りです。


今年の春の花はもうあきらめていましたが、一気に取り戻すかのようなお花見山行でした。
カタクリの群生地も近頃は鹿の食害にあって少なくなったとか、頑張って毎年咲いてほしいです。

花ありお寺あり古戦場あり、そしてアップダウンはあまりなく歩きやすいとってもいいコースでした。


2020年4月6日(月)晴れ/曇り

鍋倉山516m~藤倉山643,5m  福井県


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バラカ

2020年06月06日 | 「本」のひきだし

ブクログより


根底のテーマは東日本大震災である。
震災により被害を受けたもの、震災を食い物にするもの、震災を鎮静化(表面上)させるもの、そんな中で一人の少女バラカは大人の都合で振り回され翻弄され、運命にゆだねられる。

登場人物のほとんどに猜疑心をもってかかるようなストーリーで誰を信用してよいのか、誰一人として共感できず、寄り添えず、でも1文字たりとも目が離せない。

(バラカが)かわいそうという言葉では到底すまされず、ただただ逃げて、生き延びてといつしか応援している。
ありそうであり得ない桐野さんの今回の作品は、題材が題材だけに考えさせられるし、久々に読み応えあり。


バラカ / 桐野夏生
☆☆☆☆☆


去年、山のお友達から思いがけずニンニクの種?を頂き、ニンニクを初めて植えました。
で、葉っぱも茶色くなって枯れてきたので本日収穫しました。



ひとかけらのニンニクがちゃんと一個の玉になってる!!
こんなにたくさんどうして食べようかな~


≪本日の暦≫
蟷螂生(かまきりしょうず)  七十二候
カマキリといえば、去年の祇園祭の山鉾巡行で「山一番」となったのが蟷螂山(とうろうやま)
記念のお守りを求めに出かけましたがすでに売り切れで、粽を買ってきたのでした。
今年は新型コロナウイルス感染拡大の懸念から山鉾巡業は中止らしいです。寂しいですね。

そして今夜は満月です。ちょっと曇っていますが・・・

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続く家族登山・三上山

2020年06月01日 | 「山」のひきだし
家族登山第二弾です。
本日も天気がよろしくて、今回はもう少し遠出をしようかと三上山へ出かけました。
地元ではどこからでもそのとんがり山は識別できて、近江富士と慕われている山です。


登りは表参道を。


この道は岩が多くて子供たちは大喜び。







何度も来ているので慣れたもの。




ツツジがあちこちで真っ盛り。


まずは頂上直下のお社にお参り。


頂上で。

頂上は展望もないし、鳥居の前あたりでお昼にします。
日が当たると暑い暑い、とってもいいお天気で大勢の家族連れで賑わっています。
みんな考えることは同じで、山歩きならコロナ感染の心配もないだろうということで繰り出してこられた模様です。
まだ緊急事態宣言も出ていないし、のどかなものでした。

お日様をいっぱい浴びて、本日もリフレッシュできました。


2020年3月26日(木)晴れ
三上山・滋賀県野洲市







《本日の暦》
麦秋至(むぎのあきいたる)  七十二候

あちこちの田んぼではまさに麦が小麦色に色付いています。
小津安二郎監督の映画に「麦秋(ばくしゅう)」というのがあります。
原節子・笠智衆・・・昭和の映画はネーミングにも味がありますねぇ。

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