今夜も本をまくらに。

山歩きが好き、落語が好き、おいしい物が好き、中島みゆきが好き、
でもやっぱり活字がなければ生きていけない私。

冷血 上

2013年01月28日 | 「本」のひきだし

ブクログより

「日本語で書かれ2012年に刊行された書物の中で最高の作品である」 永江 朗氏

「しばらくは他のどんな作品も読めないと思う。」 某書店員さん

「人間存在の根源を問う、高村文学の最高峰!」 等々

ある日の毎日新聞のこの作品の広告だ。いずれもすごいうたい文句に思わず目が釘付け。


高村さんといえば、その昔「マークスの山」「レディージョーカー」で「このミス」第1位になり、私の作品をミステリーという枠で、ひとくくりにしてもらいたくないとかなんとかで、その後はその選定に合わないように作品の発表の時期をずらしたり、また本当にミステリー要素のない、哲学的な作品になっていき、しばらく遠ざかっていた・・・

今回は私の好きな高村作品で、しかも合田雄一郎シリーズだ。
私は「レディージョーカー」以来、15年ぶりだそうだ。
15年たつと人間も、変わるし合田の変化もおもしろい。
その当時は、いつも真っ白のスニーカーで、家庭も顧みない事件一筋の男だったのに、今回の合田はなんと、野菜作りが趣味なのだ。
早朝4時に起きて、共同農場の作物の収穫などを手伝ってから、仕事に行く。
時には、肥料のにおいが手に染みついていたりする。びっくり! 定年後の趣味のためという普通のその辺のサラリーマンと同じじゃない。人間くさい合田さんである。



とまれ、話は進んで、後半「下」に続くのでありますが、段取りが悪くまだ順番が回ってこないのです(しくしく)


冷血 上 / 高村 薫
★★★★☆
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綿向山の樹氷

2013年01月25日 | 「山」のひきだし
今年はいつ綿向山の樹氷を見に行こうかなぁ。一人で行こうかなぁ。と思っていたところにお誘いのメール。

一人より二人、二人より大勢が楽しいです。
朝起きてみると、朝の冷え込みが少ない、昨日結構雨が降ったからなぁ。
途中から見る綿向の頂上はすっぽり雲に覆われています。
今日は樹氷は無理なんじゃない?

集合場所で、「お久しぶりです」の挨拶をして、私の挨拶はたいていどこでも「お久しぶりです」これから始まりますね。

去年来たときは、駐車場へ入る坂道がばりばり凍ってて怖かったのに、今日は全然雪はありません。昨日の雨ですっかり溶けたのね。

でもみんなとわいわいおしゃべりをしながら歩くのは楽しい、退屈なつづら折れの道もあっというまに3合目の小屋に着きます。

このあたりから雪が出てきました。しばらくいってアイゼンを装着します。
すると後ろから・・・わあ~今日も遭遇しました。「綿向を走る人」



私は二度目ですが、Rさんも出会ったらしく、なんでも地元の消防士さんで、非番の日は日の出から日没まで、何回も往復されるそうです。走って・・・
今日の出で立ちも、半袖半パン、足元はなぜか草履履き・・・私たちを追い抜いて行かれました。

五合目の小屋でお多賀さんの糸切り餅などをいただき小休止、ふと外を見るとお~走る人が降りていく、もう頂上まで行ったの?
さて出発の準備をしていると、外でDさんの話し声がします。なんと会社の元同僚のかたにばったり出会われたんだそうです。何という偶然・・・こんなことがあるんですね~ 10年ぶりだそうです。


五合目の小屋から竜王山方面。


すれ違う人に上の樹氷情報を聞き、俄然期待は高まり、足取りも少し軽く行きますと、あたりの木々が少し白くなってきましたよ。

七合目、行者コバに着きますといや~きれいな樹氷が出てきました。



もうどこを見ても、樹氷、樹氷です、がここからの冬道は結構な急勾配で、のんびり樹氷を見ながら歩くという具合には行きません。
ふ~ふ~言いながら、ちょっと足を止めて休憩がてら眺めます。


かなり長い樹氷です。


こんなにきれいなのに、足元ばかり見ていたりします。


樹氷のトンネル。

頂上は後にして、展望を楽しみに行きます。


鎌ガ岳が。


うわ~~

ブナの木が変形して、ちょうどアーチのようになっている木があります。
名付けて「幸福のブナの木」このアーチを潜ると幸福になれるんです(言い切る)
今日は雪が少なくて潜れそうです。不幸でもないけど、より幸福を求めて(欲が深いなあ)


懺悔しているわけではないのです。

さ~頂上でお昼だお昼。
暖かいうどんに、手の込んだスモークハム!デザートはロールケーキ、お団子、干し柿、私は栗の渋皮煮、いろいろごちそうさまでした。

帰りはシリセード用のそりまで用意しましたが、雪が硬くてちょっと怖いのでおとなしく足で下ることにしました。
帰る頃には、樹氷が溶けてぱらぱらと落ちてきて、スノーダストならぬアイスダストを浴びながら帰ったのでした。

つかの間、青空ものぞきましたが、くっきり晴れた空に映える樹氷は望めませんでした。
でもあまり期待していなかったのに、こんなにきれいな樹氷が見られて大満足でした。


平成25年1月23日(水)曇り
滋賀県日野 綿向山 / 1110m











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図書ボランティア

2013年01月24日 | 「図書ボランティア」のひきだし
いよいよ三学期になりまして、一月はローテーションに入っていなかったので、のんびり構えていたところ、土曜日に「インフルエンザに罹ってしまいました、来週の当番変わってもらえませんか?」とメールが来ました。

慌てて図書館へ本を借りに行きました。
今回手に取った本は偶然にも、長谷川義史さんのばかり。


ブクログより

一冊目は、翻訳が長谷川さんです。「長谷川さんは大阪の人なので、関西弁に訳されてますが、書かれた人は関西弁では書かれてないと思いますよ」と説明すると「クスッ!」と反応してくれました。

クマさんが無くしたボウシを動物たちに聞きながら探していると・・・最後はちょっとコワイお話。



ブクログより

ねずみのチュッチは、くいしんぼう。食べても食べてもいつもはらぺこ。そんなチュッチを食べてしまった猫、その猫を食べてしまったライオン、そのライオンを食べてしまったヘビ・・・あはは~ありえないおかしさです。
絵を長谷川さんが描いています。



ブクログより

最後は文・絵とも、こてこての長谷川さんの本。
だじゃれ満載、つっこみどころ満載、大人が読んでも十分楽しい本です。
特に長谷川さんの絵は、じっくり見ると細かいところにいろんな発見があってとってもおもしろいのです。
「よしこさんの串かつは、きょうもひとびとをしあわせにするのです」クスリ。



どこいったん / ジョン・クラッセン・長谷川義史・訳

おなかのなかの、なかのなか / あさのますみ・文 長谷川義史・絵

串かつやのよしこさん / 長谷川義史・文 絵


平成25年1月22日 2年1組

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中島みゆき ツアー 「縁会」

2013年01月18日 | 「暮らし」のひきだし


みゆきさんのコンサートツアーに出かけてきました。「縁会」2012~3です。

今回、地元での公演はなく一番近いところで大阪、う~ん大阪か~  公演が終わって家に着くとなんだかんだで12時近くになってしまいます。終わって会場の明かりがついた途端、はっと夢から覚めたように、余韻を楽しくまもなく駅もしくは、駐車場に急ぐという・・・あれ毎回イヤなんですね。遠ければ遠いほどイヤですね~

じゃあ近くに泊まっちゃおう、どうせ泊まるなら大阪じゃなくても、ということで今回は東京公演に行ってきました。
会場は「東京国際フォーラム・ホールA」です。東京駅から歩いていける大変便利な会場です。



お昼前に東京について、築地市場へお昼を食べに行きまして海鮮ひつまぶしなるものを食べました。
その後、銀ブラなどをしまして、思いっきりお上りさんです。
思いつきで入った、東急ハンズでは手のひらサイズの双眼鏡を購入して、準備万端。いざっ!!



ビルの合間にぽっかり月が


席が決まっているとはいえ、みゆきさんのコンサートは早めに入場しなくてはいけません。
何をするかといいますと、歌の合間に「お便りコーナー」なるものがありまして、みゆきさん宛に書いたメッセージをステージでみゆきさんが読んでくれるのです。今日もあらかじめ考えておいた文章を、係のお兄さんに見られながら丁寧に書きました。今まで読んでもらったためしはもちろんありませんが、一枚一枚読んで下さっていると信じて毎回書きます。

席は前から38番目のほぼ中央で、衰えかけた肉眼ではちょっと顔の判別がつかない、やっぱり双眼鏡は正解でした。
続々と入場してくる人を見ながら「すごいな~ たったひとりでこれだけの人を集めるなんてなぁ」とseikitiさんがしみじみとつぶやいていました。「うん、あんまり音楽に興味を示さないseikitiさんをも連れだすんやからなぁ」と心の中で同調しました。唯一みゆきさんのコンサートには同行してくれるseikitiさんなのです。

懐かしい歌から始まり、いつもは中程にあるお便りコーナーが随所随所にはさまれて、なんと15分の休憩があり、後半は新しいアルバム「常夜灯」をはさみながら、お色直しもしてぐっと大人の雰囲気、サックスとドラムのスイングで、まるでジャズバーにいるようです。
この間知らない曲が2曲ほど・・・聞いたこと無いなぁ。でも気にするまもなく進んでいくのです。
みゆきさんが言いました。「今回のツアーは、前回前々回で歌った曲を省いて選曲しました。ご心配なく、曲はまだまだあるのです、(で会場どっと沸く)でもあえて前回歌った曲を一曲入れました。」でイントロが始まった途端、前回もそうですがやっぱり、ぞわっと鳥肌が立って、じゅわっと涙が出ました。中島みゆきといえばこれですよ・・・
そしてコンサートで20年ぶりに歌うという曲、   私はこの2曲だけでも大満足。

アンコールは3曲だけ、いつもあるバックコーラスの持ち時間もなく、なんだかあっけなく終わってしまいましたが、今夜は急いで帰らなくてもいい、うふふ。


赤い煉瓦の今夜のお宿。

昨年10月にリニューアルしたステーションホテルです。部屋は3タイプありまして、皇居側の景色が見られるという部屋を選びました。ホテル側に手違いがあり、予約していたのより広い部屋に案内してもらいました。こういう手違いなら歓迎ですね。



部屋から見える景色。 オリンピック誘致の看板も見えます。


外観通り、なが~く部屋が伸びています。


レストラン

本当にまだ新しくて、ホテル特有の染みついたにおいが無くてとても気持ちが良かったです。

翌日は、皇居のあたりをぶらぶら、なんと中国人ばかり。どうして?日本人ももっと見学しましょうよ。
予約しておいたら中も見学できたのでした、が段取りが悪く・・・


二重橋だと思ってたら、違うそうな。



白砂青松ならぬ白雪青松、3日前に降った大雪がまだこんなに残っていました。

東京駅もずいぶん変わって、新しいお店やブースができています。もっともっと見て歩きたかったけど、時間と体力が足りませんでした。
また今度ねって、いつになることやら。







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母の遺産 新聞小説

2013年01月12日 | 「本」のひきだし

ブクログより


高齢化社会になった今、遅かれ早かれ私たちは親の介護に直面するだろうし、やがて介護される側にもなるだろう。
その親子関係が良好であるとか、険悪であるとかに関わりなく、その事態は避けられない。

主人公は、転んで骨折してしまったのをきっかけに寝たきりになってしまった母親を、姉と交代で介護している。
病院に入っている母をどちらかが毎日訪れる。
その昔、夫の介護をほっぽり出して、若い男と遊び歩いていた母親を、ふたりは快く思っていない、ばかりか嫌っている。が努めとして世話をしているが、わがまま放題の母親にホトホト手を焼いている。

家事、仕事、母の世話と多忙を極め染髪する間もない娘に向かって、「少しは身ぎれいになさい」などと言う母。
「・・・」返す言葉が無い主人公。
そんな母もやがて亡くなって、それで終わりなら単なる介護日記だが、そこから母方の不遇の女達の歴史がひもとかれる。

今や切実になりつつある老人介護や家庭崩壊、暗く重いテーマだけれど、最後に少し希望が見えたかな。


NHKのラジオで「ラジオ深夜便」という番組があって、まさしく深夜放送なのでたまにというかほとんど聴かないのですが、いつだったかふっと夜中に目が覚めて眠れなかったのでこれを聴いていたら、たまたま今月の書評コーナーというのをやっていて、この本が取り上げられていました。
なんだかとてもほめておられたのですが、なにしろ夢うつつで聴いていたので、明くる日ネットで調べて早速手にしたのでした。
水村美苗さん、初めての作家さんでしたが、名前の通り水が流れるような静かな静かな作品でした。


母の遺産 新聞小説 / 水村美苗
★★★★☆

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