今夜も本をまくらに。

山歩きが好き、落語が好き、おいしい物が好き、中島みゆきが好き、
でもやっぱり活字がなければ生きていけない私。

抱く女

2017年08月23日 | 「本」のひきだし

ブクログより



「抱かれる女から抱く女に」とウーマンリブ運動が起こり、連合赤軍事件が起き、不穏な時代70年代。

20歳の女子大生直子は、社会に傷つき反発しながらも、ウーマンリブにも学生運動にも違和感を抱き、自分の居場所を求めて常に焦燥感を募らせている。

そのうち兄が学生運動の犠牲になり、直子は新しい恋を見つけて新しい一歩を踏み出し始めた。

なんだ、新しい恋を見つけたと言っても結局、男に振り回されているじゃない。とこの終わり方にはちょっと不満ではあるが、久しぶりに現実味のある目新しいジャンルの話が新鮮だった。

桐野さんの青春時代が多少なりとも反映されているのだろうか。



抱く女 / 桐野夏生
★★★★☆





きつねのおやこ

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山の上ホテル 本2冊

2017年08月13日 | 「本」のひきだし

ブクログより


 東京にありながら、軽井沢にいるようなそんな快適な空間を提供するホテル。
 著名人が足繁く通い詰め、数々の名作を生み出したというホテル。

著者は創業者の孫で現在の経営者です。
先代の教えポリーシーを受け継ぎつつ、日々努力邁進されています。
数々の言い伝えられてきたエピソードは多少手前味噌的なものも感じられますが、いつでも常にお客様第一という姿勢はすばらしいです。

建築設計はヴォーリズであることや、その昔は米軍関係の施設であったことから、ドアノブの位置の高さであるとか、当時を偲ばせる内装だとかとても 興味があります。

著名人でもなく、常連さんでもなく、ただの一見さんでも同じもてなしが受けられるのか・・・確認したいところであります。


さらに関連本

同じく

山の上ホテルの流儀の素となった本だと思われます。
同じようなエピソードが出てきます。
常盤晋平さんもかなりのファンだったようですね。


2年ほど前、中島みゆきのコンサートの折、早速宿泊してみました。
ミーハーです・・・
千代田区にあり、最寄り駅は御茶ノ水駅です。駅の後ろに神田川が流れていて都心でありながらほっとするような駅でした。
駅から歩き出すと、沿道にはなぜか楽器屋さんが多かったです。
あたりは大学や、その関係施設が多くそういう加減でしょうか。

だんだん坂道になり、上り詰めた高台にそのホテルはありました。歩いて5・6分です。
とにかく静かな環境です。
普通の部屋でしたが、値段もごく普通で、接客もごく普通で大変結構なホテルでした。
客室数が少ないのがいいと思います。
モーツアルトの部屋も空いていたら見学可能とのことでした。(音響設備を備えた部屋)
近くにあったので部屋の前まで行ってみました。

また宿泊してみたいです。



山の上ホテルの流儀 / 森裕治

山の上ホテル物語  / 常盤新平








今年三度目のヒナたち、ツバメは違うだろうけど。



四羽います、大きくなってすんごく窮屈そう。
巣立ちは間近です。


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黒部の山賊

2017年08月09日 | 「本」のひきだし

ブクログより


昔黒部の山奥には山賊がいた、らしい。

話は終戦から30年代のころ。
終戦直後、廃屋同然だった三俣山荘を再建しようとする伊藤氏、が小屋には山賊が住み着いているらしい・・・

しかし手をこまねいていても埒があかない、怖々小屋に行ってみることにする。
山賊とは世間がイメージで作り出した人たちのことで、山で猟をしたり魚を捕ったりしながら暮らす人々のことだった。

小屋の再建に力を貸して貰ったり、猟の仕方を教わったりしているうちにいつしか仲間意識のようなものが芽生え、小屋での共同生活が始まる。
なにしろ彼らは山を知り尽くしているのである、力強い仲間だ。

そんな暮らしの中での怪談めいた話や、河童やかわうそなど実在が明らかではないものたちの話や、遭難にまつわる不思議な話など、小屋番ならではの興味深い話は尽きない。

日本の山の中でももっとも奥深い黒部の源流、高天原や雲ノ平を思う存分歩き、夜は三俣山荘でこの本を再読する、目下の私の目標になった。


なんと夢は早々に叶い、ちょうど去年の今頃雲ノ平~鷲羽~黒部五郎へと出かけたのでした。
三俣山荘へは立ち寄っただけでしたが、1泊目の雲ノ平山荘は伊藤正一さんのご子息が経営されていて、夜はスライドや、展示写真など
どっぷり当時をしのばせていただきました。

あ~去年の今頃は、思いもよらぬ別天地にいたんだ・・・  想像以上に暑かった。


黒部の山賊 / 伊藤正一
★★★★★





どくだみの花で作った虫刺されの薬、こんなもんでいいかな。


ロールタイプの瓶に入れてみました。



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琥珀のまたたき

2017年06月08日 | 「本」のひきだし

ブクログより


う~ん、どうしたらこういう発想が生まれてくるのでしょう・・・小川洋子さん。

小川さんの作品はこれで3冊めか4冊目ですが今のところどれも外れはないですね。
今まで読んだ本はみんな、えっと驚くような内容ですが、実際あり得なくもない、こういう事が世間にはあるかもしれない、と思えるような出来事が題材になっています。

言葉も丁寧に丁寧に選び抜かれて綴られていて、作品に没頭するとすっとそのお話の中に入っていけます。
まるで自分もその場所にいて登場人物達の息づかいが聞こえるほどです。

特にこの話は「音」がひとつのキーワードになっているので、読んでいる間は静寂の世界にいるような錯覚を憶えるほどです。

そして今回発見したこと、小川さんの描く家族は完全ではないということ。何かが欠けている、誰かが欠けているのです。
何か意味があるのでしょうか、写真でお見受けする印象と作品のギャップが毎回楽しい小川洋子さんです。



琥珀のまたたき  /  小川洋子
★★★★★


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不愉快犯

2017年05月26日 | 「本」のひきだし

ブクログより



木内一裕?読んだこと無いなぁと何気なく手に取りましたが、巻末のプロフィールを読んであぁ~「藁の楯」の作者と思い出しました。

藁の楯、内容は忘れましたが読み応えのあるミステリーだったと思います。デビュー作だったんですね。
そしてそれから約10年後の本作というわけです。

読んでみて、一言で言うと『不愉快』です。

犯人も、被害者も、刑事も、登場人物誰一人共感のできる者はおらず、情に訴える内容でもなく、ただただ自分勝手でわがままな人たちが織りなす話です。

ではなぜ最後まで読んだのかと言われると、やはり結末はどうなるのかと野次馬根性です。

そういう点では、作者の目論見は成功なのでしょう。


不愉快犯 / 木内一弘
★★★



孫弟が修学旅行に行ってきました。
奈良と大阪のキッザニア。
限られたお小遣いの中からお土産を買ってきてくれました。
「おい鹿ったよ!」

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