今夜も本をまくらに。

山歩きが好き、落語が好き、おいしい物が好き、中島みゆきが好き、
でもやっぱり活字がなければ生きていけない私。

博士の愛した数式

2022年08月29日 | 「本」のひきだし

ブクログより



小川洋子はお気に入りの作家さんだ。
大抵の著作は読んでいるのに、この「博士の・・・」は未読だった。
縁がなかったのだが、今回手にすることができた。

まず驚いた、帯に第一回本屋大賞受賞作とある。
これはすごいなぁ。
発行は2003年、2004年ですでに27刷、今現在どれだけ売れているのだろう。(どうでもいいことだけれど)

私は数字は基本的に拒絶反応を示すので、それもこの本を今まで読まなかった理由かもしれないけれど、むつかしい数字の羅列の場面は飛ばし読みしても全然大丈夫なので問題なし。

そうしてまたしても思う、こんな題材をどうして思いつくのか・・・
どうしたらそういう発想が出てくるのか、どの作品を読んでも思うことだけれど。
今回も10歳の子供がいい役割を果たしている。
子供の存在は大きい、そして涙を誘う。

これは確か、早くに映像化されて、見た記憶はないが、博士を寺尾聡が確か演じていて、読んでいる間もずっと、寺尾聡が私の頭の中で、低いあの声でブツブツと話しているのだった。



博士の愛した数式 / 小川洋子


また野菜ネタで恐縮です

今年収穫した中で一番大きい。11.8㎏(比べるものがないので、直接書いてある





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とめどなく囁く

2022年08月14日 | 「本」のひきだし

ブクログより



海釣りに行ったまま帰らぬ夫をあきらめ、再婚した相手もまた妻を亡くした資産家。
かなり年齢差のため、財産目当てなど陰口をたたかれながらも、本人たちは気ままにそれなりの生活を楽しんでいた。

同い年の小姑、同い年の兄嫁と気がかり気遣いはあるけれど、お金が潤沢にあるとそういうことも気にならないんだな。
年の離れた夫の個人秘書的な役割もやはりお金があると何でもないんだな。
でもそんな生活に不穏な出来事が持ち上がる。
これはお金では解決できそうもない。

平穏な生活が乱される、落ち着いてきた気持ちをかき回される。
いろいろな手がかり、伝手をたどって調べていくうちに、とんでもない事実を突きつけられる。
桐野夏生は悪い人間をかくのがうまい。
保身、自分勝手、自己中心、単なるわがまま、法に触れるばかりが悪いとは限らない、いろんな悪い奴が出てくる。
この小説には善人なんて一人もいない。

そんな話だけど一気に読んでしまう。



とめどなく囁く / 桐野夏生


今年も無事おしょらいさんをお迎えしております。
昨年はコロナ禍で、三密を避けてお帰り下さいなど、ふざけて言っていましたが、当然すぐに治まるだろうと思ってのこと。
まさか今年も同じ状況だとは・・・
若い人たちは今年も帰省を取りやめ、おかげでにぎやかにお迎えされて、おしょらいさんは喜んでおられることでしょう。
何も新しいことはしません。他の家のやり方は知りません。
何十年、代々されてきたことを受け継いでするだけです(うそ! 少しずつ簡素化してます)
さぁ~ お昼の準備をしようかな。

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