「逆棒銀」の変化で
先手が36銀ではなくて36歩と受けたらどうか。25銀38金52金左37桂
この37桂はちょっと危ない手です。26銀27歩39角
後手に強攻手段があるのです。29飛には37銀成
ここはどちらかを取るのですが、39飛は47成銀同金27飛成
評価値は-55で後手ペース。
戻って
37同金は48角成38金47馬同金38銀
評価値は-414で後手有利。
あとは
39同金として、37銀成66角33桂打38銀
28成銀同金48飛68銀46飛成
この図の評価値は+60の互角。先手が悪いわけではないけれど、危険だということはわかりました。
ということで37桂に替えて68金と待つのが良いのですが
大石先生の解説にある14歩というのは疑問手です。 (14歩37桂27歩15銀と進むが、15銀の所で39角も難しい。) 41角と打って
33桂23歩42飛37桂
ここは角を捨ててしまうのが良い手順です。41飛22歩成
この図の評価値は+250の先手良し。角損は取り返せます。
なので正しくは
この図から33桂24歩14角
24同飛には15角があったので、大石先生は14歩を突きたかったのでしょう。代わりに14角ではパッとしません。66角44歩同角43金66角
35歩16歩24飛15歩
32角35歩26銀25歩
25同飛36銀23飛45歩
AIは難しい手順を最善だとしていますが、この図の評価値は+227の先手ペース。
次の案はこの図に戻って
26銀27歩15銀
早く銀を出て27歩を打たせることです。56歩14歩45歩33桂66角
24銀37桂64歩29飛65歩
57角45桂同桂44歩
ここは64桂も見えますし、16桂 (銀は逃げられない) 45歩24桂
銀得にするのもあります。33角41銀
24角同角同飛52銀成同金
44角21飛33角成
桂歩と金の交換で馬を作っているから先手の駒得と見ますが、評価値は+51しかありません。後手には攻め駒が多いから難しいのでしょう。一例ですが、後手はこれが一番良い感じです。後手をもってこの図が嫌だと感じるならば、ダイレクト向い飛車はやめておくことです。