名南将棋大会ブログ 名古屋

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20160727今日の一手<その361>; 相居飛車の銀冠の堅さ

2016-07-27 | 今日の一手
20160727今日の一手

これは友人のブログからの変化図です。69角は成立している(先手が避けるべき)と思いますか?



一昨日の一手の回答

72銀は後手の疑問手なんですが、後手のBさんは若いので知識不足ということかもしれませんが、全国制覇もしたHさんにも指されたことがあって(その時私も見送ってから気が付いた)ので、よくある間違いなのでしょう。丁寧な定跡書には書かれていると思いますが、さらっと読み流すので記憶には残りにくいと思います。


○ もちろん正解は25歩です。

88角成同銀22銀24歩同歩同飛35角

この筋があるので72銀を上がっていなければ2筋の交換ができない、というのは序盤の知識ですが、この場合は34飛が両取りです。
ということで(33金とするとかでなければ)飛車先交換が防げません。だから72銀が疑問手なのです。

実戦では35角が成立しないので23銀でした。

ここで23同飛成同金32角が成立するかもと思ったのですが

理想は22金43角成(詰めろ)62玉34馬

という順で、飛車と銀歩歩の交換、馬もできているので駒得です。

ですが24飛があります。

43角成62玉28歩33金

65馬に74角で困りますね。

また、32角に65角23角成47角成

というのも詰めろで27飛が残るのでよいとは思えません。

ということで飛車きりは見送るのが正解です。28飛24歩

として銀冠になりました。戦いが始まったのはこういう図で

後手は棒銀で端攻めですが、先手の飛銀桂の攻めのほうが破壊力があります。怪しいところはありましたが私の勝ちになりました。



後手が相居飛車で銀冠に組むというのはこういう図で

後手がうそ矢倉に組もうとして、先手がそれを阻むという定跡で出てきます。ひところはタイトル戦でもよく出てきました。

先手は引き角にして24歩の交換を狙い、42角を待って決行します。

この後は68角42角と打ちあって先手がうまく攻められるかどうか、という戦いです。
(昔、森安秀光先生が相居飛車の銀冠を見て、「相振りの銀冠は堅い」と笑って解説したというエピソードを思い出します。)


この定跡は先手が56歩と突いているので後手から角打ちの狙いがあること、それを防ぐ意味もあってまた68角42角と打ちあうわけですが、後手の金銀が2~5筋に集まっているので受けやすいのです。

これに比べて

実戦では56歩は突いていないし、後手のほうが角打ちの隙ができやすいので金銀を2~5筋に集めるのもやりにくいのです。先手は36歩を突いていないので36銀から17桂というのが一つの形で、攻めの体制を作るのが速いのです。ですから作戦勝ちです。

後手としては23歩と打って低く構えるほうがまだましなのですが、飛車先を切られているのでやりたい形ではないでしょう。
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