名南将棋大会ブログ 名古屋

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SS3-5 先手角道オープン向い飛車(14)

2024-05-02 | 基本定跡の研究

先手の選択として、すぐに86歩から動かないで

もう少し待ってみるのも (実戦例が) あります。33角46歩22玉58金左

後手は離れ駒ができないように、32銀か42金寄から固めておけば無難なのですが (評価値はわずかにプラス) 、32金だと86歩同歩同飛

飛をぶつけられて悩みます。86同飛同角82飛87歩

45歩77桂46歩41飛

この図の評価値は+147で先手ペース。

戻って

86同飛同角88飛は82飛

金取りになっているのが痛いです。金を逃げて77桂は先手有利ですし、89飛成52飛成86竜53竜

取り合ってみても、この図の評価値は+790、先手優勢に近いです。

ということでまた戻って

ここは85歩しかないわけですが、88飛64銀

定跡本では、66角65銀84歩66銀85飛

角を捨てて8筋を破ろうという指し方で先手が指せるとしています。でも評価値は+36でまだ互角です。変化を追うと、94角88飛76角83歩成87歩

角を捨てているので、飛の取り合いでは (銀を取れるけど) 先手が悪いです。78飛67角成同銀同銀成同金83飛61角

角は取り返した図ですが、88歩成も利くので形勢は互角です。

途中のこの図で

AIに聞いてみると、66角ではなくて45歩 (同歩は33角成同桂61角) 55歩44歩

この図の評価値は+282の先手良しです。2歩持っているのが大きく、例えば44角66角74歩83歩同飛84歩

飛角だけですが、気持ちよく攻めることができます。

まあ後手陣に離れ駒がないとうまくいかないので、昨日の変化を選ぶほうが良いのですが、さばく振り飛車党ならばこういう変化は楽しいでしょう。

コメント
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